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アメリカ生活:シマリスのだいたい今

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最近のお話をまとめました。シマリス界では最近とはだいたいここ10年以内のことです。
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#野生動物

君の名は:シマリス編

シマリスを手厚く保護している(=甘やかし放題している)私ら夫婦(*アメリカ東に在住です)。 この季節になると庭には毎年7−8匹のシマがうろちょろしている。 彼らはナワバリ意識が強く、鉢合わせすると団子になってゴロゴロするほどに喧嘩をするのでなるべく誰も周りにいない時を見計らってヒマワリの種をあげている。 大抵は耳が切れていたり、しっぽやお尻に特徴があったりするので、ちゃんと見分けがついているものには名前をつけ、どの穴に帰っていくかも把握している。 野生の個体の寿命は2−3

自由になった手乗りニワトリ

小学生の時にひよこが我が家にやって来た。 夜店で買う、あのかわいそうな色をつけられたひよこを母が連れて帰って来たからだ。夜店のひよこは何か問題があるひよこで農家の人たちがいらない、って夜店にあげたものなので、大きくならずに何日かしたらすぐ死んじゃうよ、と友人に教えられ私はそれならその命尽きるまでデレデレに可愛がってあげよう!とせっせとお世話をした。 多分母も同じようにひよこを甘やかしに甘やかしたと思う。 デジャブ(Deja vu)と名をつけ、小さなアパート暮らしだったので外

キツネの匂いがする

朝早く起きて外に出ると色んな匂いがする。 霧が立ち込める匂い 緑が擦れる匂い 池の水が蒸発する匂い 土が湿る匂い 甘い花の匂い 隣の家のランドリーの匂い 車の排気ガスの匂い 腐った肉の匂い(どこかで何かが死んだのだ) キツネの匂い 動物独特のムスクが香り、それは庭のこっち側では強く、向こう側ではかすかにしかわからない。 匂いをたどるとまだ暗いうちにどっちからキツネがやってきて、どちらに移動したのかがなんとなくわかる。 敷地内で直に姿を見たことは一度もないが、道路を挟んだ向

やっと出た、やっと来た、やっと春のきざし!

去年は3月の第2週目には裏庭をうろうろしていたシマリスたちが、今年は一向に出てきません。ちょっと心配になってきたところでした。というのも今年の冬は豪雨や氷点下の日が多く、地中でくっちゃねーしているシマたちは弱って死んでしまったのかも、と思ったからです。 シマリスは冬眠をせず、夏の間にせっせと蓄えておいた木の実などを時々目を覚ましては食べ、また寝て、を繰り返します。野生での寿命は2−3年といわれていますが、なんと我が家には7年もの間毎年戻ってきた個体もいるので、条件がそろえば

丸太ゴロゴロコーヒーの幸せ

我が家は夏のうちに大型トラック一杯分の丸太を届けてもらっています。(*アメリカ東海岸在住です) 木を切る会社に頼むと、どこかご近所で木を切った後に我が家に寄って、こんな風に駐車スペースにドカンと落としてくれるんです。これは大きな樫の木、2本分はあるのかな。これ全部で100ドル!すでに薪にされてあるものを買うとこの丸太一個分の薪はだいたい10ドルほどですので、自分で割る元気があるのなら、この状態で買ったほうがお得です。 で、夏の間はこの丸太の山を夫が斧で割り、暖炉用にするの

万が一、生きる可能性

いつも通り、朝7時には教室に入り授業の準備をしていると、同じように毎朝早く出勤する数学の先生が走ってきた。(*アメリカ東海岸で教師をしています) シマ先生!早く来て!地下への階段にシマリスがいる! 何!??? どこからどう入ったのだろうか、ドアも窓も厳重に締めてあるから昼間のうちに忍び込んでそのまま一晩閉じ込められたのかもしらん。 ということで早速階段をそろそろと降りて行く途中で隅っこに丸くなっているかわいそうな小動物が見えた。そして私はすぐ気づいた・・・ シマリスち

カモフラージュ

ここ何週間かは、庭に出るときには足元の2mほど先を見ながら歩いています。 見えます? これならどう? 踏まないように、びっくりさせないように(こっちもびっくりするし)、自分の庭なのに恐る恐る歩いています笑。 見つけた人には何か緑色の幸運が訪れるらしいですよ!目を凝らして見てね! *ぴょんぴょん跳ねる系のあやつです! シマフィー

覗きのプロ

台所で働いているとしょっちゅう覗いているアイツをを発見します。 中の様子を伺って私たちがいるのか、自分に気がつくのか、気がついたら何かくれるのか・・・色んな思いがちいさな心にぐるぐると蠢いているわけです。 これを反対側から見るとこんな感じです。 庭をウロウロすると足元にわらわらと寄ってくるシマリスたちですが、その内の何匹かは私たちが家の中にいるのかを確認するためにフェンスやスリッパによじ登って覗きを働く様になりました。フェンスに登っても、必ず家の中の人間が自分の姿が見え

サメのテーマソング

我が家の庭にはシマリスが30匹ほどいるのですが、特徴がある子には名前がついています。今年は約10匹名前があり、それぞれの縄張りでチッチッチと鳴いています(シマリスの英名はChipmunk その名の通り、chip-chi-chipと鳴きます)。 外に出ると大きく積まれた丸太に サメ がうろうろしています。サメは片方の耳が折れ、ジョーズの背びれの様になっているのでその名になりました。隙間から隙間へ、上から下へ、まるで自分の世界をフルに楽しんでいる様に駆け回ります。そして他のシマ

ねぇ〜シマちゃん〜ちょっと見て!

うちの夫は昆虫・生物学者です。珍しいものを見つけると嬉しくて嬉しくてすぐに見せに来ます。 (生き物苦手な方はここで引き返してください笑) ”ねぇ〜シマちゃん〜ちょっと見て〜” はいはい、なんでしょうか? ”ワニガメの赤ちゃん見つけた〜ガメラみたいだね〜ふふふ” ”シマちゃん〜ちょっと〜” はいはい、なんだ、今度は? ”見て!大きい蛾、綺麗だよ〜 模様が本当に美しいよ〜” ”シマちゃん〜 早く〜 見て〜 走ってきて〜” ”大きいヤスデだよ〜 早く動く〜こしょ

Pond Master's Pond

我が家には割と大きい池がある。 この家を見つけた時は大きな敷地に小さな家、たくさんの木々があり、私たちにとってのほぼ理想形に近い様子に心は弾んだけれど、夫は何日も迷っていた。池があったからだ。 手入れには時間も忍耐もお金もかかる。水漏れしたりポンプが壊れたりするのが恐ろしい。秋には落ち葉が容赦なく降り注ぎ、毎時間大きな網を持って漂う落ち葉をすくわねばならない(でないと沈殿して汚くなります)。そして春先には水を抜いて泥をさらい、滝のポンプが動いてくれますようにとお祈りもしな

窓テレビ:野生の王国

この時期は樫の木と松の木の花粉がすごくて、車も窓もすぐに黄色い粉がふいた状態になります。そろそろ気温も上がって、窓を開けたい季節なのですが、この黄色い粉が収まるまでは網戸もいれられないです。 でもまだ網戸入れてなくてよかった〜 シャクナゲが満開な今日、窓に映る大きなビンクが綺麗でした〜。トップの写真です。 窓の中央に四角い野鳥が衝突するのを防ぐためのUVステッカーを何枚か貼っています。こうやって窓に映る木々を見ると、鳥たちが窓を外と見間違えてぶつかってくるのが納得できま

のろまなカメって誰が言った?

この時期になるとたまにうちの庭で目撃されるカメ。アメリカハコガメ(box turtle:Terrapene carolina carolina)という種類でこのあたりに住む在来種です。みてこの可愛いお顔!大きさはかなりボリュームのあるハンバーガーくらいです。 長い年月をかけて大きくなり(20年ほど生きる様です)、あまりたくさん卵も生まない(2から7個ほど)ので年々数が少なくなっているカメです。残念なことに繁殖期には遠征して道路を渡ろうとしていたり、庭を横断しようとしていたり

シマリスとエビフライ大盛り

裏庭をウロウロしていたらエビフライがたくさん落ちていたので拾ったら、ものの3分でこんなに集まりました。 並べていたらシマリスが寄ってきたので写真を撮ってみたら 大食い大会みたいになりました。 わしゃわしゃわしゃ! エビフライはもう食べる部分はないので、シマが拾っているのは私がやらせでしこんでおいた種デス。 うーーー本当のエビフライ食べたい〜 シマフィー