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小さな成功体験の積み重ねがたいせつの違和感

高速道路の出口を出損ねてテンパってしまったり、ネットで注文したものの数を間違えて頼んでないつもりの量が届いてパニクったりして、自分にオイオイって突っ込んだり、笑いのネタにできてそれはそれで楽しかったりすることがある。


なんちゃってキレイな言葉が流行りすぎている風潮

何がどうなってそうなったのかわからないけれど、なんちゃって自己啓発とか、なんちゃってキレイな言葉とか、なんちゃって前向きなとらえ方とかで、なんちゃって合理化して、なんとか自分に折り合いを付けて生きる生き方が拡散しすぎてる世の中をものすごく感じる。
でもそれに違和感を持っていたり、それによって苦しい思いをしている人がいてるんじゃないか?と、若干の憂いと共に思うことがいくつかある。

小さな成功体験の積み重ねがたいせつ

そのうちのひとつが「小さな成功体験の積み重ねがたいせつ」絶対主義の風潮だ。
もちろん小さな成功体験の積み重ねは大切だと私も思う。子どもたちにそれを経験させてあげたいと思っている。
だけどそれだけなわけがない。
多分どこかの教育評論家とかセミナー講師が高いところに立って「いいですか、お母さんお父さん方。小さな成功体験の積み重ねが大切なんですよ」って言ったことが事の始まりなんだと思うけど、その日からさっそく社会では<小さな成功体験を積み重ねましょう>SALEがあちこちではじまり、もうそればっかりが当たり前みたいに流行り出す。

成功体験を積み重ねることが大切なんですよツアーのバスに乗りすぎている

いや、だけど、実際のところ、失敗体験の積み重ねも大切なんだ。
あれ?やってみたけどうまいこといかなかった、うーん嬉しくないちがう結果になってしもた、わーやってしまったーっていう体験を積むことも大切なんだ。
失敗であれ成功であれ、それをどう受け取ってどうするかを考えて行動することが大切なんだから、成功ももちろんだろうけど失敗体験の積み重ねも大切なんだ。
もひとつ言うなら、成功した記憶より失敗した記憶の方が深く心に刻まれやすいから、もしかしたらその当人にとったらその後の人生にとって価値のあることは失敗体験にこそある場合もある。

だけど、なんだろ、成功体験を積み重ねることが大切なんですよツアーのバスに我々は長い間乗りすぎているように思う。

そしてそのなんちゃって聞こえが良いツアーバスでは、中の人達は別に間違ったこと言ってないんだろうけれど、なんかキラキラしすぎてて「どこへ向かおうとしてはるねんやろ、あの人たち」って思わせるようなところがないこともないし、そのツアーバスに乗っていくのが素敵に生きる道なのよという同調圧力が強すぎて、そこに違和感や苦しさを持っている人たちがいるんじゃないのかなって思う。
 
まあ、話逸れちゃいそうだから終わるけど、キラキラバスに乗りたくなかったら乗らなくてもいいね。

成功体験も失敗体験も積み重ねよう。

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