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日々子育て 最近、常々考えていることと仙石線の旅

9月に入ったというのに、まだまだ厳しい暑さが続いていますね。
しかし道端ではススキが揺れていたり、萩の花が咲きはじめていたり、夕方には虫の声も聞こえて来て、少しずつ少しずつ秋へと移ろっているようです。
季節の変わり目は体調を崩しやすいです。
皆さん、ますます、ご自愛ください。

うわー、今回も長文(1万字超え)ですDEATH
shimaikuの記事はもういいよ、お腹いっぱいの方も多いかと思います。
程々にお付き合いください。

最近、常々考えていること

私の記事は長すぎて読みにくいだろうな、と常々感じております。

僕は常々思っているのですが、ドラマ「ミステリと言う勿れ」の主人公である久能くのうととのうくんの言葉が頭から離れなくて、実はこのドラマで、はじめてきちんと菅田将暉すだまさきさんの演技を拝見しました。菅田将暉さんが演じる整くんの声や喋り方がスキだ。役者さんって声音や声質や話し方や滑舌や、顔面や表情や体型や動作が好みであるという視覚からの認識は勿論のこと、もしかしたらそれ以上に声という聴覚からの情報も、かなり切実に重要ですよね。
「ミステリと言う勿れ」のソメイヨシノの話とか犯行の手口とかイジメの加害者の話とか、私も常々、常々ではないかもしれないが、整くんと同じようなことを考えていて、共感できて面白い。

あ、そういえば、母が家に来た時に「あんたの台所は触りたくない。こだわりが強いから、あれこれ言われそうで触りたくない」と言って、なかなか台所に立ってくれないことがありました。確かに、ゴミの捨て方や食器の洗い方や置き方や、私の細かいルールがあったりして、そうじゃないと気持ち悪かったし、確かに、こだわりが強かった。しかし、歳とともにそんなことは薄れて来て今では色々なことが、どうでも良くなっていますが。
母に言われて、「そんなことないのに、あれこれ言わないのに」と思いながらそれよりも、「こだわりが強い」そんな風に母に思われていたことが心外で、なんだかちょっと傷ついた。「あれこれ言わないから、何か作ってよ」とお願いして、サツマイモのおいしい味噌汁を作ってもらいました。
遥か昔のこの時に、あ、私は整くんのように、こだわりが強いのか?面倒くさい奴だったのか???と自認しました。
私は、面倒くさい奴です。
9月9日に特別編のドラマがあり、15日には映画が公開されるようです。(また整くんのことを常々考えてしまうではないか)

疲れていたり心身の状態が良くない時など尚更に、素人の長文を読むとなると、なかなかに骨の折れる作業だろうと思います。そんな中、お付き合いくださって、スキまでくださって、ほんとうに本当に皆さんには感謝の気持ちでいっぱいです。
ありがとうございます。

私がnoteを続ける理由

浮かんでは消えるブツブツとした独り言が、私の頭の中を常々ずっと回っています。その中に、たまに面白い言葉や物語がふっと湧いて来て、書かなくては残さなくては、と思ってしまいます。朝起きてトイレに行く時や食器の洗い物をしてる時に、よく、ふわーと湧いてきます。すぐにメモを取らないと忘れてしまうので、最近はサッサっと書き留めるようにしています。
noteに書くようになってから、noteは思考の断捨離でしょうか?ブツブツが減って頭の中が整理されて、ごちゃごちゃとした考えが少し落ち着いて、頭の中がスッキリ静かになったように、思うのです。
美しいことや美しいものや移ろう日々を思い出を私のものにして残しておきたという欲求、面白いことや嬉しいことや楽しいことや悲しいことや辛かったことや心が動いた感情を書き留めておきたいという欲求、私のそれらの欲深い感情を執着を、カメラで撮影する、言葉に残す、という行動で形を成して外へ吐き出すことで、自分自身の中からそれらの欲を手放しているのかもしれない、そんな風に最近は思っています。
修行僧が石段を上るたびに煩悩を手放すように、シャッターを切る度に、言葉を発したり書き出す度に、私の欲や執着を手放しているように、思うのです。そして、その写真や言葉は私の手を離れて誰かのもとへ届いた時には、全く違ったものへと、別のものへと変化しているように、思うのです。

頭の中に浮かんでくる言葉の整理や残しておきたい記憶がたくさんあって、最近はnoteへの投稿回数が少ない分、詰め込みすぎて長文になっていることを、どうかお許しください。

昔から何かを纏めることが好きでした。
小学生の頃は、花の絵や花言葉を纏めて花辞典のようなものを手書きで作っていました。学生の頃、友人にノートを貸したところ「とってもキレイに纏められていて、わかりやすくて驚いた」と、いってもらったことがあります。成績優秀な友人に、そんな風にいってもらえて嬉しかったことを今でも覚えています。植物の細胞のスケッチなどが描かれている生物の授業のノートを母が捨てられずに実家に残していました。「もう使わないから捨てていいのに」と私がいったところ母は、「こんなにキレイに書いてあるのに、もったいなくて捨てられない」といってくれました。
私には捨ててもいいものだったのだけれども、それは誰かにとっては素敵な何かになることもあるのかもしれない。そして、私は纏めることが好きで、もしかしたら得意なのかもしれない?とふと最近、気がつきました。

お誕生日おめでとうございますの記事やの記事や息子のレゴ記録の記事や食べ物の記事や、思えば纏めている記事ばかりでした。
写真や言葉や何かの引用などを載せながら、ツラツラとツラツラとnoteを纏めることが、やはり私は好きなようです。母や友人のように、喜んでくれる方がいるかもしれない、誰かのもとで別の何かになっているかもしれない、と思いながら。

最近、パソコンの調子が悪いのです。写真やnoteなどのバックアップを取ってはいますが、いざという日のためのデータ保存もかねてnote投稿を続けています。
例えば、パソコンや他のハーディスクやSDカードや記録していたデータの全てが消えてしまう!なんてこともあるかもしれませんから。その点、インターネット上に流して流れてしまったデータは、消すのが難しいと言われいるくらいだから、たぶんnoteがなくならない限り、なくなったとしても、その記録たちは、どこかに残り続けるのだろうと思っています。
だから、家族の私の記録の一つの手段も含めてnoteへの投稿を続けて行きます。
いつかは成長した息子に読んでもらいたい。もし私が突然いなくなったとしても(最近、不慮の事故などが多いし、いつかは必ず人は死ぬし、いつ死ぬのかわからないのが人生だと思っています)どんなことが好きで、どんな人間だったのか、息子や家族や友人にわかるように、言葉や写真を残して行きたい。
ということが、今わたしがnoteを継続している1番の理由になりました。母の若い頃の日記が見つかった時に、私はとても嬉しかったから。

来るもの拒まず去るもの追わず

我が家の記録を一緒に楽しんでいただけると嬉しいのですが、負担になったり嫌な感情を抱く方もいらっしゃるかと思います。そんな時には無理せずに、スッパリと距離を置いてくださいね。
私は好きな時に好きな方の投稿を、自由に読ませていただいています。
申し訳ないのですが、スキをくださった全ての方にスキのお返しをしたり、相互フォローをしたりはしていません。その代わりに?面白い!スキだな!素敵だな!と思った方の記事には気持ちが悪いほどのスキをつけてしまうこともありますので、あしからず、ご了承ください。

皆さんにとっては、どうでもいい我が家の長い記事が続くかと思います。
どうぞご自由に、気兼ねなく、気が向いたら読んでみようかな?くらいの気軽さで、皆さんの負担にならないような心持ちで、面倒くさい奴ですが今後ともお付き合いいただけると、幸いです。

仙石線の旅 松島基地航空祭

仙石線に乗る用事があったこの日。松島基地で航空ショーをやっていて、仙石線に臨時列車が出ていると夫が教えてくれました。この日は4年ぶりに松島基地航空祭が開催されるために、行き先が「松島基地航空祭」という心躍る臨時快速列車が出ていました。
「松島基地航空祭、航空ショーってことは、ブルーインパレスが見られるのか!ちょっと見てみたいな」この日は珍しくカメラを持参していた私。といっても望遠レンズなんかは持っていないのだが。こんな好機を逃すわけにはいかない!先日の記事で「好機を逃さないように行動したい」って自分でいっていたわけだし。こうなったら、松島基地航空祭へ行くしかないのでは?と思っていました。
用事が終わって仙石線の最寄りの駅に行ってみると、臨時列車が5分後に到着するという好機。こんな偶然ある?これはやはり行くしかない。行けといわれているような気がする。よし、行こうぞ!しかし実は、私も息子も航空機や自衛隊には、さほど興味はないのだが。
「ブルーインパレスっていう飛行機が見られるんだけど、矢本っていうところまで仙石線で行ってみる?」息子に聞いてみる。もしかしたら行きたくないと断られるかもしれないが、仙石線に乗りたい息子は十中八九、承知するだろう。
「本塩釜より先には行ったことがないでしょ?1時間くらい仙石線に乗れるよ?どうする?行ってみる?」仙石線で行ったことのない駅に行けることを息子に訴えかけてみる私。私はブルーインパレスが見たいのだ。
「仙石線に乗りたい!行く!」
「じゃ、行ってみよう」私は、よしよし、しめしめとニンマリとしました。後で、このことを後悔することになるのですが。

仙石線 約1時間25分
仙台せんだい榴ヶ岡つつじがおか宮城野原みやぎのはら陸前原ノ町りくぜんはらのまち苦竹にがたけ小鶴新田こづるしんでん福田町ふくだまち陸前高砂りくぜんたかさご中野栄なかのさかえ多賀城たがじょう下馬げば西塩釜にししおがま本塩釜ほんしおがま東塩釜ひがししおがま陸前浜田りくぜんはまだ松島海岸まつしまかいがん高城町たかぎまち手樽てたる陸前冨山りくぜんとみやま東名とうな野蒜のびる陸前小野りくぜんおの鹿妻かづま矢本やもと東矢本ひがしやもと陸前赤井りくぜんあかい石巻あゆみ野いしのまきあゆみの蛇田へびた陸前山下りくぜんやました石巻いしのまき

明らかに矢本までいくであろう屈強な迷彩柄のズボンの方が、同じホームで同じ電車を待っている。そんな目で見てしまうと(色眼鏡はよくないよ)臨時列車に乗っている方は、どなたも帽子や洋服やバッグなど何かしらにカーキ色や迷彩柄が取り入れられている、ような気がする。目の前にいる紳士もさり気なく迷彩柄のバッグを肩から下げている。目の前を歩いて行った若い女性もカーキ色のロングスカートをはいていた。「え?ドレスコードってあるのかしら?」と思ってしまう程に。崇め敬うゆえのドレスコードであり正装なのだろうか。本日、思い立ってノリで来てしまったことを、ちょっと後悔。突然、新参者が訪れても大丈夫な場所なのだろうか?と些か不安になってしまいました。「松島基地航空祭」祭なのだから、きっと大丈夫、なはず。
車内は思ったいたよりも混雑しておらず、座ることができました。ロングシートでそれなりに人がいるので、電車内をカメラで撮影することは諦めました。今回は臨時の快速列車だったため、いくつかの駅は通過。日本三景の松島が見られる松島海岸では、さすがに、たくさんの観光客の方が降りて行きました。「あ、皆が矢本までいくわけではないのね」と思ってチラチラ車内を覗いてみると、カーキ色や迷彩柄のドレスコードの方たちは、やはりまだ乗車中。
矢本駅のひとつ手前の駅だっただろうか?車窓から、戦闘機が目に入ってきた。「お!飛んでいる!電車からも見えるんだ!」すぐさま見えなくなってしまったが、空を切る勇猛な姿にワクワクドキドキと心が浮き立つ。そんな私とは正反対に、私の横ですやすやと爆睡している息子。
「着いたよ。降りるよ」揺さぶりながら起こすと、まだ眠そうな息子は、ちょっと不機嫌。
「まだ、寝ていたい。降りたくない。電車に乗っていたい」と駄々をこねる。なんとかなだめて、なんとか矢本で降りました。
ガヤガヤとホームが人で埋め尽くされるほどのたくさんの人が降りた矢本駅。やはり、皆さん航空祭を見に来ているのだ。大人数の中、運賃の精算などに対応する机が設置され何人もの駅員さんが改札まで、きちんと誘導してくださっていて目立った混乱はありませんでした。
この日は4年ぶりの開催に全国からファンが駆け付け、約4万人の人出となったようです。

航空祭の駅名標!
こんな景色が見られるのね
見られるといいな

改札を出ると、どちらへ行ったら良いのか?正直よくわかっていなかったのですが、人の波に沿って歩いて行けば多分、大丈夫。皆さん、目的地は一緒なのですから。途中から車道が封鎖され、歩行者天国のようになっていました。マンホールにも可愛らしいブルーインパレス!他の種類もあったのですが、残念ながら撮影できませんでした。

可愛らしいブルーインパレス

駅から15分ほど歩きます。この日も酷暑で、立っているだけでも汗が噴き出てくる。暑さで汗が滴り、日焼け止めも流れ落ち、太陽の強烈な日差しで顔や首や腕が真っ赤になってしまった。息子も同じく真っ赤か。そんな暑さの中を歩くことに辟易したのか「行きたくないです。僕、行かないです。ママだけ行って来てください」息子が困ったことを言い出した。「え!ここまで来たのに?せっかくだから、行こうよ!普段は入れない所に入れるんだよ。飛行機が見られるんだよ」「僕は、電車に乗りたかっただけです。帰りたいです」息子の言葉に唖然としながらも、なんとか息子を説得して敷地内へと入りました。広大な敷地の中、遠くに飛行機が見えてきました。

敷地外のもくもく雲と青い空
約4万人もの人が訪れたらしい!
うっすらと
うっすらと彼方に航空機

「おー!すごい!間近で飛行機が見られる!」と感動していた所、荷物検査を受けにいく手前のところで、息子が体を強ばらせて貝のようになって動かなくなってしまった。
「行きたくないです。僕、帰ります」
あと一歩、あの先まで行けば、中に入れるのに!
「えー!!!すぐそこなのに!ママ見たいんだけど。行かないの?行こうよ?」
「嫌です。ママだけ行ってください」
最近、断るときは敬語の息子。敬語で切実に訴えられると、無下にできない、と感じてしまう。ズルイな息子やるな息子、私の心を掌握しておる。腕を引っ張って歩こうとしたが、息子はぎゅっと固まって動かない。しばしショックで頭が混乱する。
息子だけ置いていくわけには行かない。そしてこの酷暑、この暑さの中、何時間も息子は耐えられるだろうか?イヤ無理だ。そもそも私もこの暑さに限界を感じはじめていた。しばらく悩む。そして、心底がっかりと項垂うなだれながら「はぁー・・・じゃ、帰ろうか。暑いもんね」展示を何ひとつ見ることなく、ただただ日焼けをして、私たちは松島基地を後にしました。

しめしめと騙すように無理矢理、イヤ決して無理矢理ではなかったはず、息子の意見を尊重せずに連れて来てしまったことを後悔しました。
「確かにね、息子はノリ気じゃなかったしね。電車に乗りたいって言っていただけだし。何度も行きたくないって言ってたよね。でも、私はブルーインパレス見たかったよね。見たかった。見たかったな」と何度も何度も自分をなだめなぐさめながら。

星のような雲
航空ショーの名残かな

矢本駅近くに着くと、駅員さんが乗客を誘導していました。仙台方面の電車は、入場規制をしているとのこと。たくさんの行列ができていて、果たして電車に全員乗れるのだろうか?この暑い中、満員電車だろうか?という人混み。満員電車はイヤだなー・・・息子もいるし・・・
「そうだ!石巻へ行こう!」
いつかは息子と訪れたいと思っていた石巻。矢本から石巻は近いようだ。石巻は始発・終点駅なので矢本から電車に乗るよりも、混雑を避けられそうな気がする。とりあえずこの際、石巻まで行ってみよう。お昼を食べに行こう。
これまた好機、ちょうど石巻行きの電車が到着するところでした。入場規制もなく座ることもできて、内心ほっとしました。心身ともに疲れきってしまっていたので、私は。息子もか。息子は、ただただ電車に乗りたくてついてきて、飛行機なんて全く興味がなかったのだから。
はぁー・・・反省。

私たちが矢本から乗ってきた電車は、石ノ森章太郎の漫画のラッピング車両でした。漫画のラッピング車両といっていたら、息子に「マンガッタンライナーでしょ」と訂正されてしまった。「マンガッタンライナーっていうの?何で知っているの?さすがだね」そんな名前が付いているとは知らなかった。またしても息子がYouTubeで仕入れた情報らしいが。
マンガッタンライナーは、ロボコンやサイボーグ009、仮面ライダーなどの漫画が描かれている可愛らしい素敵な車両です。仙石線は、割と私の身近にある電車なので撮影することをすっかりと忘れてしまっていました。石巻に降りた時、改札で何人もの男子学生たちがマンガッタンライナーをカメラで撮影していて、そうか珍しいのかな?と思いつつ、息子がマンガッタンライナーにはあまり興味がないこともあって、素通りしてしまった。しかし!撮影するべきであった!と後悔。
身近にあったり、いつでもあることには、ありがたみや大切さを忘れてしまいますね。そんなことこそ大事にすべし!と肝に命じておこう。

マンガッタンライナーはマンガッタンライナーⅠ・Ⅱがあるらしい。
どの漫画の車両が来るかはお楽しみ、わからないようです。
毎週日曜日 あおば通り(10:48発) ⇒ 石巻(12:14着)
調べてみたところ、日曜日のこの時刻には必ず運行しているようです。平日にも通常運行しているようですが、運行の時刻表は発表されていないようです。出会えたらラッキーな嬉しい電車。

何十年ぶりかで訪れた石巻駅。駅舎にも石ノ森章太郎の漫画のキャラクターが描かれていました。サイボーグ009の像も立っています。暑さゆえ、ブルーインパレスを見れなかったショックゆえ、撮影する気力もなくしてしまった。ので、駅舎や街並みの写真はありません。
とりあえずお昼を食べに行こう。どこに入ろうか?またしても、きちんと下調べもせずに、携帯でちょっとお店を探しつつ街中をうろうろとする。良さげなお店に入ってみると、すでに10人ほどの待ち人がいて満席となっていました。「息子どうする?待てる?」本当は暑さゆえ室内で待ちたかったのだが「待てない」との息子の返答。そりゃそうだ。しかし他にお店あるかしら?と思いつつお昼ご飯を探すことにしました。
息子はマグロやイクラが好物なので、せっかくの石巻なのだから回らないお寿司屋さんにしようかな?駅前にある、ちょっと入りにくそうな高そうなお寿司屋さん。気になるけれども扉を開けることに躊躇っていた。ランチなら私でも大丈夫かな?と扉の前で値段と睨めっこしながら迷っていたら、すかさず息子がドアを開けてしまった!「あ!え!息子!心の準備が・・・」と思いつつ、中へ入ることとなってしまった。
「いらっしゃいませ。すみません。今ちょと混んでいて、お待たせするかもしれないです」とのこと。どうしよう?しかし息子は、もう待てない感じ。「そうなんですか。どのくらい待ちますか?」と尋ねたところ、ご主人が大丈夫とおっしゃってくれたようです。「大丈夫です。じゃ、こちらの席でお待ちください」と個室へと案内してくれました。テーブル席の個室は全て埋まっていて、大人数のお客さんがいらっしゃるようでした。この暑い中、涼しい室内で待たせてくれたことに、私たちを受け入れてくれたことに感謝でした。
結局、息子はプリッと新鮮な白身の魚もカニもホタテも食べられず、私の胃袋へとおさまってしまったのですが。海老の出汁がきいた味噌汁、マグロやイクラや巻物をおいしいおいしいと食べていたので、まぁいいか。おいしいお寿司を食べられて満足した私たち。「じゃ、帰ろうか」「ごちそうさまでした!」思っていたよりもご高齢な白髪のご主人。親切な対応の店員さんたち、帰り際のご主人の優しい笑顔にほっこりとしました。
今回は、このまま帰宅することにしました。近々、石巻の街を、きちんと巡ってみたいと思います。今度は海を見に行こう。

石巻駅の改札から、見慣れない車両が目に入ってきました。「あ!あれは!この前見たディーゼルじゃない?」つい最近、我が家の近くを走っていて、「息子、珍しい列車が走っているよ。あの古そうな列車はどこからどこへいくのだろうね?」「普段は石巻線を走っているよ。この路線は走らないから、レアだね!臨時列車かな?修理で車両基地に行くのかな?ラッキーだね」と息子。そんな会話をしたばかりでした。

石巻線を走っているようです
渋い色合い
何だか愛嬌ある車両です
いつかは乗ってみたい
キハ110-124

形式記号を読み解くと

キ:気動車きどうしゃ エンジンをせた車両しゃりょう気動車きどうしゃ」のキ
ハ:普通車ふつうしゃ/B寝台車しんだいしゃ「いろは」のハ
1:ディーゼルエンジン
1:一般型いっぱんがた
0:系列けいれつ
124:何番目なんばんめにつくられたか、などの車両番号しゃりょうばんごう

大人もなるほど!鉄道へぇ〜事典 栗原景 交通新聞社 55ページ

同じような色合いの気動車でも、キハ100形、キハ110形、キハ111形、キハ112形などがあるようです。家の近所で見た列車がどの形だったのか?正確にはわかりませんが、突如見慣れない列車に遭遇すると、出会えた幸運に何だか嬉しくなります。そして、そんな珍しい列車が目の前にあると!鉄オタではなくとも?もはや鉄オタの私は大喜び、思わずパチリパチリと撮影してしまいました。

キハ110形は、多くの路線で活躍してるそうです
矢本まで乗って来たのと同じ車両205系 
山手線や相模線で活躍した205系を改造した仙石線専用車両です
関東方面で使用されていた車両は引退後、地方で活躍していることが多々あります

仙石線は他に、赤・オレンジ・紫・緑と一両ごとに色が違うカラフル車両、石ノ森章太郎の漫画ラッピング車両マンガッタンライナー、このブルーの車両があります。青好きの息子は、このブルーの車両が大好きで喜んでいました。

仙石東北ライン HB-E 210系

こちらは、ちょっと変わったハイブリッド列車になります。2015年に登場しました。仙台から塩釜までは東北本線、その後、東北本線と仙石線を繋いだ線路から仙石線に入り、高城町から仙石線を走ります。特別快速列車では仙台・石巻間を1時間かからずに運行します。とても便利になりました。

東北本線 仙台せんだい東仙台ひがしせんだい岩切いわきり陸前山王りくぜんさんのう国府多賀城こくふたがじょう塩釜しおがまーここから非電化の接続線を走り仙石線へー高城町たかぎまち野蒜のびる陸前小野りくぜんおの矢本やもと石巻あゆみ野いしのまきあゆみの蛇田ヘびた陸前山下りくぜんやました石巻いしのまき

特別快速の停車駅は、仙台、塩釜、高城町、矢本、石巻のみ。最速で移動したい方は、こちらの電車が便利なようです。私は今回はじめて、石巻・仙台間を乗車したのですが、こちらの電車は石巻を超えて、女川まで走っているそうです。いつかは、女川まで乗ってみたいな。

仙台せんだい石巻いしのまきむすぶ「仙石東北せんせきとうほくライン」をはしります。交流電化こうりゅうでんか東北本線とうほくほんせん直流電化ちょくりゅうでんか仙石線せんせきせん直通ちょくつうするために登場とうじょうしました。東北本線とうほくほんせん仙石線せんせきせん接続線せつぞくせん非電化ひでんかです。

小学館の図鑑NEO 鉄道 154ページ
HB-E 210系
ピンクと青の可愛らしい色合い

ハイブリッド気動車 はいぶりっどきどうしゃ
環境かんきょうやさしい、新世代しんしだい気動車きどうしゃ
 エンジンとモーター、そしてバッテリー(蓄電池ちくでんち)をわせてはしる、新世代しんせだい気動車きどうしゃだ。エンジンで発電機はつでんきうごかして電気でんきをつくり、その電気でんきでモーターをうごかして電車でんしゃのようにはしるんだ。電気でんき一部いちぶはバッテリーに充電じゅうでんしておき、停車中ていしゃちゅう発進時はっしんじにはバッテリーでうごく。電車並でんしゃなみの加速かそく減速性能げんそくせいのうそなえ、また停車中ていしゃちゅう発進時はっしんじにバッテリーの電気でんき使つかうので、しょうエネルギーで環境かんきょうにもやさしい。
 JR東日本ひがしにほん小海線こうみせんなどで使つかわれているキハ200がたや、仙石東北せんせきとうほくラインようのHB-E 210けい、JR東海とうかい特急とっきゅう「ひだ」に使つかわれるHCB85けい、JR西日本にしにほんの「TWILIGHT EXPRESS瑞風みずかぜ」、JR貨物かもつのHD300形機関車がたきかんしゃなど、さまざまな車両しゃりょう登場とうじょうしているよ。

大人もなるほど鉄道へぇ〜事典 栗原景 交通新聞社 156ページ
この画面を息子はずっと見ていました
列車の動作状況を画面が教えてくれます

松島基地航空祭、実は私たちが矢本に到着した時には、ほぼ飛行展示は終了していました。最後のブルーインパレスの航空ショーが行われる時間、もしかしたら、石巻からの列車の中からブルーインパレスが見られるのではないか?と少し期待していました。
矢本駅を過ぎた頃、空を横切る航空機が見えてきました!「わー!息子、飛行機とんでるよ!」気がついた時には、反対側の窓の方へビューンと素早く飛んで行き小さな粒になってしまった。とりあえず、写真を撮影。この黒ごまみたいな小さな粒がブルーインパレス、です。写真撮影は諦めて、近寄っては過ぎていく航空ショーを楽しみました。田んぼの畦道には、車が止められていて、空を見上げて楽しんでいる人たち。車窓から、そんな和やかな風景が見えました。
最後にブルーインパレスが見れたし、息子と仙石線に乗れたし、お寿司も美味しかったし、なんだかんだ楽しい旅でした。

黒ごまのような小さな点がブルーインパレス
「ママ、ブルーインパレス見たかったんだけど」
「ごめんね」
「電車から見れたから、いいか」

わざわざ松島基地まで行ったのに、息子に拒絶されて結局ブルーインパレスが見れずに、ただただ日焼けをして帰って来た、というこの話は友人にとてもウケました。
職場でのとある日「あれ、shimaikuさん日焼けしてますね?どこか行って来たんですか?」の言葉に友人がニヤリ。「あの話、教えてあげたら?」「実はですね、息子と・・・」

後日ブルーインパレスの写真を見たという息子、「ママ、ブルーインパレスの写真を見たよ。ごめんね、あの時、見ればよかったね。悪いことしたなって思った」と、謎の謝罪をしてくれました。
なんでだろう?ブルーインパレスに少し興味が湧いたのだろうか?
もし息子が松島基地航空祭に行きたい、という日が来た時には、「あの時はさ、息子がさ・・・」と笑いながら、この時の顛末を息子に聞かせてあげたいし、この記事を読んでもらいたいと思います。


今回も長い長い長いです。
お付き合いいただき、ありがとうございます!

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夏の思い出

ここまで、貴重なお時間を!ありがとうございます。あなたが、読んで下さる事が、奇跡のように思います。くだらない話ばかりですが、笑って楽しんでくれると嬉しいです。また、来て下さいね!