地味な農作業、尻水口の補修について
こんばんは、霜島農園のくにおです。
今日は農作業の中でも非常に地味ながら、美味しいお米を作るためには必要不可欠な「尻水口の補修作業」についてお話します。
先日から用水に水が流れ始め、お米の苗も順調に苗場に到着し成長しています。
そんな中で田んぼに水を入れる際、しっかりと水を貯め、また、水を適切に流すためには、尻水口の補修が欠かせません。
この補修は年に一度の手入れになります。雑草の生え、もぐらの跡、その他物理的な要因で畔が決壊していることもあり、一つ一つ丁寧にチェックが必要です。
スコップや棒、土嚢を使用して補修し、水位を調整するための板が割れていたり、腐っていたり、無くなっていたら、新しい板に交換します。
我々が管理する水田は100枚以上。全国のお米の産地とは異なり、1枚の田んぼが大きいわけではなく、小さい田んぼがたくさんあるため、全てを見るのには1日では足りません。
しかも先日は猛暑日で、歩き回り、スコップ作業を一日中行うのは非常に大変でした。
しかし、この地味で体力を要する作業こそが、美味しいお米の育成には必要不可欠なものです。
ITや技術が進む中でも、尻水口の補修作業はまだまだ省力化が進んでいません。
中長期的なビジョンとしては、ITを駆使した水管理を行い、省力化を進めていきたいと考えています。
ただし、現実は厳しく、地主さんの意向や行政の事情など、農業改革を進める上での障壁はまだまだ多いです。
それでも私たちは尽力し続けます。尻水口の見回りはまだ終わっていないので、熱中症に気をつけて引き続き作業を行います。
最後に、私たちはこれからも真摯に農業に取り組み続け、これからも厚木のお米を守って行きます。
そして、その過程で共有できる知識や情報をこれからもブログを通して皆様にお届けします。
そして皆さんスキ評価やオススメ、そしてフォローは私たちにとって大きな励みになります。農業という仕事の厳しさと楽しさを、一緒に感じていただけると幸いです。
どうぞこれからも霜島農園を宜しくお願いします!
霜島農園くにお
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