情報発信で素の自分は出すな
情報発信で、よく信仰されている間違った教えがあります。
「情報発信では、素の自分を出しましょう」
「その自分を好きになってくれる人をファンにしましょう」
という話です。
でも、私は思います。
自分を変える努力は全くしないんかい
と(笑)
私がコンサル生さんに教えている内容は全くの別物です。
ありのままの自分を発信するのではなく、皆にウケるキャラを作っていく。
こう生徒さんを指導しています。
素の自分を出すと言っても、そこに魅力が無ければファンは集まりません。
もし、私たちがいつも通り自然体の自分で過ごし、勝手に周りでファンが出来てくるようなカリスマ性ある人なら、情報発信も同じ戦略で行けます。
が、そんな人は滅多にいません。
普通に振る舞っていたら、友だちや仲の良い同僚なら作れても、「ファン」は増えないでしょう。
そういう人がSNSで素の自分を出しても、同じように孤立するだけなんです。
だからファンを作りたいなら、ファンが自然と増えるような「自分」を演じないといけません。
つまり、自らを俳優や女優と見立てる事です。
素の自分を出すのではなく、顧客にウケるキャラを作る。
ここで私がいつもイメージとして言うのは、志村けんさんです。
彼が演じる変なおじさんやバカ殿様は、彼の素ではありません。
志村けんさんはプライベートだとシャイな人として知られています。
が、舞台やテレビでは面白いキャラを演じたから、お茶の間にウケたのです。
そして、今でも愛されています。
変なおじさんやバカ殿様が好きだから、志村けんのファンになったという人の方が、圧倒的多数でしょう。
要は、あのおバカなキャラが、プライベートではシャイだというギャップがウケたのです。
キャラ作りで好感度を上げてから素を出すから、素も好印象になります。
が、最初から素を出してもウケません。
よって、最初はキャラ作りなんです。
私たちがファンを作るには、SNSやブログ、メルマガなどで「ウケるキャラ」を演じないといけません。
でないと、初動にめちゃくちゃ苦労します。
ちなみに心理学では、
『ペルソナ』
という話を学びます。
(コピーライティングやマーケティングで言う"ターゲット選定"とは別物です)
これは、心理学で必ず通る道。
ネットビジネスでも「何とかの心理学」みたいな発信をする方は多いですが、そう言いながらペルソナを知らない人がいたら、完全な素人です。
ペルソナとは、社会で自分が被る仮面の事です。
例えば、家に1人でいる時の自分や、5chやXで好き放題言っている時の自分と、会社へ出勤して上司や顧客と関わる時の自分は、全くの別人のはず。
その、社会へ出る時に被る仮面をペルソナと言います。
つまり私たちの中には、
素の自分 vs 社会の自分
という、大きく分けて2人の自分がいるんです。
このペルソナは、どんな人にも絶対に存在します。
社会に出ても、完全に素の自分で生きている人はいません。
(個人差はあり、素の自分に近い状態で生きている人はいます。が、それでも多少はペルソナを持っています)
ここで多くのインフルエンサーが言うのは、「仮面を被った自分ではなく、素の自分にファンを付けましょう」という事です。
でも素の自分なんて、本能に従ってだらしなく生きているものです。
素の自分と社会の自分を、見比べてみてください。
家にいる時は、社会と違って我儘じゃないですか?
家にいると、だらけないですか?
掃除や食器洗いすら面倒臭がらないですか?
でも社会に出て人と一緒にいると、「ちゃんとしないといけない」と思い始めるのが人間です。
洗濯は後回しにするのに、上司にやれと言われた仕事は、すぐやります。
仮面を被った方が、人は仕事で成功するのです。
会社で、お風呂掃除すら面倒臭がる素の自分を出してみてください。
クビにされます(笑)
同じく、ネットビジネスだって素の自分を出したら上手くいかないのです。
ファンが付くわけがありません。
よって、「ありのままの自分にファンを付けましょう」という教えを盲信すると、発信が全く軌道に乗らなくなります。
私たちは、ネットビジネスと言えど社会の中で生きています。
社会性のある自分の方が上手く生きていけるのです。
だから「素に戻る時間をいかに減らせるかが商売の基本」と覚えておきましょう。
情報発信でも、あなたのペルソナを被って、キャラ作りをしていってください。
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