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サッカーに目覚めた日 追記:東京五輪を終えて

2000年6月11日 キリンカップサッカー2000

2002年日韓ワールドカップ試合会場となる宮城スタジアムのこけら落としとして、日本代表 対 スロバキア代表の試合が行われました。

キリンカップサッカー2000 は、日本代表、9月のシドニー五輪で対戦するスロバキア代表、2002年ワールドカップ南米予選真っ最中のボリビア代表の3チームが参加して開かれた。
  6月11日の初戦・日本代表対スロバキア代表戦は、2002年W杯の試合会場となる宮城スタジアムのこけら落とし。4万5000人を超える大観衆が集まった。
 モロッコでのハッサン2世杯から帰国したばかりの日本代表は、時差の為かコンディション不良が目立つ。先手を取ったのは190cm台の選手をズラリと揃えるスロバキア。 前半7分、イゴル・バリシュのコーナーキックからペテル・ズリクが早々と先制点を決めた。
  日本も素早い巻き返しを見せる。前半9分、モロッコ遠征でレギュラーを獲得した中村俊輔が、28mのフリーキックを直接ゴールに叩きこんで同点に追いついた。日本はさらに後半18分、右サイドの奥大介からゴール前の中村に絶妙のクロスが送られるが、中村のヘディングシュートは森島寛晃に当たってしまい、ゴールならず。最終的には1-1の引き分けに終わったが、日本は中村、奥、三浦淳宏ら新戦力の台頭が光っ た。
KIRIN過去の試合レポートより抜粋しています。

月日が経つのは早いもので、21年も前の事なのか。当時の私は、サッカーや野球、スポーツ全般に対してあまり興味がなかった。子供の頃、父がテレビの主導権を握っていて、いつも巨人戦の野球を見ていた。「面白くないなー。野球の何が面白いのかな?他の番組にしてくれないかな」と日々思っていた。だからか、テレビの野球中継には、今でも拒絶反応してしまうし、アンチ巨人になってしまった。

キャプテン翼のアニメが好きだったし、サッカーには、野球よりは好印象をもっていた。


夫と付き合っていた頃、サッカー観戦に誘われた。

「サッカーの日本代表戦、見に行かない?」「え?サッカー?行ったことない」初めてのことに、ドキドキしながら出かけた。

夫はサッカーが好きだった。中村俊輔選手が、ちょうど日本代表に選ばれたばかりの頃だった。皆、黄金の左足、中村俊輔選手に注目していた。サッカーに詳しくない私でも、流石に名前は知っていた。

サッカーの大まかなルールは知っていたが、スタジアムなんて来たことがなかったから、どのように観戦したら良いのか?ドギマギしていた。

応援歌を歌ったり、ウェーブしたり、サポーターが皆一丸となって、大声で応援する。私も、見よう見まねで叫ぶ。ストレス発散にもなる。それは、予想以上に、とても楽しかった。

試合は、スロバキアに先制されていた。日本代表は、ファールをもらい、中村俊輔選手のフリーキックになった。

ゴール前からフリーキックで蹴られたボールは、力強い鋭い弾道でゴールのバーを叩き、そのままゴールの中へと吸い込まれていった。

中村俊輔選手は、フリーキックから、直接ゴールを決めたのだ。

「うぉぉ!」歓声が響き渡る。ゴールが決まった瞬間、皆一同に勢いよく立ち上がり、拳を突き上げ喜びを爆発させていた。私一人を除いて。「え?ゴール?入ったの?立つの?立った方が良いのか」周りが皆、バタバタと立ち上がっているな中、壁に囲まれるように、私だけ、ポツンと座ったままだった。あ、ヤバっ!出遅れてる。わたわたと立ち上がり、借りていたオペラグラスを落としてしまい、わたわたと拾って、わたわたと夫とゴールを祝った。「なんで、立たないの?」言葉ではいわれなかったが、夫からのそんな空気を感じた。「ゴールが決まったら、叫びたい!皆で喜びを分かち合うのが、スタジアムの醍醐味でしょう」夫は、そんな感じだった。出遅れて、あたふたしてしまったが、スタジアムの熱気や歓喜は充分に堪能できた。

一瞬にして、何万人もの人を、大興奮、歓喜に沸かせるプレーがある。これが、天才って事なのか。天才のなせる技なのか。天才って凄いな。っていうか、サッカーって凄いな!面白いな!感動してしまった。もし、また機会があるならば、今度は、絶対に!立ち上がって、ゴールを一緒に祝うぞ!心にそう誓った。

この試合がきっかけとなり、サッカーの試合を見るようになった。その後、2002年日韓ワールドカップで、スペインの至宝 ラウル・ゴンザレス選手に出会い、サッカーの虜になってしまう。ラウル氏がスペイン代表の時には、ワールドカップで優勝する事は、出来なかったけれども、スペイン代表は2010年に悲願の優勝を果たした。当時の職場では、仕事があるのに、寝ずにサッカーを見るほどサッカーに熱を上げている女子はおらず、後輩男子とサッカー談義をしていた。「ワールドカップの優勝はどこだと思います?」「私は、スペイン一択」「スペイン好きですもんね」そんな会話を楽しんでいた。「寝ないで観るんですか?」「勿論!」仮眠して、朝方の試合を観てから出勤していた。スペインが優勝した時には、本当に嬉しかった。ここに、ラウルがいたらな、と思って少し寂しかった。出勤すると、後輩が缶コーヒーを奢ってくれた。「スペイン優勝おめでとうございます」懐かしい思い出。

今は、スペインリーグで活躍中の久保建英(くぼたけふさ)選手に夢中だ。レアル・マドリード・カスティージャにいた頃は、ラウル氏が監督をされていた。あのラウル氏に久保選手が指導されているなんて!そんな日がくるとは!羨ましい。感無量。合掌。往年のスーパースター、ジダン氏やラウル氏が監督をしている。イニエスタ選手がJリーグでプレーしている。すごい時代になったなぁと、またしても感無量。


実際の所、試合の流れを見るには、じっくり楽しむには、解説も聞けるテレビが一番わかりやすい、と素人の私は思ってしまう。見慣れていないと、ボールばかり見てしまうし、誰が誰だか、下手したら、敵か味方かすら、わからない。その場の熱気や臨場感や応援を楽しむ事も素敵だが、結局、私には、テレビ観戦が向いていると思っている。

そういえば、野球好きの女子の後輩は、ビールを飲みながらラジオで野球中継を聞くのが好きだと言っていた。 オッサンだな、渋すぎる、こんな可愛い顔をして、素敵すぎるじゃないか、そのギャップ!と思った。可愛らしい女の子だったから、私の中で、彼女への評価は爆上がり、信頼は確かな物になった。私も、サッカースタジアムでラジオの解説を聞きながら、観戦しようかと思った。


先程、オリンピックの日本対メキシコ戦の試合を息子と観ていた。試合開始早々に、久保選手が、鮮やかにゴールを決めた瞬間、私は拍手と共に、両手の拳を高く突き上げ歓声をあげて喜んだ。息子も、真似して、両手の拳を突き上げている。ここ数年、イヤ数十年のサッカー観戦で、ゴール後の反応はだいぶ、はやくなったと思う。

きっと、今ならば、スタジアムに行っても迷わずに、皆と一緒に歓喜の雄叫びを、ゴールを祝えるだろう。

今度は、息子も一緒に。


快進撃を続けるサッカー日本代表!世界レベルの技術やフィジカルの強さに、驚いています。ここ数年、育児でサッカーを見る機会は、減っていましたが、やっぱりサッカーは楽しい!勇気や喜びを与えてもらっています。

金メダル!取れるんじゃないか、これは。


サッカー日本代表がワールドカップで優勝する。

女子は2011年に既に偉業を達成しています。私には、遠い遠い夢のような事だと思っていたのですが、思っていたよりもすぐに実現するかもしれない。そんな希望があります。私が生きている間に、見届けたいなぁ。

まずは、

オリンピックで金メダル!

アベック優勝も夢ではない!


男子も女子も!頑張れ!日本!

サッカー日本代表を応援し続けます!



2021年8月6日 東京五輪 サッカー日本代表戦が終了しました。

まだまだ世界の壁は厚かった。しかし、決勝トーナメントに進めたこと、ベスト4に入れたこと、敗北の悔しさを味わったことは、これからの日本代表の大きな力になると思います。

「金メダルがとれるかも?」そんな、夢を見させていただき、ありがとうございました。暑い中、楽しい時間を!本当にありがとうございました!

ぜひ!私が生きているうちに!何かの世界大会でメダルが取れることを祈っています。

グループA(3勝0敗)
2021年7月22日 日本 1−0 南アフリカ 東京スタジアム
2021年7月25日 日本 2−1 メキシコ  埼玉スタジアム2002
2021年7月28日 日本 4−0 フランス 横浜国際総合競技場
準々決勝
2021年7月31日 日本 0−0(PK:4−2)ニュージーランド 茨城カシマスタジアム
準決勝
2021年8月3日 日本 0−1 スペイン 埼玉スタジアム2002
3位決定戦
2021年8月6日 日本 1−3 メキシコ 埼玉スタジアム2002 

日本代表 対 メキシコ代表戦 思ってもいなかった苦しい展開に、意気消沈していた私の横で、息子が何か描いている。「赤い色?何を描いているのかな?」と思いながらも、私はサッカーの試合に釘付けになっていた。

息子が「がんばれにっぽん!がんばれにっぽん!」何かを持って応援している。息子を見ると、白い紙に赤い日の丸をクレヨンんで描いた紙を振っていた。

そうか!応援用の国旗を作っていたのか!すごいな息子!

二人で旗のように作ってみた。(息子が書いたようですが、オリンピックマークとオリンピックの文字は私が書いています)息子が切っているので、縦長の微妙な形ですが、旗を作って応援しよう!息子のその心に、とても嬉しくなりました。

国旗

二人の願いは叶わなかったのですが、国旗を作って応援したこと、良い思い出になりました。

次は、ワールッドカップですね!サッカー日本代表を応援し続けます!

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