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【GA4】閲覧回数分析のすゝめ
Reproでマーケティングコンサルタントをしている嶋と申します。
今回はECやメディアサービスでは定番の「閲覧回数分析」をGA4で行う方法と、結果の読み解きに役立つ事例をご紹介します。
UA時代にもよく行われていた分析ですが、GA4ではやり方とデータの読み解き方が少し異なるので、そのあたりも解説していきます。
閲覧回数分析とは
閲覧回数分析とは、対象の閲覧回数によりユーザーを切り分けて、サービスの利用状況を把握する分析です。
ECサービスの商品詳細や、メディアサービスの記事詳細などが主な対象となります。
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閲覧回数分析を行う方法
結論からお伝えすると、探索レポートの「自由形式」テンプレートで「ユーザー セグメント」を活用することで実現可能です。
![](https://assets.st-note.com/img/1722269666853-XMKfyCVMt4.png?width=1200)
複数回閲覧した、という条件を作成するためには「ユーザー セグメント」の「シーケンス」機能を使用する必要があります。
![](https://assets.st-note.com/img/1722264780990-wNg0sH8CoE.png?width=1200)
UA時代は「セッション セグメント」にも「シーケンス」機能があったため、セッションベースでも閲覧回数分析ができましたが、GA4ではユーザーベースの分析となることに注意が必要です。
また、この分析に関しては別noteでご紹介した「セッションセグメントのシーケンスを再現する方法」は利用できません。
実例を基に集計方法を解説する
GA4のデモアカウントのデータを使って解説していきます。
今回は Google Merchandise Store の「商品詳細」の閲覧回数分析を行ってみます。
![](https://assets.st-note.com/img/1722265241474-nY6OFXVKxk.png?width=1200)
まず探索レポートで「空白」を選択します。
![](https://assets.st-note.com/img/1722264648730-OolfiJVyiN.png?width=1200)
期間はこのnoteを書いている前の週「2024/07/21~2024/07/27」で設定しました。
![](https://assets.st-note.com/img/1722265792315-z0aBqT2A3p.png?width=1200)
指標から「総ユーザー数」(アクティブユーザー数でも可)を選択し、値にセットしておきます。
![](https://assets.st-note.com/img/1722266186899-K7IV8xqL25.png?width=1200)
ここから商品詳細を閲覧したセグメントを作成していきます。
まず商品詳細を1回以上閲覧したユーザー セグメントがこちらです。
![](https://assets.st-note.com/img/1722266571670-gMbqU16SuI.png?width=1200)
商品詳細のURLは /product/ から始まるため、「^/product/.*」という正規表現で商品詳細をまとめています。
続いて商品詳細を2回以上閲覧したユーザー セグメントを作成します。
![](https://assets.st-note.com/img/1722266937381-gvYXXhNbn3.png?width=1200)
閲覧回数に合わせてステップを一つずつ増やしていくだけなので簡単ですね。
同じ流れで、商品詳細を8回以上閲覧したユーザー セグメントまで作成してみます。
(早くセグメントのコピー機能出してほしいですね…)
![](https://assets.st-note.com/img/1722269991418-gp4a4cN5cJ.png?width=1200)
作成したセグメントを設定してみるとこのような数値感になりました。
![](https://assets.st-note.com/img/1722270105195-ctA9BHAM94.png?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1722270153258-kZkENR9AQq.png?width=1200)
この数値をExcelもしくはスプレッドシートに集計します。
![](https://assets.st-note.com/img/1722270340324-HZftHrjipL.png)
最後に、集計した各数値を下記のように引き算します。
![](https://assets.st-note.com/img/1722270686610-tJTg69nSMV.png?width=1200)
「商品詳細閲覧1回以上」から「商品詳細2回以上」を引くことによって「商品詳細閲覧1回」のユーザー数が求められます。
同様の計算を~商品詳細7回以上まで行うと集計は完了です。
棒グラフにまとめるとこのような形になりました。
![](https://assets.st-note.com/img/1722271061104-FZsRHnNXBz.png?width=1200)
「2024/07/21~2024/07/27」の週で商品詳細を閲覧したユーザーは8回以上が最も多く、次いで4回が多いことが分かりました。
もしかすると、商品購買目的でWebサイトを訪れているユーザーは8回以上しっかり見ていて、我々のような検証に利用しているユーザーは4回くらいで閲覧をやめているのかもしれません。(noteを書くにあたってURL構造を確認するのに閲覧した商品詳細ページが実はぴったり4ページでした…w)
閲覧回数分析を読み解く
分析結果を読み解くうえで、他サービスで見られた傾向を知っておくと対比により解像度が上がりやすいです。
今回 Google Merchandise Store で見られた傾向以外で、よく見る傾向を紹介しておきます。
![](https://assets.st-note.com/img/1722280038570-L7APjXOPup.png?width=1200)
1回だけ閲覧ユーザーが多いため、広告経由で商品詳細にランディングしたユーザーがほぼ直帰している、みたいなことがあるかもしれませんね。
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ファンが多いサービスでよく見られるタイプです。
自発的にたくさん商品や記事を見てくれるため、それに併せたコミュニケーション設計が必要です。
最後に
閲覧回数分析は、ECやメディアサービスにおいて詳細ページの利用状況を把握するのに有効です。
利用状況がサービス担当者の想定通りかは戦術を考えるうえでも重要なポイントのため、まず一度分析してみることをお勧めします。
今後もデジタルマーケティングに関するコンテンツを発信していく予定です!
モチベーションに繋がるので少しでも良い部分があれば「スキ」で反応してもらえると嬉しいです。とても喜びます。
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