課題とリスクがリアリティ。
まだ形になっていない事業に対して「コイツ、生きてる」と手触りを感じる瞬間。人それぞれあると思いますが僕の場合、
事業の構造を具体化・見える化
したときより、
課題とその対策
リスクとその対策
この2つを考えるときです。「なぜ?」と思われるかもしれませんが、うーん…実際に書いてみると分かる感覚だと思います。
ここまで絵空事のように考えてきたことだけど、実際に形にするとなると、どんなことをクリアしていかなければならないのか? 人材は? ノウハウは? 出荷までのフローは?
考え出すと、かなり頭を使うことが分かるはずです。
どうして僕がこんなことを実感を持って伝えられるかというと、さる補助金の事業計画書を作る仕事を、代行させていただいているから。
他人の会社の新事業の課題とリスクをアウトプットするのだから、毎度相当な時間を使って考えます。具体的であればあるほど、事業の手触りを感じる。
ちなみにここでいう課題とリスクは明確に違っていて、課題はいわゆる事業実現のための環境整備。リスクは事業の存続が難しくなるようなクリティカルなインパクト、です。
たとえば、大切な顧客名簿を収めたデータがすべて消えてしまった、ですとか。
「いやいや、課題とリスクなんて相手の会社に聞けよ」
って思うかもしれないけれど、僕がいくつかの事業計画に関わらせていただいての実感がこれ。
案外、ちゃんと考えられてない。
厳密には頭の中にはあるのかもしれません。けれどそれを、かしこまってアウトプットすることが、案外できない人が多い。
だからこそ、ですね。
これからやりたいこと・始めようと思っていることに対して、構造的具体性はもちろん、どんなことをクリアしてどんなリスクを避けていけばいいのかを書き出すと、グッと解像度が上がります。
まだ紙の上にある空論から、手触りを感じられることが大事なんじゃないかな、と。
偉そうに語っている僕も、先週は大半のリソースを自分の事業計画作りに割いていて、改めてその難しさを実感していました。
他人の計画書を作るのは慣れてきたけれど(慣れた、なんて言っちゃいけないのだろうけど)、自分のものとなると、自分で自分を客観視するのが難しい。
カッコよく言うと、やりたいことが「ひとり立ち」していくくらい、リアリティが浮かび上がってくるまで考えなければならないと思います。見てもらえる人がいるかどうか、というのもリアリティを高めるうえでは欠かせなくて。
自分で事業計画を書いてみるのも、とても価値ある経験になりました。所詮、紙の上のもの…と言われるとそれまでかもしれないけど、僕は結構好きな作業です(笑)。
起業家さん・開業予定者さんの事業計画書づくりを支援するサービスでもやろうかな。比較的近い立場で、アドバイスできると思います。
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