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キャリアコンサルタントになるまで。

学生時代は、早々に単位を取ってはひとりインドやカンボジアに飛びボランティア活動。そんな生活をしていました。

なぜそうなったか…もはや思い出せないほど昔の話ですが、
大学生という大人でも子どもでもない微妙な年齢で、誰かの役に立つことを実感できることが嬉しかったんだと思います。

色々幼かったですね。ボランティアをするうちに、私も含めた外国から来るボランティアやただ送られる支援のお金が、
その国の人たちの自律を妨げていることに気付いた時は、なんとも表現出来ない絶望を感じました。
写真はちょうどその時。インド ガンジス川の夕日です。

インドに行くと価値観が変わると言いますが、私の、少なくとも『誰かの役に立つ』という価値観はインドで変わりました。

そこからは、施設等での人への支援ではなく、自律支援に切り替えて活動を展開。
居場所に感じていたコルカタ マザーテレサ院での活動もきっぱり辞めました。
辞めないでと言ってもらえた時は、本当に悲しくて悔しくて申し訳なくて崩れ落ちましたが、自分史上最大の謝罪を添えて、辞めました。

大学を卒業後、リーマンショックの影響を受けながら企業に就職。
営業を経験した後現在は、人材開発の仕事をしています。

雑に説明すると、若手からシニアまで社員のキャリア形成に寄り添い成長を応援する仕事です。
具体的には、採用とか教育の企画・講師とかキャリアコンサルティングとか制度設計とかです。

このなかのキャリア支援には葛藤がありました。きっと必要で、大変素晴らしい仕事ですが『これで良いのか?』と悩むことも多かったです。
会社の中の人が、会社の中のキャリアを考える。当然、当人には決められないことも多くあるなかで…。
既に答えがあるなかで、受講者が踊らされているように感じて、
社内研修で講師を担当しながら、『なにがキャリア自律だ』と自分自身に腹がたつこともありました。

そんな時に受けた研修で、キャリアコンサルタントの資格をお持ちの方と出会いました。
もっと広く、もっと自由にキャリア支援をされていて、衝撃を受けたことを覚えています。

彼女の言葉は、クライアントを自分で決めていた枠から解放するようなもので、
そんな支援が出来たらと思い国家資格 キャリアコンサルタントの資格を取得しました。

現在は、現職では社内向けに。副業としては企業向け、学生向けにキャリア研修およびキャリアコンサルタントをしています。

キャリアアンカーは人それぞれ多様です。
私にとってのそれは、学生時代から今日まで変わらず。『自分以外の誰かの役に立つことを仕事にする』こと。
家族は自分の一部ですから、この誰かに家族は含まれません。
ただの偽善だったことに気付いた10代から『役に立つ』の定義は自律支援の方向を向いています。

noteでは、会社の中から会社の外から。
キャリアについて思うこと、お仕事の様子を発信していこうと思います。

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