見出し画像

やせるミソは、脳ミソだ。【読書記録*一度太るとなぜ痩せにくい?】

やせよう。
そう思ったとき、今やたくさんのダイエット情報が出てくる。
糖質制限、ケトジェニック、脂質制限、断食、パレオ…

実は私は、健康意識だけは高い(というか関心がありすぎる?)ため、上記のものは実践してみたことがある。だが結局やりきれず、何が自分の身体に本当に合っているのか、未だわかっていない。

そこで、身体の仕組みを知っていたら、このように変なダイエット情報に惑わされないのでは?と思っていたところ、この『一度太るとなぜ痩せにくい?〜食欲と肥満の科学〜』という本にたどり着いた。

3項目要約

  • 脂肪細胞は貯金箱。エネルギーが不足していたら使って、余ったら中性脂肪として蓄積される【摂取エネルギー<消費エネルギーで痩せる理由】

  • 肥満状態はインスリン抵抗性(満腹感を得にくい)が生じる。内臓脂肪の蓄積を無くすことが改善への一歩。【肥満状態は負のループをつくる】

  • 食欲は精神的な影響を受けやすい。外側前頭前野を動かすと、健康的に食事ができる。『私たちの脳が食べ物に含まれている栄養素の情報をしっかりと理解できていれば、私たちは食べる量をコントロールできる』【食事への意識】


読書感想

  • 【ビフォー】自分の身体や生活に合う食事法を見つけるために、まずは体内の仕組みを知ろうと考えた。

  • 【気づき1】食欲にはグレリンやインスリンなどの人間が生きるために備わっているホルモン分泌がある。各ホルモンがどのように機能しているのかわかった。例えばグレリン(お腹へった!の感覚)は食事の期待感によって出現する。「なんか食べたいなぁ〜でも食べ過ぎはよくないなぁ〜」というとき、脳が食欲に関わっているという冷静な視点も大切だと考える。

  • 【気づき2】砂糖と脂肪が報酬系を活発にさせ、依存し易いことは知っていたが、グルタミン酸ナトリウム(うま味)はその効果がないことを初めて知った。そのため断食などでは「自然のだしならOK」とか言っていたのか。しかし、砂糖などを継続的に摂取していたとしても、人によってその依存しやすさは異なると考える。依存しやすさはその報酬系の反応の強さであろう。むしろ、普段砂糖を全く摂取していない人が久しぶりに食べたら、ドカンと報酬系が喜び、強い依存が現れやすいのではないか…とも考えている。

  • 【TODO】(1)自分の食欲が湧いた時、精神的なものではないか?と客観的な視点をもつ。(2)食べ物を摂取したときの代謝の仕組みの本を読む。(3)食事を記憶・記録する。

まとめ

痩せたいと思うことは誰にでもあると思うが、だた、SNSでおすすめされるダイエットをする前に、自分の一生を健康にする知識として、栄養学を学ぶ必要があるのではないだろうか。
自分の食べているものにどのような栄養があるのか、または中毒性の高いものばかりを食べてはいないか、食事を覚えているか。〇〇ダイエットを始める前に、自分の身体を作っている食べ物に意識を向けるだけで、身体の変化があるかもしれない。


書籍情報

新谷隆史, 一度太るとなぜ痩せにくい?食欲と肥満の科学, 株式会社光文社, 2018


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?