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コーヒー「生豆屋」とは?

皆さんこんにちは、
コロンビア産のコーヒー生豆屋なままめや、ロハスビーンズの島田です!

毎度です〜!
さて、今日は「生豆屋」って何する仕事?
と言う話をしたいと思います。

「コーヒー屋さん」って言うと喫茶店やカフェを思い浮かべますよね。
でも、そのコーヒー屋さんはコーヒー豆をどのように仕入れているのでしょうか?
私もコーヒーを売っている「コーヒー屋さん」ですが、
「生豆屋/ナママメ屋」をしています。
今日はそこを少し掘り下げていってみたいと思います!

島田 ってそもそも誰よ?
と言う方、簡単に自己紹介を書きました。
こちら↓をご高覧くださいませ。
https://note.com/shimada_yu/n/na17d49a34767

あ、でも生豆屋さんの話をする前に
コーヒー生豆って何?って話。
をしなくてはいけませんね。

皆さん「コーヒー豆」って見た事ありますよね?
それって何色でしたか?
こげ茶色?薄茶色?黒色?でしたか?
よくお店にディスプレイしてあるコーヒー豆はその様な色の物がほとんどかと思われます。
でも、それらは全て焙煎後のコーヒー豆です。≠生豆

黄緑っぽかったり、白っぽかったりするコーヒー豆を見た事ありますかね??
それが「生豆」です!
・焙煎する前のコーヒー豆 = 生豆

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コレ↑が生豆です。

コーヒー生豆の流通(販売)に関わっている人達を生豆屋と呼んでいます。

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生豆屋の色々な仕事

生豆屋を細分化すると以下の様な業態に分けられます。
注; 多くの国がこのパターンですが、生産国によって異なるので取り敢えず「へ〜。コロンビアではそうなんだ〜。」位に捉えといてください。

※コロンビアの場合
① 農園
② 組合(コーポラティブ)・協会(アソシエーション)・ブローカー
③ 輸出業者(通称; シッパー)
↑生産国
ーーーーーーーーーーーーーー
↓消費国
④ 輸入業者(大手商社・専門商社)
⑤ 問屋/小売業者

と言う感じ。①〜⑤まで全部生豆屋です。(含 私見)
まぁ、狭義では④&⑤を生豆屋と呼んでいますね。
注; ①が②&③も行なっているケースもあります。
   ③と④を兼ねているケースもあります。(ボルさんとかECOMさんとか)
   ④と⑤を兼ねているケースもあります。

では、それぞれどの様な仕事なのでしょうか?
…① は言わずもがな生産者なので、説明は不要ですね。

②協会・組合・ブローカーとは

② は全て農園/生産者の売り先です。
当地の場合、②に様々な特徴・個性があります。
全部説明するとかなりの量になっちゃうので今日は弊社の主力調達元である「協会」についてのみ説明します。

→協会モノのコーヒーってどうなん?

お客様たちからは「単一農園モノ」が欲しいと言うリクエストを多くいただきますが、弊社が主に取引しているのは②の中の「協会」です。
→農園モノにも協会モノにもそれぞれ良し悪しがありまして、、、
 長くなっちゃうのでこれも今日は割愛します😅

協会って誰が何で立ち上げるの??
協会がなくても農家はコーヒーを売ることができます。
FNC(コロンビアコーヒー生産者連合会)が各地域に集荷場を持っています。
FNCのホームページを開くとその日の買取価格が出ています。日本にいる皆さんも誰でもいくらでコーヒーを買ってくれるのか(売れるの)か解ります。
ニューヨークの市場価格と連動しているので、日々買取価格は変わります。
今日は買取価格が安いな〜、と思ったら値上がりを待つことも可能です。

じゃ、何故協会を作ったのか?という疑問が湧きませんか?
色々なパターンがありますが、、、

協会の代表者自身が何らかの理念の元、協会を立ち上げる

そんなパターンが多いです。往々にして協会の代表者も農園主です。
※設立後歴史の長い協会は互選で数年おきに代表者を選出しているケースもありますが、世代交代の流れで結果的に選挙をするスタイルになっていく事が多く「現状に何らかの不満を抱えていてそれを是正したいと考え設立した」もしくは「志のある人(等)が任意で協会を立ち上げ同志が集まり組織化した」と言う背景はほぼ同じであるように見受けられます。
なので一言で「協会モノ」と言えど、設立趣旨や考え方が様々であるため、一括りにはできないのです。
→ ダメな協会もあれば、良い協会もあります。

・協会(アソシエーション)の数だけ個性があります

③輸出業者の仕事

③は弊社の基幹事業です。そしてここからが今回の本題です。(本題まで長っ)

内容を14文字で言うと、
「コーヒーを販売・輸出する仕事」です。
横流しするだけで簡単そうじゃ〜ん。って感じですかね。
いや、これが意外と大変なんですよ…。

数年前に輸出業者登録の規制緩和があったようで、
コロンビアのコーヒー豆輸出業者登録数は1200を超えています。
中には年間数袋のみ輸出している農園の方もいたり、『これまで輸出した事はないけど取り敢えず登録はしてある』と言う方もいたりします。
輸出業者として稼働実態があるのは50社程度です。
で、その内日本に販売している会社は15社程度です。
②と同様、③輸出業者にも色々な個性があるわけです。

弊社の場合だと、
・品質管理
→ 商品開発、サプライヤー開拓、官能検査、品質保証、製法指導、
 産地情報取得と情報整理・フライヤー作成、残留農薬検査、等々…
・認証管理
→ 様々な認証の資格維持管理、生産者に対する認証の取得・維持サポート、
・国内輸送 / 製造 / 輸出
→ 契約締結と契約管理 (サプライヤー(生産者) ⇄ 当社 ⇄ 顧客(輸入者))
→ 輸送業者と加工工場、運送会社、海運業者のブッキングと調整
→ 契約締結、製造管理; 輸出入規格との整合性担保、 
→ コロンビア側の輸出前検査、
・財務/経理/為替
→買付・支払・販売・入金・交換(米ドル→ペソ)に、それぞれタイムラグが発生するので会計管理が複雑。税務申告が大変!

ざっくりと、こんな仕事がありますが、
品質管理の考え方は輸出会社によって異なりますし、56万件のコーヒー農家があるコロンビアなので、どの様な商品を扱うのかによって、サプライヤーが変わってきます。←これが輸出業者の個性!

私のコロンビアでの業務は主に商品開発・品質管理ですが…
長くなり過ぎちゃったので今日はここらへんにしておきましょうか。
次回は引き続き、

コーヒー「生豆屋」とは②

を書きます。
③の続きと④と⑤を書きます。

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文責 島田ゆう

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