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悩みを聞いてくれる場所はありますか?

私は人の相談に的確な答えは出せません。話を聞いて、私の意見を伝えていいか確認してOKが出たら考えを伝えてみる。それしか出来ません。でもきっと相談することって答えが欲しいわけじゃなく、ただ聞いて欲しい、共感して欲しい、が主だと思っています。正直色々なことを言われても、その中から自分がその時欲しかった言葉を丁度よくピックアップするでしょう。例え正論だけど選択出来ないでいるAと、間違いだけど自分に寄り添っているBが並べられていたら、楽に選べるのは後者だから。

そんな私は悩みに直面した時はまず自分で考えます。人に相談せず時間をたっぷり使って、紙とペンで一つ一つ見える化し現在地を探り、抜け出す方法を見つけていきます。ただ、「完成した」というところまで辿り着いたとしても満足できず不安で苦しくなります。それは自信がないからです。多数決の方が責任は薄いけど、その多数決は自分の中の複数の自分たちでするしかなくて、結局のところ私一人、味方がいない意見だからです。本音は誰かに背中を押して欲しいのです。

そうなった時の心の拠り所、皆さんはありますか?私の拠り所は2つあります。この二つが有るのと無いのとでは、選択は変わらずとも自信の有無に関わるので、大きな大切な場所です。


1つは。沢山の情報があり、関連を5冊読んでみたなら自分の意見に確信と自信を持つことが出来ます(修正も可能)。例えそれで没っても本を読むことにかけた時間と意見をまとめる時間に、学ぶことが他にも沢山あるので寧ろ考え方はプラスになっています。「次はこうしよう」という戦略も立てられるのです。また全くその時関係ない本を読んで、それが悩む時間なんか忘れるくらいとてつもなく面白い話だった時、焦っている自分がどこか遠くへ飛んでいき、俯瞰して問題を捉えられるようになるのも良い点です。

もう1つは、ライブ配信です。今SNSは誰でも配信できる時代。Youtube・Instagram、各方面で専門家から素人までが自由に無料配信をしています。私はその中で、専門家の配信を聞き流しながら家事をし、音で意見を取り入れるようにしています。それは検証データに基づいたものだから信頼できて意識の向上に繋がります。

そしてここからが一番重要、私は専門家でない人が深夜帯に配信しているものをアーカイブで見たりします。そこは、専門ではないから意見が高尚ではないけれど、相談者側に寄り添うような暖かさがあります。自分と全く該当しないような悩み相談でも、例え解決まで辿り着かなくても話を聞いてくれる場所、確信が通ずる部分があったり、時として自身の悩みの小ささに驚かされたり。まったく知らない人の何気ない答えと、ただ聞いてくれる場所は、良い意味で一般的で安心感を与えてくれます。

そうやって、自分の意識を向上させるものと、安心させてくれるものを二つ取り入れることにより、私はいつの間にか自分の悩みに多方面から向き合うことができ、その悩みが解決するにあたり、色々な意見を取り入れられたことに喜びを感じるようになっているのです。もちろん私のように本とライブ配信じゃなくて、友人や家族であっても素敵です。ただ近いからこそ言えないことの相談先があれば良いなとも思います。

そういう経験が常にあるからこそ、私も人を救う「そっち側の人間」になりたいなとずっと考えています。今、ネット社会で一つの意見を述べると思ってもないところから批判を受けることなんて日常です。対人ではそんなこと絶対言わないのにネットスラングが飛び交うこの媒体では、気を保っていないとすぐに飲み込まれてしまいます。それでも、自分が自分のためだけに生きていくことよりも、他人だからこそできる他人のために生きる方法があるんじゃないか、と模索しています。


悩み事は、事情も分からない、情もないような赤の他人の、大して答えになってないような言葉、そしてなんとなく話を聞いてくれる場所が一番素直に受け止めてくれるものです。そういう存在になりたくて、私は沢山の本を読んで、言葉を書き始めたのかもしれません。自分のためにがいつの間にか「人のために」になれたことが、今は嬉しくてたまらないのです。

私のどうしようもない、なんてことない言葉がいつか、誰かに届きますようにと願いを込めて。大した答えは出せないけれど、聞くことはできるから。

2023/1/25

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