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「絶景」とは

こんにちは、絶景プロデューサーの詩歩です。

noteでちょうど「#とは」というお題を募集していたので、この機会に、わたしが考える「絶景とは何か」について書いてみようと思います。

-「絶景」の一般的な意味とは
-「絶景」が消費されないために
- 詩歩にとっての「絶景」の定義2つ
- 近年のインスタ普及に伴う「絶景」の価値観の変化

さて、「絶景」という言葉は、辞書にも掲載されている一般的な言葉です。

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辞書でひくと、こんな意味で定義されているそう。

「絶景」
  ほかにたとえようもない、すばらしい景色。
--三省堂 大辞林より

「絶景」という言葉は、2014年の流行語大賞の最終候補にノミネートされましたが、このような「辞書」に載っている普通の単語が「流行語」にノミネートされることはとても珍しく、ノミネートされただけで話題になりました。(お笑いネタや時事ネタが選ばれやすいからね)

さて、私は「絶景」を紹介することを仕事にしていますが、「絶景」という言葉の使い場所は、かなり選んでいます。

Instagram等のキャプションを読んでいただくとわかりますが、風景を説明するときに「これぞ絶景!」というような説明はしませんし、TV等で風景の感想を求められても「絶景ですね〜」というコメントはしません(依頼されても断ります)。

その理由は「絶景」を消費したくないからです。

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なんでもかんでも「絶景」と表現することで「絶景」の質を下げてしまうと、結局「絶景」という言葉の品位が下がり、まったく価値のない言葉として認識されてしまう。

わかり易い例でいうと、ブレイクしたお笑い芸人がメディアに引っ張りだこになるものの、使い終わったら「流行遅れ」として消えてしまうように・・・。

わたしに問合せいただく仕事でも「(そこまで絶景じゃないけど)この場所を”絶景”として、詩歩さんの言葉で紹介して欲しい!」という依頼も多いです。

いわば「言うだけ」の簡単なお仕事なので、「言えば」お金はもらえるのですが、長期的な視点でみれば「絶景」の市場がなくなり、自分の首を締めることに繋がります。

人間なのでお金は欲しいのですが(笑)、そのような「この場所はファンの方に100%絶景として紹介できないな」と少しでも感じた仕事は、お断りするようにしています。

そういう意味で、自分が選ぶ「絶景」は、本当に紹介する価値があると思える場所だけに使うよう、選ばせてもらっています。

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さて、そんなわたしの中の「絶景」の基準は、2つあります。

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