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マクロ経済

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#消費者物価指数

どうなる?賃上げ

どうなる?賃上げ

2024年春闘の一次速報がでました。なんと、5.28%アップ、だそうです。
賃上げが企業優劣左右 連合1次集計5.28%、持続力競う - 日本経済新聞 https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA153WP0V10C24A3000000/

2024年の消費者物価指数(コア)を、2.4%と仮置き、
同じく所定内賃金(一般)を3.1%と仮置きしてグラフを作ってみまし

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日本の物価が、ややこしい

日本の物価が、ややこしい

日本では、消費者物価指数は日本銀行が目標とする 2%を超え続けています。
これに対して、
「物価目標を超えているのだから金融引締すべきだ!」という人もいれば、
「デフレ完全脱却はまだ。拡張的な金融政策・財政政策をすべきだ!」という人もいます。
日本の物価の現状と、金融政策・財政政策のあるべき姿とは、どのようなものなのでしょうか。

消費者物価指数の現状日本の消費者物価指数(2023年12月)は20

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消費者物価指数2023年12月

消費者物価指数2023年12月

2023年12月の消費者物価指数(全国)が公表されました。

総合、コア、コアコア、欧米型コア対前年比(括弧内は前月数値)

+2.6 ( 2.8 )
+2.3 ( 2.5 )
+3.7 ( 3.8 )
+2.8 ( 2:7 )

財 +2.8 ( 3.3 )
サービス +2.3 ( 2.3 )

デフレ期とインフレ期の、コアCPIと、欧米型コアCPIの推移は以下の通りです。

ESPフォーキャス

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欧米型コアでも2.3%の物価上昇

欧米型コアでも2.3%の物価上昇

2023年3月の消費者物価指数の公表がありました。
前年比(%)は、
総合:+3.2%
コア(*1):+3.1%
コアコア(*2):+3.8%
欧米型コア(*3):+2.3%
2020年基準 消費者物価指数 全国 2023年(令和5年)3月分及び2022年度(令和4年度)平均 (stat.go.jp)

*1 コア:生鮮食品を除く総合
*2 コアコア:生鮮食品及びエネルギーを除く総合
*3 欧米型

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デフレ/インフレ期の日銀成績評価

デフレ/インフレ期の日銀成績評価

先日の日曜討論(2023.02.19)で、岩田規久男元日銀副総裁が、デフレ期とインフレ期の消費者物価指数の平均値(消費税調整済)に言及されていました。
実際にデータを使って、デフレ期(1998~2012年)、インフレ期(2013~2019年)の消費者物価指数を見て、日銀の成績を評価してみたいと思います。

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ポイ

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物価高の6割エネルギー、4割食料品は言い過ぎか

物価高の6割エネルギー、4割食料品は言い過ぎか

様々なことを検討することで知られる岸田文雄総理大臣が、日本の物価高について言及されました。
「日本の物価高騰は6割がエネルギーの高騰、そして、残り4割のほとんどが食料品の物価高騰である。こういった特徴にしっかりと対応し、ピンポイントで対応していかなければいけない。地方のために1兆円の予算を用意をして、地方の事情にあわせた物価高騰対策を進めてもらう」(出典:*1)

この記事に対して、とある国会議員

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