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2023年、プロダクトチーム目線からSalesMarkerの振り返り

こんにちは。SalesMarker CTOの陳です。
気付けば2023年も最後の1日。あっという間な気もしますがとてつもなく濃厚で怒涛な日々の連続だった、そんな一年でした。
SalesMarkerでは振り返りの文化を大事にしており、今年の組織と自分に対してそれぞれ振り返ってみたいと思います。全て書くと訳がわからなくなりそうなので、プロダクトチーム観点からの振り返りです。

2023年の振り返り

2023年1月

シリーズA調達間近。体制としては正社員一名に業務委託10名程度の組織規模。ほぼシリーズAの調達は確定状態から始まった2023年ですが最初の一月は気を抜かずに調達のプロセスを完了するのと、完了後資金をどう使っていくのか、今年のロードマップを組織面、ビジネス面、プロダクト面と多方面から計画を策定していました。
相変わらずメイン開発者は自分と渡辺+正社員一名だったので、殆どの時間をコーディングに使っていたと思います。思えば自分がコーディングに時間を目一杯使えていたのはシリーズA前のこの頃までだったかもしれない。楽しかったなぁ。。

自分の主な役割:フルスタックエンジニア

2023年2月

シリーズA着金!ついにバーンアウトのストレスから解放され、今後の事業をスケールさせるべく開発しつつエンジニア組織作りに目を向け始めました。組織作りといえばまずは採用!オフィスも新しく探さなければ!くらいの解像度で実際は何から始めたらいいかこの頃は明確ではなく、手探り状態でした。頼りになる先輩経営者や顧問の方々に色々ヒアリングやアドバイスをもらい、なんとか動き始める事が出来ました。
ただ今まで自分達がプレイヤーとして全てを進めてきたが故に全員空き時間がほぼなく、リソース確保が急務でした。この段階で以前から声をかけていた人事の業務委託の方に入って頂けた事は本当に助かりました。
ついでに覚えている事として、この頃人生で最速ダイエット完了した記憶があります。3ヶ月で12kgくらい落ちました笑(米抜いただけ)

自分の主な役割:フルスタックエンジニア、人事、総務

2023年3月

2月に人事や総務系に時間を取られてしまった為開発がかなりビハインドしてしまい、ビジネスサイドからの催促が多発してしましました。幸いにも入っていただいた業務委託の二名がとても優秀で、初月からかなりの業務を巻き取って頂けた為なんとか食らいつく事ができ、採用にも工数を一定使う事ができました。この頃から役割は徐々に変わっていき、レビューはまだ全て見れているが、自分のコミットの割合がどんどんと減っていきました。
恐らくプロダクトチームとして一番大きな出来事は、この月に後のテックリードとして活躍している二名シニアレベルのエンジニアに内定受託して頂いた事でした。採用の為にご飯もいったしオファーレターも30枚作り、最後はまさかの嫁ブロックが入り奥さんを説得する為のディナー会もしたりと、個人的に今年1番の仕事がここだったかもしれないと思っています。

自分の主な役割:フルスタックエンジニア、人事、総務

2023年4月

シリーズA以降初の正社員(全体で二人目)がついに入社!オンボーディングも手続きも手順書がなくこの頃までPC買ってセットアップしていました。初期の社員さんには入社日バタバタでご迷惑おかけしました。
人の採用が進み、この時まで使っていた週一オフィス(14人部屋)がとうとう手狭になってきてしまい移転が決まったのもこの頃。3月に内見しまくりついにWeWrok神谷町トラストタワーに移転が決まりました!
もう一つ大きな出来事が現在のCFOの上原さんにオファーの承諾をいただいたのが丁度4月だった事を覚えています。急成長企業には強いバックオフィスが必要不可欠だと色んな先輩企業家の方からアドバイスいただき、4月の1番のKPIはCFOの採用でしたが、運良くお会いした数人の中でマインドもスキルもピッタリの上原さんにお会いできた事は幸運でした。
この頃の自分を振り返るとエンジニア半分、人事半分くらいでした。まだ展示会の予定が入っておりセールスの皆さんと現場で説明や一次商談を担当していた事も記憶に新しいです。

自分の主な役割:フルスタックエンジニア、人事、総務、時々セールス

2023年5月
初のオフラインイベントSalesMarkerLiveの実施!
実はゴールデンウィークまで(イベントは5月11日開催)開発サイドで10分話す予定が組み込まれてた事を知らず、慌てて内容準備したり、動画作ったり、デモ画面作ったりと最初の2週間はほぼイベントの準備でした。
カレンダー見ると日中のカレンダーは徐々に埋まっていき、半数以上がビジネスサイドの人のカジュアル面談とエンジニアの最終面接、エージェントとの契約や説明会で埋まっていました。開発やレビューはほぼ夜中や土日しか時間が取れず、これはまずいと思い急いでRPOサービスを導入しとりあえずエージェント周りやオペレーション周りの安定を図りました。
当時から業務委託の人事担当の方はいらしていたものの、採用が思っていた以上にヘビーになってしまい早くも稼働時間の限界を迎えてしまいました。と思った矢先に代表が以前から声をかけていたCHRO候補の大輔さんから業務委託からスタートのOKを頂き、徐々に自分から人事系のタスクを引き継いで行って貰い、負荷がだいぶ軽くなり再度開発に集中できる事ができました。大輔さん感謝です。

自分の主な役割:フルスタックエンジニア、人事、総務

2023年6月

ついにオフィス移転!前の14人部屋週一から今回は23人部屋週7なのでリソース的にはだいぶ増えました。やはり人数増減が不透明なスタートアップなので自由に部屋の移動ができる点がweworkの決めてでした。共用部分も充実しており、従業員の満足度も高くよかったです。
ついにフルタイムエンジニアの参画!しかも一気に3人!(シニア2名ジュニア1名)
3月に採用したお二人がこの頃でしたが、本当にパフォーマンスが高く瞬く間にキャッチアップが進み初月からめちゃくちゃコミットして頂いたと記憶しています。ここからジュニアメンバーが採用できオンボーディングがうまく行ったのも、シニアメンバーを最初から妥協せずに採用できた事が大きいと振り返って思います。
セールスの方々が爆発して売上も急に伸び始めたのもこの頃でした。CSの方々は顧客が一気に増えて震えていたと言ってた人もいましたが、誰一人嫌な顔せずに会社の成長を共に喜び、CSのオンボーディングや支援体制にも拘り始めました。

自分の主な役割:フルスタックエンジニア、総務

2023年7月

瞬間に正社員が10名超え、毎月数名入社頂けるくらい安定してきました。
この月から徐々にどうしたら組織のモメンタムを作れるのか、どうしたらボードメンバーがいなくても回る組織を作れるかに注力してきました。この月から初めて入社説明会を実施したり、全社説明会を開催する様になりました。
初回は英語メンバーが全くついて来れずだったりと、タイムキーパーが難しかったりと課題は沢山ありましたがなんとか無事に入社オンボも全社定例も開催でき、経営陣は日々何を考えて仕事しているのか、各部署は何をしているのか、どう言う会社を目指しているのかを体系的に初めてメンバーに話せました。全体的に良い反応を頂き、”経営陣の目指す世界が伝わり、自分のやっている事の意味をより理解できた”等と嬉しいフィードバックもあり、これはもっと早く開催するべきだったなと話していました。
開発側としてはようやく春からセキュリティーレビューで止まっていたAppExchangeが公開され、新入社員のオンボーディングも終わり検索のリデザインプロジェクトと言う物凄く重い開発タスクをほぼ自分が直接コーディングせずともリリースする事ができました。ここから徐々に開発者からリードやマネジメントの役割にシフトしていきました。

自分の主な役割:テックリード、データエンジニア、総務

2023年8月

瞬間に正社員が10名超え、毎月数名入社頂けるくらい安定してきました。
この月から徐々にどうしたら組織のモメンタムを作れるのか、どうしたらボードメンバーがいなくても回る組織を作れるかに注力してきました。この月から初めて入社説明会を実施したり、全社説明会を開催する様になりました。
初回は英語メンバーが全くついて来れずだったりと、タイムキーパーが難しかったりと課題は沢山ありましたがなんとか無事に入社オンボも全社定例も開催でき、経営陣は日々何を考えて仕事しているのか、各部署は何をしているのか、どう言う会社を目指しているのかを体系的に初めてメンバーに話せました。全体的に良い反応を頂き、”経営陣の目指す世界が伝わり、自分のやっている事の意味をより理解できた”等と嬉しいフィードバックもあり、これはもっと早く開催するべきだったなと話していました。
開発側としてはようやく春からセキュリティーレビューで止まっていたAppExchangeが公開され、新入社員のオンボーディングも終わり検索のリデザインプロジェクトと言う物凄く重い開発タスクをほぼ自分が直接コーディングせずともリリースする事ができました。ここから徐々に開発者からリードやマネジメントの役割にシフトしていきました。

自分の主な役割:テックリード、データエンジニア

2023年9月

初の全社オフサイトイベント開催!自分は家庭の事情で残念ながら参加できませんでしたが、非常に反響が良く”次はいつ開催されるの?”と皆さんから聞かれました。ただオフサイトのディスカッションテーマが若干難しく、一部のエンジニアメンバーや英語メンバーには難しく途中からついていけなかったと言う声もあり、ここは次回の成長チャンスでした。
普段フルリモートで地方在住の方々もなんとオフサイトイベントの為に飛んできてくれたりと、画面越しでしか知らなかった人達と対面で会う事ができ、社内のコミュニケーションが一気に活発になったと思います。フルリモート環境だからこそのオフラインイベントの絶大な効果を実感しました。オフサイトイベント幹事の皆様には感謝です。
毎月エンジニアも順調に増え、なんと単月で募集要項出して3週間で2名決まり翌月入社と言う荒技も奇跡的に決まりフロントエンド、バックエンドと言った広い職種だけでなくQA、データアナリティスト、データエンジニアやSRE等の専門職の皆さんにも入社頂きました。
日本語ができないメンバーも多く、最初は馴染めるまで毎日1 on 1をする等、慣れるまでなるべく手厚くオンボ体制を整えました。基本リモート環境と言った面もあり、最初の体験には特に注意していました。入社説明会や全社定例にも同時通訳の方を入れたりと英語メンバーへのサポートも充実させて行きました。

自分の主な役割:テックリード、QA、テクニカルサポート

2023年10月

エンジニアもついに正社員10人を超え、なかなかな大所帯となってきました。毎朝のスタンドアップミーティングも厳しい時間制限を設けないと発表できない人が出てきたりと、一つのチームとして動くには限界がきていました。
また、人数は増えた物の開発スピードがなかなか上がらないと言った課題も同時に発生しており、これは一つのチームとしてはスコープが大き過ぎており、背景やビジネス要求をキャッチアップしたりコミュニケーションコストが肥大する事象が発生していました。慣れてきているメンバーには問題ないですが、入社したてのメンバーには内容が重く時間がかかる状態でした。
幸いにも最初に入社して頂いた初期のシニアメンバーが既に独り立ち出来るくらいまで成長しており、スコープ毎にチーム分けするには丁度いいタイミングでした。各チームにミッションと注力ポイントを与え、優先順位の明確にし開発効率の向上を図る狙いでした。
もうひとつの問題としては顧客数が増え、お問合せが途絶えない状態が続きました。一時対応はCSメンバーが対応して頂いている物の、最終的にはエンジニアが担当しなければならない内容が多く、自分含め開発者のリソースを多く使っていました。
これを解決する為にプロダクト改善チームを立ち上げ、顧客視点からプロダクトを改善したりお問合せを0にするをミッションに、ロードマップを追う開発リソースとは全く別にチームを作る事で対応しました。

自分の主な役割:エンジニアマネージャー、プロダクトマネージャー、テクニカルサポート

2023年11月

世界初のAIセールスをリリース!大きくプレスリリースを出しながら打ち出した新機能は反応も上々で、リリース初日からアポ獲得の報告を受けたりと、やはり開発者としては実際に作った機能が使われ、喜んでもらえるのが何よりも励みになりました。
一つ大きな反省点として、10月、11月と開発の採用を止めてしまった点があります。
10月までの入社者が多く、比較的にビジネスサイドの人手不足が深刻だったのでそちらにリソースを集中する意思決定でしたが、これが裏目に出てしまい11月のエンジニアリソースも顧客数やエンプラの要求が増えるにつれ徐々に逼迫してきました。
課題としては2つ大きくあり、応募者数が全体的に足りてないのと、プロダクトマネージャー不在により大量な要望の優先順位がはっきりしないまま開発チームに降りてきている点です。
元々は自分と渡辺がビジネス背景含め全て把握していた為感覚的に重要だと判断した物から開発を進めてきましたが、この規模になるとデータドリブンな理由やユーザーストーリーからの判断が必要不可欠でした。
この月から自分のリソースは殆ど実際のコーディングやレビューから離れ、採用やプロダクトマネージャーに使うことになりました。チームの立ち上げを経験した事がなかった為にPdMがこの時期から必要になってくる意識が足りなかったり、開発の採用を止めてしまったりと反省点が大きい月でした。

自分の主な役割:エンジニアマネージャー、プロダクトマネージャー、人事

2023年12月

後手に回ってしまった開発採用の進捗を取り戻すべく、大半のリソースをスカウトソーシングや面接、面談に使いました。年末と言うこともあり、開発チームにはコードフリーズの後は自由に研究開発に時間を使ってもらいました。
また、新たに浮き上がった課題として社内情シス不在のため、セキュリティーレビューや対策等が以前から自分が巻き取っていましたが、エンプラ顧客が増えるにつれ徐々に重くなってきてしまい対応するべきことも多くなっています。また全社的にセキュリティー強化しなければならない項目もいくつもあり、情シスの採用も急務になってきてしまいました。
幸いにも人事チームの活躍によりエンジニアも情シスもパイプラインを作ることができ、大量に面談ができたのは嬉しい誤算でした。
また、来年度に向けてワクワクする様なプロジェクト案が幾つも用意しており、それを具体的なロードマップやユーザーストーリーに落とし込むべくシステム設計やプロジェクトの準備に大きくリソースを使いました。
年末には初の経営陣が全く関与していない全社イベント、クリスマスパーティー兼忘年会が開催され、従業員から役員へのサプライズプレゼントも頂き、人生で一番の忘年会でした。こんな素敵な皆さんと出会えて、本当に幸せです。

自分の主な役割:エンジニアマネージャー、プロダクトマネージャー、人事

まとめ

時系列的に大きな出来事と自分のリソースがそれぞれどこに使われてきたかを並べてみましたが、会社が10人から100人に成長するにつれて自分の役割も開発者→テックリード→マネージャーと大きく変わってきました。
反省点も多く、チームをうまく牽引できたかは不安でありますが、自分自身マインドもスキルも大きく成長できた一年でした。
2024年も会社としても個人としても大きく成長し、SalesMarkerを大きく盛り上げる為に頑張ろうと思います!

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