公認心理師Sachiのイマココblog

「人は日々進化し、成長し、適応へと向かっている」 心理師の島幸樹です。 自分自身のことを大切にしたい人、 心と向き合いたい人、関心のある人、 そんなあなたと出会いたくてnoteはじめました。 教育と福祉が特に専門。 苦手なことはサプライズと巨大物。

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「人は日々進化し、成長し、適応へと向かっている」 心理師の島幸樹です。 自分自身のことを大切にしたい人、 心と向き合いたい人、関心のある人、 そんなあなたと出会いたくてnoteはじめました。 教育と福祉が特に専門。 苦手なことはサプライズと巨大物。

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居場所があること

早いものでもう年末。 今年一年をゆっくり振り返りたいところではありますが、まだもう少しバタバタ忙しい日が続くという方もいらっしゃるかもしれません。 少しの時間、 どうぞお付き合いください。 できなくてもOK!居場所探し といえば若者の課題と思われそうですが そうでもありません。 幼い子どもから高齢者まで すべての人にとって大切なテーマです。 特に現代はそうかもしれません。 「お手伝いできて偉いね!」 「ピアノを上手に弾けるあなたは素晴らしい!」 この 「〇〇できる

    • こうすれば、こうなった。試行錯誤の話

      好きな言葉のうちの一つは「試行錯誤」。 やってみようと思ったらとりあえずまずはやってみるんだけど、案の定うまくいかない……そんなことを何度も繰り返す。   パッとひらめいてチャッと問題解決できる人を見て、頭の器用な人だなぁとは思う。 でも自分はそっちタイプの人間ではなくて、何回も同じことをやってみたり、さっきから同じところをずっとグルグル行ったり来たりしているうちに、いつの間にか問題が解決しているようなことがこれまでもよくあった。   発明王エジソンが電球を作る際、光らせるた

      • 何のために?と、体験過程

        「因数分解なんか将来に何の役に立つの?」 質問のようで質問する気なんて全くないこの手の子どもたちからの訴えは、子どもたちと関わっていたら無限に聞かされているのではないか。   結論からいえば、多くの人にとって因数分解そのものが将来に役立つわけがない笑   でも、因数分解の問題を解くことでしか刺激されない脳のどっかの部位はあって、それでしか鍛えられない脳の機能はあるのかもしれない。 他の計算問題や科目や行動だけでは動いていない、因数分解のときに働く何かがどこかにあるのだろうから

        • 愛することと働くこと

          ボルダリング(2回目)を2時間して、ただただお腹がすいて、夜の仕事の前に、たこ焼きとコメダでブレイクタイム笑 精神分析の祖フロイト先生いわく、人生において大切な健康な人間の在り方は「愛することと働くこと」。 人を愛しなさい、懸命に働きなさい、そのバランスを大事にしなさい、という意味だけで解釈するとちょっと表面的すぎると思うのです。 働くというのは仕事に限ったことじゃなくて勉強や活動的な何かなんだけど、これはいつも何かその先の目的があること。お金のために働いたり、提出課題

          人生の質と&ワールド

          今月末に、今のお家のすぐ近くにお引越しするのです。 そんなわけで今、合間合間に物を運んだり、DIYリフォームしたりしています。写真は、壁に漆喰塗ってるの図です。 段ボールとか牛乳パックでオモチャ作ったり、オリジナルなスイーツ作ったりするのが好きです。 どうなっても(D)いいから(I)やってみる(Y)、略してDIY笑 とても楽しいです。 あとご存知の方もいらっしゃると思いますが、その過程に入ってこられるのを私は嫌います。 イザナギとイザナミの神話とか、鶴の恩返しにあるような

          そうするしか他に方法はない件

          そうするしか他に方法はない、という状況なんて、まあ、そうそうないと思う。 それしか選択肢がない状況なんて、ほぼ起きるはずがない。 それしか選択肢がないと思い込んでいる状況のときは、たいてい心が何かに束縛されているときだ。 それは例えば肩も腕も指先もガッチガチに力が入れたままの状態でスーパーのポリ袋を開けようとしてさっきからずっとガサガサガサガサしてるのに全く開けられずイライライライラしているようなものだ。 心が何かにガチガチにとらわれている。 それしか選択肢がないと思い

          優しく静かに

          感情とか気持ちは、1つの言葉で表せるものじゃなくて、いくつもいくつもあるものが繊細で微妙な配分で複雑に入り組まれ彩られ、なかなか言葉にできないところが、人間の難しくも人間らしいところ。 そんなみんなそれぞれの想いがあって、そんなみんなで一緒に乾杯して、優しく静かにお別れできれば素敵だ。

          3月、新時代

          3月。人それぞれに、いろんな形と想いがある別れの季節。 2019年2020年、あの頃。 みんなそれぞれに、これからどうしていく?って模索して、今のこんなときだからこそ、とか、アフターコロナ、ウィズコロナって考えながら私たちそれぞれが変わりながら、でもどこか自分の中の軸?筋を1つ通しながらここまできて、2023年3月が今終わろうとしていますね。   もうマスク外してもいいんだってさ。でもやっぱりたくさんの人たちまだ外せないよね。 それでももうすぐ4月。 何かはじまろうとしていて

          立ち位置の話

          先日ある年少さんの女の子を見ていて思ったこと。 いつもよりちょっと遅い時間に教室に入ってきたその子は、そこにもう既に世界ができあがっていることを瞬間で察知して、ピタッと立ち止まって泣きべそをかいていました。   心理学者のアドラーは、私たち人間は周りに貢献できている感覚を持てるとき、人は自分自身に価値を持って生きられると言ってます。 貢献……それもそうだろうし、他の言い方をするなら、「立ち位置」なんだろうなというのが私の考えです。 自分が、この場で、この時間に、どの立場から

          1人の人間のことを1人の人間で何とかしようという思い上がりは、いつかうまくいかなくなるだろう

          今、何が起きていて、今、自分は何をすればいいか。 今、目の前で起きている問題を前に、自分はどうあるべきか。 その答えは必ず自分自身の中にある、、、なんてことは絶対にないと信じたい。 その高慢さのために、今ここの現実は、自分都合で大きく歪められてしまい、自分都合でどんどん一人歩きしてしまう。 答えは必ず自分自身の中にあるとかいう考えに固執してるうちに、何か大事なことに気付かないままになってしまわないだろうか。それはつらいな。 1人の人間のことを1人の人間で何とかしようという思

          あなたを大切にしてくれない人に……

          ネックウォーマーも手袋もファミリーマート(笑) 靴下もファミマ。最近、ファミマコーデにハマってます^_^ さて、2023年…… TikTokとかTwitter見てたら、昨年末あたりによく流れてきた言葉に、「あなたを大切にしてくれない人をあなたが大切にする必要はない」というのがあって、なるほどなぁって思った。 自分らしく必死に一生懸命でいられる場所でしか、必死に一生懸命である必要はなくて、自分らしくいられない場所なんて早く離れた方が人生的には得なわけで。 足の速さが自慢の

          温情主義がマジくそ嫌い

          もし私がこの広い広野に木を植えたら、そこに鳥や動物たちが集まり、温かい光と笑顔でいっぱいになるんだろうな。 誰かに差し伸べる手。 誰かに掛ける言葉。 誰かのために働けることが私は大好きだけど、その言動一つ一つの意味を常に意識しておきたいと思う。 どれだけの価値があるのか。 それだけの価値がないなら、それは、ない方がマシなんじゃないのか? 福祉や教育の温情主義がマジくそ嫌い。 でもだからこそ自分自身が今日もまたそれを周りに振りかざして生きたんだろうことを反省しながら、明日も

          働くことと、愛すること

          「働くことと、愛すること」 昨日の夕方、電車に乗って家に帰る途中でずっとその言葉が頭の中で回っていた。 働くことと、愛すること。 精神分析家のフロイト、晩年の言葉。 ワークライフバランス、とかそういうことでは多分なくて、沸々と湧いてくる心のエネルギーがどこへ向かっているか。どこへ向けて生きているか。そういう話だ。 11月3日、文化の日。 彦根に行ってきました。城まつりという大きな行事の日で駅を降りる人がたくさんいました。 放課後等デイサービスにて保護者様向けにセミナーと

          自分の信じることに従おう

          学生の時にキャンパスを歩いていたら、ある教授から声を掛けてくださった。 その先生のホームである大学で学生向けにスピーチをしてくれないか、というお話だった。 私はその頃、ボランティア活動に力を入れていて、けっこう熱い情熱で一生懸命だった。 どこかでそんな自分のことを知って下さったようで、そんな話を「うちの大学でしに来てほしい」ということで、私は当然、二つ返事でお話を受けました。 その先生は私に言ってくださった。 「ボランティアであれお金をもらう仕事であれ、一番大事なのは『ボ

          「気」の話

          例えば眠気に襲われてる時間は何をする気にもなれない。 前もって計算しておいたり準備しておいたりすることが私は好き。 計算通りにいかないことや準備が無駄になることがほとんどなんだけど、そうしておく方が心に余裕ができるから。 気掛かりの9割は起こらない。 余計な気回しをしている間に、大切なことに気が付かない。 誰も望まない詰まらない気遣いで頭いっぱいになっている間に、相手の望む労いや感謝の気持ちを伝える機を逃してしまうかもしれない。 私たち日本人は「気」が好きだ。 やる気が

          何のために?

          昨日はものすごく久しぶりの完全オフ。しかも日曜日。最高。 「何のために?」 私はこのことを最重要視している。 毎日やっていることの言動の一つひとつは、その目的に向かうための手段にすぎない。 手段と目的がグチャグチャの頭ん中にならないように、自分を調える時間も私は大好きだ。 「何のために?」 目的はあるのか? 目的に向かっているのか? 目的と手段を履き違えていないか? その目的は目的と思いきや実は手段であって、本当の目的はその先に、自分の中に、別のものがあるんじゃないのか?