草を結びて

管理人:うえの しま  アルコホーリクス・アノニマス(AA)のメンバー。滋賀県で活動中…

草を結びて

管理人:うえの しま  アルコホーリクス・アノニマス(AA)のメンバー。滋賀県で活動中。 詳細はプロフィールに記載。 email : shima@syoso.org

マガジン

  • スタディ通信

    ウィリアム・ジェイムズ『宗教的経験の諸相』のスタディについてのふりかえり記事集。

  • 雑記集

    なんやかんやまとまらないものをまとめています。

最近の記事

スタディ通信 24年11月号

11月の『諸相』スタディは3回続いたスポンサーシップ・スタディの最終回でした。ちなみに、スポンサーシップ・スタディは今後はオンラインではやりません。 今後のスポンサーシップ・スタディは滋賀県で開く『諸相』スタディのスタディ・ミーティングで深化させていきますので、お楽しみに。 来月からは通常の『宗教的経験の諸相』のスタディに戻ります。 ふりかえり さて、昨夜は日本のAAがこれまで40年間できなかった「AAのスポンサーシップにおける限界設定」を初めて行いました。 スポンサー

    • ACの恐れについて小話

      ACの人と話してると「私は自分が信じられない」と仰ることがよくあります。しかしこちらから見ると、その人は自分のみを固く信じておられる。 「あなたは自分しか信じてないじゃないですか」と私が言うと、怒りを表情に表しながら「そんなことありません」と返してくるのが大体のパターンです。 なぜそういった認識のすれ違いが起こるのか。 答えは簡単。多くの人にとって「自分を信じているという状態」は、自分に自信と誇りを持って揺るがない状態であるという先入観があるためです。 なので、そういった

      • スタディ通信 24年10月号

        スポンサーシップにフォーカスしたスタディも2回目が終わりました。これをあと1,2回すれば、1-2日分のスライドができますので、オフラインでスポンサーシップにフォーカスしたスタディ・ミーティングが開けます。 そちらは来年になる予定。スポンサーやってる人のみを対象としたミーティングなので、スポンサーやってねえ人は関係ないです、知らん。 ふりかえり 今回のスタディでは、「聖徳」と「聖徳の価値」の講に基づいて、スポンサーシップにおいてスポンシーにどのような変化が起きなければならな

        • ACのあさりさんが『諸相』スタディのことを書いてくださいました。ありがとうございます。 https://note.com/20240504_aka/n/nf5ed835411db

        スタディ通信 24年11月号

        マガジン

        • スタディ通信
          34本
        • 雑記集
          39本

        記事

          アラノンのYukiさんが『諸相』スタディのことを書いてくださいました。ありがとうございます。 https://note.com/mon_cockatiel24/n/nb2b8d6d4af19

          アラノンのYukiさんが『諸相』スタディのことを書いてくださいました。ありがとうございます。 https://note.com/mon_cockatiel24/n/nb2b8d6d4af19

          スタディ通信 24年9月号

          今年の3月から『諸相』スタディはBBスタディ・ガイド・ミーティングを譲り受けました。今月で半年、早かったような遅かったような。 私としては、BBSGのリーダーのペー氏の面倒をみるのも今月で終わりなので、ほっと一息です。まぁ6ヶ月はミーティングのノウハウを身に付ける面倒見ようと思ってましたが、それ以上はゴメンです。友達づくりしてるわけじゃなし。 これから私はBBSGではコ・リーダーとして、裏方やケツモチでもしたいですね。とっとと自分の足で立ちなされ、おっさん(後ろから蹴飛ばす

          スタディ通信 24年9月号

          スタディ通信 24年8月号

          なんか、また最初のホームグループの恩人が帰天されました。 なんというか、むなしいものです。私にメッセージを運んでくれた人は、どんどんいなくなっていきます。また会う日まで。 ふりかえり 『諸相』スタディも結論まで終わりました。 『宗教的経験の諸相』というテキストをある程度構造化して、12ステップとの関連を示すのに4年かかりました。さて、良い機会なので、私の12ステップとの出会いを振り返ってみましょう。 ・ ・ ・ 私は2019年9月、まずNAミーティングに出席しました。

          スタディ通信 24年8月号

          スタディ通信 24年7月号

          暑い日が続いていますね。 私は最近、体力作りのためにランニングを始めました。けっこういいもんですね、やってみると楽しいです。 つれづれ ここ1年、スタディ通信は毎月のスタディのふりかえりを主に書いていました。それは、ミーティングが終わったあとにまとめを書くことによって、私自身が内容を忘れないように、また練りなおせるように続けてきたことです。 『宗教的経験の諸相』というテキストはギフォード講義だけあって簡単に理解できるものではありません。しかも、『諸相』と12ステップの関係

          スタディ通信 24年7月号

          スタディ通信 24年6月号

          スタディが終わって気がつけば2週間以上経っていますね。何を話したのか、話した当人ももう忘れています。 シラバスと資料を見返せば思い出すのですが、今回はいつものスタディ通信のようなミーティングのふりかえりではなく、ちょっと茶飲み話でもしようと思います。 この3年半 『諸相』スタディが始まったのは20年11月です。なので、もう3年半もやっていることになります。 始まった当初はひと月ほどで終わる予定だったので、長期プランは考えていませんでした。しかし様々な事情が重なってやめられ

          スタディ通信 24年6月号

          スタディ通信 24年5月号

          スタディ・ミーティングが終わってはや2週間が経ちました。なんかバタバタしてましたね。 いやー、やることが多くて。ミーティングに週に何度も出てたときはヒマでよかったんですが、いつまでもそんな状態にいることがAAの回復ではないので。 え、そうだよね? スタディのふりかえり さて、今回は「科学と宗教」というテーマを扱いました。シラバスではセッション14になります。 このテーマはジェイムズ哲学の主要テーマの一つです。 ダーウィンの衝撃を経た19世紀、20世紀は科学と宗教が対立関

          スタディ通信 24年5月号

          これまで、noteで連載していた「スタディ通信」のインデックスページは作成していませんでした。 しかし、一覧で見れたほうがよいので公式サイトにインデックスを作成しました。 今後も更新の度にこちらに掲載します。 https://syoso.org/mag

          これまで、noteで連載していた「スタディ通信」のインデックスページは作成していませんでした。 しかし、一覧で見れたほうがよいので公式サイトにインデックスを作成しました。 今後も更新の度にこちらに掲載します。 https://syoso.org/mag

          スタディ通信 24年4月号

          花粉がすごいですね。スタディ・ミーティング中も鼻がずっと痒くて、途中で抗アレルギー薬を飲みました。 日が長くなってくるのは気分が良いですが、花粉はなぁ。 スタディのふりかえり 昨夜は超自然主義と自然主義をテーマにミーティングを進めました。 ビッグブックを読めばわかりますが、AAは明確に超自然主義の立場を採っています。 人間の力を越えた偉大な力が、絶望的なアルコホーリクたちを回復させたのである。それは「神の介入」という「奇蹟」なのだ、とAAは主張します。 しかし、同時に

          スタディ通信 24年4月号

          それぞれの責任

          さて、また雑記。 冒頭で引用したのは心の家路さんの記事です。AAのなかには大きく分けて二つの流れがあることを説明している文章です。 AAには「支え」の機能と「変化」の機能をそれぞれ担う道具があります。前者は「AAミーティング」、後者は「12ステップ」です。 これら二つの道具は、あざなわれた縄のように不即不離の関係でAAという一体性を構築しています。 そして前者をミーティング・メイカーが、後者をステップ・テイカーが担い合っています。 いうなればミーティング・メイカーは人間の

          それぞれの責任

          恥ずかしいことに、これまでnoteにおける引用表記や参考文献表記を統一できていませんでした。 今後は引用表記はハーバード方式、参考文献表記はAPAスタイルに統一します。 過去記事の表記も順次修正します。

          恥ずかしいことに、これまでnoteにおける引用表記や参考文献表記を統一できていませんでした。 今後は引用表記はハーバード方式、参考文献表記はAPAスタイルに統一します。 過去記事の表記も順次修正します。

          誰かのための祈りとか、病者や貧者のための祈りは普通にある。 けれど病者のためのマインドフルネスとか、貧者のためのマインドフルネスはないですよね。 これがわかりやすい、超自然主義と自然主義の世界観の違い。 「超越」による救済や介入を前提とするか否か。

          誰かのための祈りとか、病者や貧者のための祈りは普通にある。 けれど病者のためのマインドフルネスとか、貧者のためのマインドフルネスはないですよね。 これがわかりやすい、超自然主義と自然主義の世界観の違い。 「超越」による救済や介入を前提とするか否か。

          なぜオンラインでスタディをやっているのか

          私は2019年にAAにやってきました。 最初のホームグループは今はなき東近江ingグループ。毎週、教会の礼拝堂を借りてミーティングを開いていたのがなつかしいです。片道1.5時間かけて毎週車で通っていたのをおぼえています。 しかし、そこでミーティングでの回復に限界を感じるようになり、12ステップに取り組もうとした際に問題が起きました。12ステップの情報が地域にほとんどなかったのです。 当時はネットにも12ステップの情報はあまりなく、途方に暮れたことを覚えています。しかし、京都

          なぜオンラインでスタディをやっているのか