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Pond Master's Pond

我が家には割と大きい池がある。

この家を見つけた時は大きな敷地に小さな家、たくさんの木々があり、私たちにとってのほぼ理想形に近い様子に心は弾んだけれど、夫は何日も迷っていた。池があったからだ。

手入れには時間も忍耐もお金もかかる。水漏れしたりポンプが壊れたりするのが恐ろしい。秋には落ち葉が容赦なく降り注ぎ、毎時間大きな網を持って漂う落ち葉をすくわねばならない(でないと沈殿して汚くなります)。そして春先には水を抜いて泥をさらい、滝のポンプが動いてくれますようにとお祈りもしないといけない。

フィルターを付けた滝が大小二つあり、水が流れる音やそこに集まる鳥や動物を眺めるのは本当に楽しい。朝はコーヒーを片手に、午後はアイスを持って、池の周りをぐるぐる回りベンチに腰掛けて金魚やシマリスがくるくると動くのを見ている。

毎年毎年 あーーーもう池なんかいらない!埋めてしまいたい!と夫は言う。それだけ細々と問題が起こっているのだ。私は何も知らないので池を100%堪能している。

池にはカエルもおり、スイレンの葉や石などでじっとしているのを見かけるが、その中でもひときわ大きい ヌシ(Pond Master) がこのカエルだ。私の手のひらよりもずっと大きい。

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いつも同じ場所から池の様子を伺っているPond Master。他のカエルと比べても倍近いのでこのカエルには何か特別な力があってもおかしくない。だってこいつは Pond Master なんだから。このカエルが我が家の池のコンディションを魔法で決めているような気もしている。

Pond Master に見守られた我が家の池。どうか大きな問題なきよう、たのんまっせ、Pond Master様。

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シマフィー 

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