あなたのチームは全員、挨拶がきちんとできていますか?
タイトルを読んで、ハッとさせられた方も多いのではないでしょうか。
当たり前のことを、当たり前に実行すること。
それって意外と難しいことではないですか?
リーダーとしてご活躍されている方ならば、メンバーの事も含めて、難しさを実感しているのではないでしょうか。
ここではタイトルにハッとさせられ、記事を読んでくださっているリーダーの皆様へ向けて。
何ができていないから、そうなのか。まず何をするべきなのか。お答えしていきます。
ルールはストレスを軽減させる
突然ですが、小学生の頃の夏休みの宿題を思い浮かべてみて下さい。
なんでもいいので興味のある自由研究を発表してください
画用紙一枚に好きなものを書きましょう
このような宿題を与えられたことはありませんか?
「何のことについて研究しようかな」「何から書こう」とまず思考するので、なかなか進まず、とてもストレスを感じませんか?
では、次のような宿題だったらどうでしょう。
好きな生き物を1種類選び研究して発表してください
最初に画用紙の真ん中に大きな丸を書いてください。そこから連想したものを自由に書いてください。
「生き物」「大きな丸」が追加されたことでとりあえず、「じゃあ鳥が好きだから鳥にしよう!」「一旦、丸を書こう」等
まずやることが明確になるので、かなりストレスが軽減されるはずです。
リーダーがやることとして、もっとも大事なのがこの「ルールを決める」ということです。
あなたは的確なルールを決められているでしょうか。
ルールについての考え方
組織を運営する上では、必ずルールが必要になります。
ただ、ここで個人的な感情を加えないことが重要です。
あの人は許されているのに、なぜ自分はダメなのかと言い出す人がいると、組織はぐちゃぐちゃになりますよね。
部下からしてみれば、ルールが無ければリーダーの顔色を窺い、空気を読みながら行動せねばならず、ストレスになります。
リーダーは個人的な感情で動くのではなく、組織の人間として仮面をかぶり、ルールを守らせる必要があるのです。
ちゃんとルールがある会社の方がギスギスせず、組織内の人間関係が良好になります。
リーダーがやるべきこと
ルールについての考え方が理解できた上で、リーダーがやらなければならないことがあります。
それは「ルールを作り、それを守らせること」です。
ルールには2種類あります。
1:行動のルール・・・「できる・できない」が存在するルール
例)・1日に10件営業回りをする ・会社に1000万円の利益をもたらす
2:姿勢のルール・・・「できる・できない」が存在しないルール
例)・挨拶をしましょう ・17時までに日報を提出しましょう
※ここでは2を詳しく説明します。
後者のルールにはやろうと思えば誰でも守ることが出来るという特徴があります。
姿勢のルールとはリーダーに対する姿勢を表すルールです。誰でも守れるルールなので、守らない人は「意図的に守っていない」ことになります。
まず、この姿勢のルールを守らせることがリーダーとしての一丁目一番地にあたります。あなたは部下に守らせているでしょうか。
これができない人にリーダーの資格はありません。
姿勢のルールを守らせるメリット
姿勢のルールを守らせるのには大きなメリットがあります。
それはメンバーに「この輪に中にいるんだ」「この会社の一員なんだ」と認識を持たせられることです。
認識を持たせるためには、ルールを言語化してシェアする必要があります。
メールや共有ファイルなどで文章にし、いつでも見られるようにします。口頭だけで伝えないことが重要です。
ルールは組織ごと、チームごとにより変わって構いませんが、ルールが部下ごとに異なるのはNGです。
また、ルールは全員が守れる範囲で統一してください。
ルールを実行すると起こる問題
新しいことをすると、必ず反発が起こります。
人や組織はこれまでのやり方を続けるようにできているからです。
姿勢のルールを実際に実行した会社では実際にこんなことが起こりました。
「挨拶をする等のルールを明文化しなくても、文化として作り上げられていることが強みだ」と、ネガティブな意見が出たそうです。
しかし、リーダーは嫌われるかどうかを横に置き、ルールはルールであるということを部下に伝え実行させました。
そして、できていないことは次から守るようにと指摘したそうです。
すると、
「挨拶はできているようでできていなかった」
「ルールができて、会社の雰囲気が良くなった」
と、好意的な意見に変わったそうです。
リーダーにはこの一ヶ月間、耐えて、待つことが求められたのでした。
あなたのチームでも、これらの事を実行してみてください。
新しいことを始めると、必ず反発も置きますし、気力と労力が必要で面倒と思っている方もいるかもしれません。
でも、何かを変えたいと思っているからこそ、この記事を読んで頂いたのだと思います。
まずは、ルールから。実行していきませんか?