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しっとり鶏肉
2021年4月12日 00:16
路地裏にある小さなバー。ネオンを放つ看板の下には、小さなベルのついた、これまた小さなドアが中から怪しげな香りを漂わせている。その様を遠目に眺める、スーツ姿の女性がいた。その女性はよろめきながら店に近づき、店の前でただ呆然と立ちつくしていた。「…なんら?…このバー…」ふやけた視界でネオンをとらえると、次の瞬間には、そのドアに手をかけていた。よろめく足音と可愛らしいドアベルの音だけが、