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【小説】あと33日で新型コロナウイルスは終わります。

~犯人の正体は⁉~

このネットカフェで監視カメラから死角になる場所を熟知していて、そこのブースにいるお客さんが気弱そうな男性だと分かっていて、財布をバッグに入れたのを見ていて、何なら財布の中にお札が何枚かあるのも見えちゃって、ブースを開けたのを廊下にいる他のお客さんやスタッフに目撃されても怪しまれず、ブースの中の人とガチンコで会ってしまっても、「あっ!間違えました。失礼しました。」と言えばそれで済んでしまう人。

当日、財布を盗まれたお客さんを受付で対応したスタッフ!

(いやいや、そんなまさかね。)

アキナは心の中で自分自身にツッコミを入れた。

ピンポ~ン

玄関の自動ドアが開いて、恰幅のいいスーツ姿の男性が入ってきた。彼を見るなり、警察官はビシッとなり、その男性に敬礼した。

「⚫⚫さんか? 財布を盗まれたっていうのは? 昨日からずっとここにいて、もう17時間か。うん? 退店処理した時間で言うと14時間か。とりあえず、署で事情を聴こうか?」

警部補らしき男性がそう言うと、

「いや、まだ監視カメラを見ている途中です。」

と先ほどの警察官が言った。

「いいんだよ!!監視カメラなんて!!」

警部補らしき男性の声が店内に響き渡った。あまりの気迫に、警察官だけでなく、スタッフも他のお客さんも何かを察した。

警部補らしき男性と警察官に挟まれて、財布を盗まれたという男性がパトカーに乗って行ってしまった。

その様子は、まるで逮捕された容疑者のようであった。

新型コロナウイルスが終わるまで、
あと33日。

これは、フィクションです。

 ◆自殺を防止するために厚生労働省のホームページで紹介している主な悩み相談窓口

 ▼いのちの電話 0570・783・556(午前10時~午後10時)、0120・783・556(午後4時~同9時、毎月10日は午前8時~翌日午前8時)

 ▼こころの健康相談統一ダイヤル 0570・064・556(対応の曜日・時間は都道府県により異なる)

 ▼よりそいホットライン 0120・279・338(24時間対応) 岩手、宮城、福島各県からは0120・279・226(24時間対応)

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