【Maisya ya NZIU🇰🇪2nd】no.67

2024年7月28日 17:52

Hamjambo〜？
みなさま、こんにちは！
Kyalo（チャロ）です！
今週の週刊の最後では、先週来校されたTVプロデューサーさんの「ある女の子の話」を載せました。
結構重たい話になりますが、読者の皆さまにはぜひ最後まで読んでいただきたいです。

☆「ありがとう〜、またね〜」（JUMATATU）☆

1B⇨連立方程式の文章題(数の足し算引き算）
1G⇨連立方程式の文章題(数の足し算引き算&2つの文房具の値段）

先週、連立方程式の計算に苦戦していたにも関わらず、文章題の連立方程式の計算になるとスラスラ解ける。これも去年と同じ傾向。やはり時間が経つにつれて解き方への理解が深まり、文章題のような難易度の高い問題になっても解けるようになるんですかね、、、笑

話は変わり、空き授業の時の話。
自分のオフィスで子どもたちのノート点検をしていると、
「ありがとう〜、またね〜」
という生徒の声が聞こえてきました。笑
恐らく、コメディ担当（面白い子たちがたくさんいるクラスなので笑） Form1B の子たちが、僕の授業ではないケニア人の先生の授業で言っていました、、、笑
（ケニア人の先生は、「何言ってるんだか」という様子でした笑）

※ ちなみに僕の授業では毎回、
　授業始めに「お願いします」、授業終わりに「ありがとう」
というようにしています！

この日は2週間ぶりに放課後学習会の開催！
試験前ということもあり、試験範囲の内容を復習していきました！
土曜日にテストがあるので、子どもたちがいい結果を残せるよう、何か力になっていればと思います、、、！

☆休憩しなさい！！（JUMANNE)☆

1B⇨連立方程式の文章題(2つの文房具の値段）
1G⇨連立方程式の文章題(2つの文房具の値段）
2B⇨選択授業（体育）

最近、Form1G の生徒たちは授業が終わっても問題を解く様子が見受けられます。
僕の方から「休憩しなさい！！」と言わないと、やめません。むしろ「休憩しなさい」と言っても、休憩しません。笑
僕がどうこうではなく、子どもたちのモチベーションや子どもたち自身で創っている教室での学びに対する雰囲気が素敵です、、、
「何とか力にならなければ！」と日々思わせてくれます、、、！

体育終了後、Form2B の生徒でいつも野球をしているメンバーに
　「ナイロビで野球の練習を毎週土曜日にしているんだけど、行ってみたい？」
と聞くと、即答で「Ndiyo！（Yes！）」。
先日のケニア甲子園はデモによりつれて行くことができなかったので、これは実現できるように、色々動いていこうかなと思いました！
（このnote で公言すれば、やらざるを得なくなるので、自分に喝を入れるためにも書きました⚾️）

☆1年は… 362日？363日？（JUMATANO）☆

1B⇨連立方程式の文章題(2つの文房具の値段）
1G⇨時間
2G⇨商品の制作

Form 1G での時間の授業。
　・1分は何秒？
　・1時間は何分？何秒？
　・1日は何時間？
　・1週間は何日？
　・1年は何日？
と質問しました。
「1日は何時間？」辺りから、怪しくなる子が数名現れ、、、笑
1日が22時間の子、1週間が6日間の子、1年が362日くらいの子など、バラエティーに富んでおりました🫡笑

☆テスト前の復習！Term2 最後の授業（ALHAMISI）☆

この日は試験前の復習！
明日から始まる試験に向けて、頑張って欲しいものです！
そして、今日がTerm2最後の授業でした！

☆試験1日目！（IJUMAA）☆

試験！みんな頑張ってました！

◯TVプロデューサーが手がけたモデルのお話◯

先週火曜日に来校されたTVプロデューサーさんのお話第2弾。
Nakuru（ケニア西部に位置し、ケニア第4の都市）出身で、Wote（ケニア南部）の高校に通っていた女の子のお話。

〜彼女との出会い〜
TVプロデューサーが Woteの高校にゲストスピーカーとして訪れた。
TVプロデューサーが生徒向けに講演をした後、当時 Form4 の生徒だった彼女がTVプロデューサーのもとへ、
「私はモデルになりたい。歌にも自信がある。どうすればいいか」
と相談に来た。
TVプロデューサーは彼女に
　「大学を卒業してからでも遅くはないから、卒業してからおいで」
と伝えたが、彼女は
　「大学に行きたいけどお金がないから行けない。お金を稼いでから行こうと思っている」
と言ってきた。
それを受けて、彼女が高校を卒業した後、TVプロデューサーは彼女をモデルとしてプロデュースし始めた。彼女はメキメキと頭角を表し、国内に留まらずインドなどの海外でもモデルの仕事をするようになり、順調にモデル人生を送った。

〜念願の大学入学〜
モデルの仕事で貯めたお金で、ついに彼女は大学に行くことに。大学入学に必要な書類である高校卒業証明書を取得するために、彼女は母校であるWoteの高校へ向かった。高校を訪れた際、彼女があまりに派手な格好をしていたため、学校長が　「学校に来るのに相応しい服装に着替えてから、もう一度学校に来なさい。今の服装だと卒業証明書はあげられない」と彼女に伝えた。彼女はそれに腹を立て、学校をでた。
その時、1人の男性タクシードライバーが　「何か困っているのかい？」と声をかけてきた。彼女はそのタクシードライバーに「学校に卒業証明書を取りに行ったが派手な格好だったため、学校長から『今の服装では卒業証明書はあげられない。着替えてこい』と言われ、私はもう卒業証明書なんていらないと思った」といった一連の話をした。するとタクシードライバーが　「折角ここまで来たのだから、意地を張らずに服を着替えて取りに行こう。服は僕が買ってあげるから」と言って、彼女を服屋につれて行った。その後、彼女を母校につれていき、彼女は無事に卒業証明書を受け取った。
卒業証明書を受け取った時にはすっかり日が暮れていた。地元Nakuru から Wote までは車で6時間以上かかるため、彼女はその日Nakuruに戻ることができなかった。彼女はタクシードライバーが準備したホテルに宿泊した。夜21時ごろ、タクシードライバーがジュースでも飲みながら少し話そう、とホテルに来たので、ホテルのバーで色々と話をした。
次の日、彼女はNakuru に戻って入学に必要な書類を提出し、念願だった大学入学を果たした。

〜変わり果てた姿〜
彼女が入学して半年以上経った時、TVプロデューサーのもとにドイツの芸能事務所から「彼女にモデルとして仕事をしてほしい」と連絡があった。TVプロデューサーはこの旨を伝えるため、彼女に連絡を入れた。
しかし、一向に彼女に連絡がつかず、また彼女の両親とも連絡がとれなくなった。TVプロデューサーは彼女が通っている大学にも連絡をしたが、大学からは「彼女は5ヶ月前に退学した」と伝えられた。
TVプロデューサーは彼女の母校である Wote の高校に行き、彼女のおばさんの連絡先を手にいれ連絡し、彼女の実家の住所を入手した。
彼女の実家に行くと、彼女の両親がいた。
TVプロデューサーは彼女の両親に「電話に出なかった理由」や「彼女は今どこにいるのか」を質問した。
彼女の両親が質問に答えてくれようとしなかったため、TVプロデューサーは「実はドイツからモデルの仕事が来ていること、その報酬がとても大きな額であること」を彼女の両親に伝えた。
そうすると、彼女の両親は「ケニヤッタ(病院)にいる」とだけ話した。
TVプロデューサーはその足で、ナイロビにある「ケニヤッタ病院」へ向かった。
TVプロデューサーは無事に彼女に会うことができた。
がしかし、彼女の容姿に以前の面影はなく、全くの別人になっていた。
その日、TVプロデューサーは彼女に病院にいる理由などは聞かず、すぐに帰宅した。
それから毎日、彼女のもとへ通った。
そうすると彼女は少しずつ何があったかを話すようになってくれた。
彼女が別人のようになってしまった理由。
それは、HIV感染だった。

〜かえらぬ人に〜
大学に行くための成績証明書を取りに Wote へ行った時に出会ったタクシードライバー。
ホテル宿泊中、飲み物に薬を盛られ、意識が朦朧とする中、性行為をされた。
Nakuru で大学入学してすぐ、体調不良に悩まされ、病院でHIV検査を行った結果、HIVに感染していることがわかった。
WoteのタクシードライバーはHIV感染者だったのだ。
彼女は大学をやめ、ケニヤッタ病院に入院。
彼女は全てが嫌になり、全ての男が憎くなった。
そして数日後、彼女はかえらぬ人となった。

〜Nziu の生徒たちへ〜
『Life is yours.』

TVプロデューサーは、Nziu の生徒たちに
　「自分の人生は自分のもの。自分を大切にして欲しい。他人事だと思わず、本当に気をつけてほしい」
と訴えていた。

今週もお読みいただき、ありがとうございました。
女の子の話は、読者のみなさんと共有するか、とても迷いました。
それでも、
　・これがリアルな話であること
　・こういった出来事がケニアにはまだあること
など、この話から
　今の私たちができることは何か
を考える【きっかけ】になればと思いました。

ケニアに来て、1年半が経ちました。
いまだにデモは続いています。
僕の任地 Nziu では変わらない生活が送られている一方、
首都 Nairobi などの都市部ではデモによる死者が出ている。
　・ケニア国内で、
　・同じ時間軸で、
屈託のない笑顔を見せる子どもたちと
銃に打たれて亡くなっている若者がいる。
この「異質な状況」に決して慣れてはいけないと思っています。
今の僕にできることは本当に限られているけど、
　・いつか世界が平和に
　・子どもたちが生まれた場所によらず「幸せ」だと思える世の中に
していけるよう、引き続き僕自身の力を高めていきたいと思います。
何も残せないかもしれないけど、誰かにこの「意志」は残せると信じて。

それではまた🇰🇪

Asante kwa kusoma🇰🇪
Tutaonana baadaye🇰🇪

残り「179」日。

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