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障がいや病気の有無にかかわらず、全ての人が履きたい靴を履ける世界を【副田優海・Parastep】


副田優海を知る5つの質問

📸ビジネスパートナーの田畑とのツーショット

Q1. いま取り組んでいる活動について教えてください。

「既存の靴を片足単位、もしく左右異なるサイズで購入できるECサイト」を開発しています。私は未熟児で生まれ、今も片麻痺の症状があります。その実体験から、同じ悩みを持つ下肢が不自由な人の靴選びの課題を解決するためのECサイトをビジネスパートナーの田畑と共に作っています。

「誰もが好きな靴を履いて、外に出られる世の中にしたい」という言葉には、限られた靴の中から選ぶのではなく、片麻痺がある人でもNIKEなどの既存のブランドの靴を履けるようにしたいという思いを込めました。

Q2. 活動を始めたきっかけは?

「私は未熟児として生まれ、幼少期は片足に矯正装具をつけていました。装具をつけると、片足ずつ靴のサイズが違ってきます。そのため、サイズ違いの同じ靴を2足買う必要があるんです

中学生になると、これまでつけていた装具が外れて靴の左右差は無くなりました。けれど、装具を使っていた足のつま先を引きずって歩くので、片足だけがすり減って、3ヶ月に一度のペースで買い直さなくてはなりません

私はNIKEの靴が好きなのですが、一足あたり約1万円する靴を短期間に何度も買い直すのは難しいことが悩みでした。そんなある時、この悩みを友人に話した時に、同じ悩みを持っている人がいるのだとしたら、その解決が周りの人のためになると背中を押してくれて、この活動を始めました。」

Q3. 活動をする中で印象的だったことは?

独自で行なったアンケートで、179人中、139人の方(約77%)が靴の片足販売を求めていることを知った時に、このサービスを求めている人が沢山いることを実感できたことが印象的でした。

その他にも、知り合いのパラリンピック選手に靴の片足販売について話した時に、『すごく良いね、絶対やるべきだよ!』という応援の言葉を頂けたことがとても励みになりました。性格上、人と比べて自分をマイナスに評価してしまったり、将来への強い不安に駆られて立ち止まってしまったりする私を、いつも側で支えてくれています。」

Q4. 活動をする中で、壁にぶつかったことがあれば教えてください。

ユーザーの要望が想定よりも多く、その実現までの道のりが長いこと。そして多くの人が期待していてくれているからこそ、その大きなプレッシャーに負けそうになってしまうことがよくあります。

靴の幅の表記や、どの装具が使用可能できるかといった詳細の情報、また配送期間をなるべく短くすることなど、課題は尽きません。また、ビジネスをする上では利益も生み出し、より良いサービスをユーザーに届けなければなりません。そこで今は、Parastepとして利益を上げつつも、出来るだけ安く靴を一足ずつ販売する仕組みを日々考えています。

私と同じ悩みを抱える人に、より良いサービスを提供したいと思っていますが、最初から全ての機能を実装することはどうしても難しいのが本音です。だからこそ今は、優先して実装すべき機能を取捨選択しながら、少しずつサービスの実現に向けて開発を進めています

Q5. 今後の展望は?

今の段階では、まだ大きな目標を胸を張って言うことはできません。ですが、将来はパラリンピック選手に靴を提供したり、選手を応援する協賛企業にまでこの事業を成長させたいです。

私の好きな言葉に「失ったものを数えるな。残されたものを最大限に生かせ」という言葉があります。これはパラリンピックの父と呼ばれている、ルートヴィヒ・グットマン博士の言葉です。

私と同じ脳性麻痺を持つ人の多くが、歩くことが難しい状況にある中で、私は自由に歩き回ることができます。だからこそ、私に与えられた機会を最大限活かして、同じ悩みを持つ人たちのことを精一杯支えていきたいです。」

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副田優海のプロフィール

年齢:24
出身地:大分県大分市
所属:Parastep
趣味:スポーツ観戦(陸上長距離/駅伝/バレー女子/RIZIN)
大切にしている言葉
:生きてるだけで丸儲け
:失ったものを数えるな。残されたものを最大限に活かせ

📍現在の活動場所:大分県大分市

普段は大分県大分市を中心に活動しています。別府市にある起業家シェアハウスSEKIYA.soにもよく出入りしているので、興味を持ってくださった方はSNSなどでお気軽にご連絡ください!

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