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おかゆを語る

おかゆ大好き芸人(*教師です)の私は、隙あらばおかゆを食べようと画策する。

今日は寒い!おかゆ食べたい・・・
今夜は疲れている!おかゆ食べよう・・・
夕食作るのめんどくせ!おかゆにしよ・・・

夫は ”ドロドロした食べ物” が好きではないのでおかゆは食べない。ドロドロしているあんかけ焼きそばなども食べない。よって、おかゆを作っても私しか食べないので、コメから炊くことはほとんどない。大抵が残りの冷やご飯を使うので、ちょっと自分の中のちゃんとしたおかゆでないことの方が多い。(*アメリカ東海岸在住です)

コメから炊く時にはフードプロセッサーであらかじめ生米をガーーーッと小さくしておいてから炊いている。するとちょっとだけ本場のような食感になり満足できる。スープはしいたけでも、ビーフブイヨンでも、チキンストックでも、ほんだしでも、あるものを使っている。おかゆはあまり凝って作るようなものではないと思うので。

中国に住んでいた時はアパートの真下に朝食の屋台がずらずらと並んでおり、そこに小さな片手鍋を持っておかゆを買いに行っていた。ひとすくいが一元(当時で十二円ほど)で、味のない揚げパンのようなヨウティアオとあったかい豆乳もつけると全部で 2.5元だった。塩味がきいて香菜(パクチー)が山盛りのおかゆだった。

アメリカでもチャイナタウンでご飯を食べる機会があるとおかゆを頼んでいる。アワビやらキノコやらの具沢山のおかゆを大きなボウルいっぱい食べると汗がだらだら出てくるが、体の中がスッキリするような気もする。

そんなおかゆ大好き芸人(*教師です)の私が一番美味しいな、と思ったのはタイの南部、クラビのマーケットで食べたもの。

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豚肉の細切れが入る、豚のスープで煮込まれていたサラサラのおかゆは塩味で美味しかった!シンプルで、凝ってなくて、でもコクがありどこかほんのり異国の味もする。クラビ滞在最後の日に現地で友達になった人に連れて行ってもらったのだが、彼女の名前がどうしても思い出せない。彼女も食いしん坊だったので、二人でいろんなものをかたっぱしから注文して食べた。このおかゆはシェアしようと頼んだけれど美味しくて私が一人でぺろっと食べてしまい、彼女は食べられなかった。

パンデミックでどこにも行けず、しばらくは”あそこで食べた美味しいもの”にたどり着くことは出来ないけれど、もしアジアに向かう機会がまた出来たら真っ先にこのマーケットに行きこのおかゆを食べたい。

夫はどろどろを食べないので、この大きいボウル1つ、私が食べる。

早く自由に安全に旅行できる日が来ますように。

シマフィー 

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