はりゆみ

音楽をやっています。夕焼け空と青空が混ざり合っているみたいなものが好きです。 割と色ん…

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音楽をやっています。夕焼け空と青空が混ざり合っているみたいなものが好きです。 割と色んなことについて書きます。

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    エッセイ集です。

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    作曲をする上で使えそうな情報を(半分は自分のために)書いた記事のまとめです。

最近の記事

ふっくらすずめクラブのリニューアルに見る違和感まとめ【追記あり】

これまでの簡単な経緯オモコロが運営するYoutubeチャンネル「ふっくらすずめクラブ」がリニューアルを行った。 4月1日に最初の動画が投稿されたが、チャンネル名が「会社にしか友だちがいない」になったほか、動画の方向性が大きく変更された。 4月2日になっても特にネタばらしなどはなく、エイプリルフールのネタである可能性はなくなった。 大幅な方向転換に対してさまざまな意見が上がる中(マイナスなものが多め)、モキュメンタリー型のホラー企画ではないか?と予想している人もいる。

    • TuxGuitarファイルをMuseScoreファイルに変換する方法

      これまでギターやベースのtab譜を作成するときにはTuxGuitarを使っていたのですが、機能の少なさが物足りなくなってきたのでMuseScoreに移行することにしました。 ただこの変換が一筋縄ではいかないようで、元のファイルの情報を完全に引き継ぐ状態まで持っていく方法を見つけるのに結構時間がかかったため、備忘録としてここに書き残しておきます。参考になれば幸いです。 あくまで目安ですが、1ファイルあたり20分程度あれば変換できるのではないかなと思います。 OSはWind

      • tricot『T H E』の拍子と小節数をすべて数えた【変拍子】

        tricot『T H E』の拍子と小節数をすべて数えました。 ()←小かっこが小さなまとまりを、{}←中かっこが大きなまとまりを表しています。小節のまとまりはかなり感覚で分けています。 『おちゃんせんすぅす』と『99.974℃』ではメトリックモジュレーション(音符の分割を変えてまるでテンポが変わったかのように感じさせる技法)が使われているのですが、聴感上の拍子を優先させてカウントしています。 単に変拍子が使われているだけではなく、その繰り返しが一般的な2回, 4回といっ

        • the cabs『再生の風景』の拍子と小節数をすべて数えた【変拍子】

          the cabs『再生の風景』の拍子と小節数をすべて数えました。 ()←小かっこが小さなまとまりを、{}←中かっこが大きなまとまりを表しています。小節のまとまりはかなり感覚で分けています。 セクションごとに拍子がコロコロ変わるうえ、セクションが切り替わる部分で拍子の足し引きがかなり起きているのでカウントが大変でした…… 自分は『花のように』のAメロとBメロの変拍子が好きです。 Leland イントロ:(4/4×4)+(4/4×4)×4 Aメロ:(4/4×5+4/4×

        ふっくらすずめクラブのリニューアルに見る違和感まとめ【追記あり】

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        記事

          数学が苦手な人に「公式は暗記せずに導出できるようになれ」と言うのがあまりいいアドバイスではない理由

          最近、数学と暗記の関係についての話題が盛り上がっている。 ↑事の発端はこれ。 このツイートに対しTwitterでは「公式は暗記するものではなく身につけるもの。丸暗記などするべきではない」という意見が主流だ。確かに、公式を丸覚えするだけの勉強法にはいつか限界が来るし、何も見ずに証明を思い出せるレベルまで繰り返し練習するやり方のほうが十分な数学力がつくというのは真実だろう。 しかし、数学が苦手な人へのアドバイスとして「公式の丸暗記などせず、ちゃんと導出法を覚えるべきだ」と言う

          数学が苦手な人に「公式は暗記せずに導出できるようになれ」と言うのがあまりいいアドバイスではない理由

          ゆうれいを信じたくなる理由について

          生まれてこの方、霊的な体験というものをしたことがない。 いや、正確に言えば小学生の時、めちゃめちゃ遠目でのっぺらぼうを見た経験はあるのだが、あまりにもエピソードとして薄い上に見間違いの可能性が高いのでカウントしないべきだろう。 とにかく、幽霊を見たとか死んだ人からのお告げがあったとか、そういう類の経験が一切ない。 だが、霊の存在を信じていないか、と言われればそんなことはない。お墓にお祈りをするときは祖父母がそこにいると思って思いを馳せるし、死んだら何となく天国的なところ

          ゆうれいを信じたくなる理由について

          なぜVTuberに「中の人はいない」のか ~身体論から見るVTuber考察~

          VTuber文化において、中の人の存在に触れるのはおおよそタブーとなっている。 もちろん、正式に公表しているケース(MonsterZ MATEの2人・ぱかチューブのゴールドシップなど)や実質的にバレバレなケース(ピーナッツくんと兄ぽこなど)もあるが、大っぴらに中の人や前世について話すのは推奨されていない場合がほとんどだろう。 しかし、「中の人の存在がタブー」という状況は、オタクカルチャーの中でもかなり稀である。ほとんどのアニメでは担当声優の名前が公開されているし、彼ら・彼

          なぜVTuberに「中の人はいない」のか ~身体論から見るVTuber考察~

          「恵まれている人間は不幸を嘆いてはいけない」のか

          親の年収、家庭環境、出身地、性別、国籍、人種……。さまざまな属性において、我々は恵まれている・恵まれていないの認識を持っている。 そしてこの"恵まれている"という属性に関して、インターネット上では日々論争(という名の意見の放り投げ合い)が起きている。 不幸を嘆くと叩かれる? 2ヶ月ほど前の出来事だが、最近だといわゆる「徳島スタンフォード」事件が挙げられるだろう。徳島の高校からスタンフォード大学に合格した松本杏奈さんが「味方なし・お金なし・英語力なしからの逆転」として自伝

          「恵まれている人間は不幸を嘆いてはいけない」のか

          人はどうやってある音をメロディと認識するのか

          なぜ人は何種類もの音が鳴っている楽曲でも、ただ1つの旋律をメロディだと理解できるのだろうか。 ボーカルが歌っているのがメロディなのでは?と思う人もいるかもしれないが、ボーカルがない間奏部分、そもそもボーカルがいない楽曲でも、我々は主旋律を認識し、他の楽器との調和を楽しむことができる。このような旋律がメロディだ、と教えられたわけでもないのにだ。改めて考えると少し不思議に思える。 あらゆる音は高さと長さがあればメロディになる。そのため、ドラムやパーカッションのような音程のない

          人はどうやってある音をメロディと認識するのか

          情報量が多いものに感動してしまう

          情報量が多いものが好きだ。僕は地方からの上京勢なのだが、初めて渋谷のスクランブル交差点を訪れたときは感動した。ビル群と何枚もの液晶モニター、数え切れないほどの看板、そしてその間を縦横無尽に行き交う人々。ここは一度に視界に入ってくる情報量が日本で最も多い場所なんじゃないだろうか。もちろんテレビに映っているのを見たことはあったが、やはり自らの目で見たときのインパクトは圧巻だった。僕はこういうThe日本的なごちゃごちゃした風景が好きだ。 音楽も、情報量が多いものを好んで聞いている

          情報量が多いものに感動してしまう

          生活感のある単語について

          最近、一番「生活感」のある単語は何かについて考えている。 太宰治の小説『人間失格』の中で、主人公とその友人の堀木が「悲劇名詞」と「喜劇名詞」について語り合う場面がある。汽車は悲劇名詞、バスは喜劇名詞といったように、単語の持つイメージがプラスかマイナスかを決める遊びだ。彼らに言わせれば、「喜劇に一個でも悲劇名詞をさしはさんでいる劇作家は、既にそれだけで落第、悲劇の場合もまた然り」ということらしい。 それと似たような感じで、言うなれば「生活感名詞」のようなものがある気がしてい

          生活感のある単語について

          黛灰は6月19日、本当に渋谷をジャックしたのか検証する

          映像、すごかったですね…… 僕は新宿アルタ前で映像が流れる、ということをすっかり見逃していて、上の動画で初めて知ったのですが、こんなにすごいものなら行っておけばよかった……!と若干後悔しています。 さて、本題に入ります。事前に黛灰に関する映像が流れる、という告知がされていたのは新宿アルタ前のみ。渋谷で放映が行われていたという情報は、上の動画でのみ、初めて明かされたものでした。また、メッセージを見た人たちによるツイートも、すべて新宿アルタ前から投稿されたものです。 果たし

          黛灰は6月19日、本当に渋谷をジャックしたのか検証する

          平行世界風の文字「パラレル文字」の魅力を全力で紹介する

          突然ですが、トップ画像に使われている文字を見てどう感じましたか? パッと見普通に読めそうで読めない、不気味で気持ち悪いけれどどこか惹かれてしまう、僕はそのような印象を抱きました。 この文字は「かいめつフォント」というしゃにす氏が製作したフォントで「HEIKOU sekai fu」「Parallel」「MOJI」と書いたものです。パラレルワールドの日本語をテーマにして作成されたフォントで、無料配布もされています。 このような、日本語的な特徴を持ちながらも決して日本語ではな

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          必見!日常生活の中で「無」を取得する方法

          近年は持っている人も少なくなったものの、未だ衰えない強力な力を持つ「無」。一度取得してしまえば、勉強・仕事・恋愛と、あらゆる場面で役に立つ優れものです。 今回の記事では、そんな「無」を日常生活の中で手に入れる方法について、解説していきたいと思います! 「無」って何?その歴史は?「無」の手に入れ方について解説する前に、まず「無」とは何なのか、その歴史を解説していきましょう。 「無」の歴史は長く、その始まりは古代インドにまでさかのぼるとも言われています。日本では6世紀頃に中

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          オンコードのよく出てくる使い方7選 ~クリシェからBlackadder Chordまで~

          オンコード(分数コード)の使い方について、個人的にまとめた記事です。 オンコードとは、あるコードのルート音だけを変化させたコードのことで、C/A、ConAなどのように表記します。 オンコードそのものについての説明は他のサイトに譲るとして、この記事ではよく出てくるオンコードの使い方を7つに分類し、コード進行の具体例を示しながら解説していきたいと思います。 ① クリシェでベース音の変化を滑らかにするルート音が半音ずつ or スケールに沿って上がる or 下がるように、コード

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          頻出ノンダイアトニックコード&使い方まとめ

          比較的よく使われるノンダイアトニックコード39種類を一覧にしてまとめました。 上記のような形式でコード別に紹介しています。機能が似ているコードについては一か所にまとめて解説しました。 使用頻度は☆1~☆3の計3段階で評価しています。 ☆☆☆…頻出。2~3曲に1曲は出てくる。 ☆☆…☆3ほどではないがよく使われる。 ☆…コード進行が複雑な曲(アニソンやオシャレ系ポップス、特殊なジャンルなど)でときどき見かける。 それではどうぞ。 ノンダイアトニックコード一覧<C7>☆☆

          頻出ノンダイアトニックコード&使い方まとめ