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本の紹介

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2021年2月の記事一覧

【本紹介】「生命科学的思考 (高橋祥子著)」

【本紹介】「生命科学的思考 (高橋祥子著)」

 日々直面するモノゴトに対する考え方/捉え方、それに適したアプローチの方法を、複数知っているということはとても大切だと感じます。自分の頭の中に"引出し"が複数用意されていて、それぞれの引出しの中にアプローチする方法/整頓された内容がぎゅっと詰まっている状態。異なる角度・視点から問題を観たり、現在という1点だけでなく未来の視点からもそれを観ることができる、そんな状態が好ましいし、複数のアプローチを持

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Give&Take -与える人こそ成功する時代

Give&Take -与える人こそ成功する時代

ギバー(Giver)とテイカー(Taker)。

与える事を好む者、得る事を好む者。

非常に興味深い考察が多く込められている一冊。

本書と共に、楠健氏の解説が味わい深い。

楠氏は、日本はギバーが多い社会であるという。

"ビジネスにおいても、日本人にギバーが多いと言う事は、日本の社会と日本人が伝統的に持っている「天然資源」と言ってもよい。我々が普段意識していない日本の可能性についても光を当て

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信長の原理 (垣根涼介 著)

信長の原理 (垣根涼介 著)

 信長や秀吉、光秀の人物描写が面白い。

令和の世に生きる我々が読んでも、生き生きとその人間味が伝わってくる。

時代は変わっても、人間の本質的な部分で変わらない点はある。

そんな学びがある一冊が、本書「信長の原理」。

これだけの分量を時代を超えて描き切る著者の力量、想像力に感服してしまう。

"だが 、愚かさや軽率さは直らない 。いくらその場で猛省をしても 、また似たような過ちをしでかす 。

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Fast & Slow (ダニエル・カーネマン著)

Fast & Slow (ダニエル・カーネマン著)

 イスラエルの行動経済学者:ダニエル・カーネマン(Daniel Kauneman)さん。2002年ノーベル経済学賞を受賞。行動経済学、心理学、ヒューリスティクスの概念、人間の認知のバグを広く世間に認知させた、ベストセラーの一般書が本書の日本語版を紹介します。英語原書版のアマゾンレビュー数が15155件(2021年2月1日現在)という、世界中で広く読まれている本です。

 本書を読んで、行動経済学(

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