私が健康オタクである理由【拒食症だった話。】
※ 2020年に下書きに残していたものです。
4年が経って、やっと公開する気になれました。
私は、とっても健康体だ。
どれくらいかというと、
風邪を引いたりするのも年に1回あるかないかくらい。
ちなみにランニングが好きで、フルマラソンも2回走りきった。
運動していないともやもやして、少なくとも毎日5kmは走ってしまう。
食事もPFCバランスに気をつけている。
先日、私の尊敬している先輩がとある動画をアップした。
彼女は、とっても前向きで、芯のある強い女性。
今までにたくさんお世話になり、ものの見方を教えてくださった。
そんな彼女が人生最悪だった日々について語ったのだ。
これを見て、自分も食べることに恐怖感があった時期があったなと思い出した。そして、書いて残しておきたいと思った。
私は小学校から高校までずっとバスケットボールをしていて、食べなきゃ強くなれないという中で生きてきた。(プロを目指すまでの本気度ではないが、一応真剣にやっている強豪校ではあった。)
バスケ時代は、食べなきゃうまくなれない、強くなれないと刷り込まれ、食べることは身体づくりだと思っていた。
中学に上がると、食欲旺盛になり給食もおかわりしていた。
でも。
ハイソックスを履いても足が細い子、プールのときもお腹が出ていない子。
自分は食べた分ちゃんと大きくなる。しかも横に。
意識せず、いつも周りの子と比べていた。
本当に覚えている。
学校の体育着のシャツインするときに、ポコっとした下腹が見えないようにどこにウエストをもってきたらよいか鏡の前で悩んでいたこと。
プールのときは、常にお腹をへこませて、準備体操なんていいから、早くプールに入れてくれと思っていたこと。
高校生になって、それはより増した。
部活が終わって着替えるとき、みんなは盛大に脱いで着替えていたけど、私はお腹もしまっていないし、恥ずかしかった。
横目でみんなの体を見て、なんで私はお腹か出るんだろう、同じ運動量なのに。と思っていた。
mikikoさんの言っていた
”自分でストレスだったことに気づかないうちに――”
というのは本当にそうだと思った。
自分も結構ストレスには強い方で、なにかあっても「いや、これは大丈夫。こうすれば大丈夫」と考えを転換してなんとかやり抜けてきた。
だから、ストレスになっていたことに気づかなかった。
いや、気づかないようにしていたのかもしれない。
すると突然に身体が悲鳴を上げる。
部活のストレスをきっかけに、私は高校2年の9月中旬〜1月下旬(約4ヶ月間)に十分に食べることができなくなった。
これは自分の人生で一番辛かった時期だと思っている。
食べようとしても、気持ち悪くて食べられない。でも、美味しそうとは思うし、お腹も減る。それでも、食べられない。(過食や嘔吐は一度もなく、本当にただ食べられなかったタイプ。)
そんな中でも、私は高校生活にも部活にも今まで通りに生活した。
保健室にも行かなかったし、部活も1度も休まなかった。
お母さんが作ってくれるお弁当も、一度ですべて食べることができないため、1コマずつ授業が終わったら少しずつ食べ進めた。そうすると、部活の前には全部食べ終えられるから。
夜ご飯は塾に行っていたので、自分で買っていた。おにぎりは2個買うが、1個でギブアップ。2個めは一口までしか食べられないので、明日の朝ごはんにしようと決め…結局捨ててしまったりした。
でも家に帰るとお腹はすくもので。夕飯の余りのおかずを一口食べることが多かった。それくらいがストレスなく食べられた。
そんな不十分な食生活にプラスして、激しい部活。朝練、午後練、週末は練習試合。
たったの2ヶ月で、53kgあった体重は42kgになった。
それは11kgも変われば見た感じで細い。
スクールソックス丈の靴下を履くのにも細さがわかり、
気になっていた下っ腹もなくなった。
でも、当時も部活現役だった私。
当たり負けしないように太りたい、食べられるようになりたい…。
それでも身体は変化せず、食べ物を受け付けない。増えない。
その時期には、部活のストレスだと思っていたし、実際にそれも原因にあった。
しかし、本当の根底は、他の人と比べて自分は太いという劣等感であったように思えている。
高校2年から始まった拒食症のような症状。
毎日が楽しいはずなのに、楽しくない。
なりたいと思っていた細くなった身体を見ても、何にも思えない。
突然に体調が悪くなる。
料理の一人前が食べたいのに食べきれない。
ずっと喉に何かが引っかかっている気持ち悪さ。
人生で1番辛かった日々だ。
そして、不調を感じずに過ごせるってすごいことだと気づかされた日々。
身体の不調は、精神にも影響する。
だから、私は健康や栄養に強い関心がある。
そんな拒食を経験してから、やっと10年ほど経つ。
妊娠出産もあったことで、今になってやっと、自分の身体に対して正しく向き合えるようになった気がする。
とてつもなく時間がかかった。
"好きなものを毎日食べることが幸せだ。病気になろうが、私は食べたいものを食べる。"
"腹筋の見えたしなやかな身体になりたいから、食事を整えます。"
人によって生き方も違えば、身体に対する考え方も違う。
でも、心と身体はつながっていることを忘れてほしくはない。
今回は自身の体験を記録したものとなったが、時々また気持ちを整理していこうと思っている。
みなさんが健康や身体に対して、前向きな視点で、ハッピーに過ごせますように。
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