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【窓の魚】 作:西加奈子

読書記録

今回も、西加奈子さんの作品。

私が、西さんに出会った作品です。


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〜あらすじ〜(本書裏面参照)

温泉宿で一夜を過ごす、2組の恋人たち。

もの静かなナツ、優しいアキオ、可愛いハルナ、無関心なトウヤマ。

裸の体で、秘密の心を抱える彼らはそれぞれに深刻な欠落を隠し合っていた。

決して交わることのなく、お互いを求め合う4人。

そして翌朝、宿には一体の死体が残される。


感想を書くにあたって、少し読み直してみましたが、

"何か霧のかかった作品"

という印象を抱いたことを思い出しました。


4人の登場人物について書かれた"言葉"たち。

"言葉"をそのまま理解することはできますが、

その言葉の"意味"と"人"をつなげるのができなくて、

『あぁーー‼︎

なんで、分りたいのに分からないんだぁー‼︎』

とモヤモヤしていました。笑


だけど、そこに不快感はありませんでした。

むしろ、新しい世界に足を踏み入れた気分で、

『出会ってしまった』という感覚が強かったです。



今でも、【窓の魚】は理解不能です。笑

私が経験してこなかった、恋愛が主題なのでもちろんと言えばもちろんですが笑

だから、いつか西さんの世界を共有したいなと思っております。


解説にも書いてありましたが、

『4人の登場人物たちは決して交わらない。』

だけど、一緒にいる。

もの、音、空、山、川、風、色

この世にある全てのもので、それぞれの世界が描かれています。


この作品を読み、何をどう受け取るか。

きっと、人と話すと面白い作品だと私は思います。


ぜひ、読んでみてください。







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