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時代に逆行するような写真を撮る

夏場は暑さより湿度にやられる私です。どうもこんにちは。早くも秋を待ち焦がれています。

いきなりですがピンホールカメラって知ってますか?
(実に「いかがでしたか?」ブログ的な書き出しだ。)

これはその名のとおりなのですが、ピンホール現象(遮光された箱の一面に小さい穴をあけ、その穴から被写体からの反射光を受け入れて反対側の面に像を形成する現象)を利用したカメラのこと。なお、これが写真の起源だそうです。

仕組みは非常に簡単だけど、とても奥が深い。
で、このピンホールカメラを使うと、実にレトロな写真が撮れる。昭和の頃のシャッター押すだけのカメラ(当時の通称をいうと差別とかいわれてしまう世知辛い世の中)みたいな写真が撮れます。

もし、自分に子供がいたら夏休みの自由研究に勧めていたと思う。そのぐらいおもしろい。
今は組み立て式のピンホールフィルムカメラというのもあるので、自由研究に悩んでいるお子さんがいるなら、研究対象としてちょうどいいんじゃないかな。

「苦労は買ってでもしろ」という言葉もあるぐらいですから、お子さんにはセコセコと組み立てていただき、しっかりと学習してもらいたいものです。

私ですか?私は大人ですから、スマートに札束でその手段を入手するものでしょう。いやらしいんです。大人なんて。
で、↓を手に入れました。

実際に使ってみた印象。

暗い。
とにかく暗い。
スマホなら僅かな光があれば、暗闇でもそこそこ写ってしまいますが、このレンズは、日中の日陰ですら真っ暗でほとんど写らない。

そうだよな。暗くて写らないからフラッシュがあったんだよな。それでみんな赤目になっちゃうんだよな。今、フラッシュなんて使わないから忘れていたよ。

あと、このレンズは穴が開いているだけで「レンズがない」ので(ややこしい!)、ピントを合わせる必要がない。というかできない。
今のカメラなら、被写体に合わせてシャッターを半押しすればピントが勝手に合うけど、このレンズはシャッターを押すとパシャリと撮るだけ。

今の写真は、如何に「背景をぼかせるか」勝負のところがあるけど、これは近景から遠景まで、写真全体にピントが合ってしまう。いわゆる「パンフォーカス」な写真になる。

あーあー。こんな感じ。昔のカメラってこんな感じだったなぁ。非常にノスタルジーを感じてしまうけど、なんだかとても新鮮だ。

というわけで、散歩がてら適当に撮影してみました。

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夏の空。昭和なら、じきに夕立が来そうな空模様。
今ならゲリラ豪雨で大惨事。

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公園入口。
夏休みになれば子供で溢れるはずだが、現実には年寄りが溢れている。
私もその一人。なんかすまん。

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公園入口でペンギンがお出迎え。
笑顔が足りない。

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芝がある限り、芝刈りは続く。
いつまでもいつまでも。

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トンネルを抜けるとそこは灼熱だった。
マスクしたまま、マジ危険。

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昭和の頃にはなかったチャリンコ。

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昭和の頃にはなかった病。

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物価が昭和の頃と物価があまり変わっていない。
これはいいことなのか?悪いことなのか?

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緑が眩しい。
それにしても人を焼き殺すかのようないい天気だ。

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雑多な飲み屋街。
日陰は真っ黒でほとんど写らない。

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室外機の上に置かれた酒の空き缶。
飲み屋だけでは飲み足りない呑兵衛は、飲み屋街で外飲みをする。アル中万歳。

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商店街。ここ数年、シャッターが増加傾向。
どうにか踏ん張ってほしい。

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割と開かずの踏切。
そのうち高架化されるのかな。

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自転車大変系踏切。
Uber Eatsはご苦労さん。

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昭和も平成も令和も、笑顔ならみんなHappy。

明らかに時代に逆行したレンズだけど、これはこれで味があって楽しい。
なんとなく、江ノ電とかを撮ってみたい。
そんなことを思わせるレンズでした。

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