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副業をもっとオープンなものへ。シフトブレインは、副業有給休暇制度をつくりました。

こんにちは!シフトブレイン人事の佐藤です。

突然ですが、みなさんは副業をされていますか?

同業を含めた副業を全面的にOKにするのは、なかなか難しいところもあると思います。シフトブレインもかなり長い時間、副業制度について悩んできました。試行錯誤の末に、今回新しい副業制度を作成したので、制度ができるまでのいきさつをnoteでご紹介します!
クリエイティブ関連の制作会社で働いている方や経営をされている方の参考になれば嬉しいです。


なぜ副業OKにしたか

まず「副業OK」という選択は、シフトブレインが15周年を迎えた際に掲げたスタイル『WORKS GOOD!』に由来しています。

「いい働き方をするために、いい生き方を考える」
「自由でマルチな働き方、生き方をしてほしい」

現在弊社が全社リモートワークを選択しているのもこの方針からきています。

私たちは、副業から得た経験がスタッフの人生を豊かにする、つまり「いい生き方」にも近づいていくと考えているため、副業自体に対してはもともとポジティブに捉えていました。

実際に副業を行うメリットは、スタッフ個人にも会社にも色々とあります。

【スタッフのメリット】
・自分だけの責任で動く仕事の経験ができる
・普段の仕事では関わらないような分野の仕事にチャレンジができる
・収入が増える(!)

【会社のメリット】
・スタッフが副業で得た知識や経験を、会社の仕事に生かすことができる
・副業内容をシェアすることで、他のスタッフにも知見が広がる
・スタッフの副業での活躍を会社の広報活動でアウトプットできる

会社が考える副業のリスク

前述したとおり、シフトブレインは以前より「スタッフの副業を応援したい」という気持ちが強くあります。
一方で、日頃の経験を活かせるクリエイティブな副業を行う可能性も高く、それによるリスクに長年悩まされてきました。
例えば、スタッフ個人の副業が会社の案件の競合となってしまうこと、会社で受ける案件の単価を下げてしまうこと、会社独自のノウハウの流出など......。これらの懸念から、副業の旧ルールは縛りが多いものとなっていました。

【副業 旧ルール】※一部抜粋
・会社に必ず事前に相談あるいは申請を行い、会社から許可がでた副業のみをOKとする。
・副業を行う場合は、会社が定めたルールをしっかり守ること。

当時、スタッフからは「申請が面倒」「承認までに時間がかかる」などの意見がチラホラ出ていました。会社としても申請自体に手間がかかる理由から、結局スタッフが会社に黙って副業をしてしまうのではないかと疑ってしまうことになります。その不安から、会社に報告をせずに副業を行った場合にはペナルティを課す、という話があがってしまうこともありました。

結果的に、会社がルールやペナルティで縛れば縛るほどスタッフとの信頼関係が薄れていき、スタッフも会社への相談や報告をしづらくなるという、言わば負のループに陥ってしまったのです。

まずは副業をオープンで、ポジティブなものへ

繰り返しになりますが、シフトブレインはスタッフの副業を本気で応援したいと思っています。しかし会社に黙って行われてしまうと、いくら応援したくてもできませんし、問題が起きてからではリスクの回避もしようがありません。
なので、まずは情報がシェアされる状態をつくることが重要だと考えました。そのためには、会社がスタッフを信用し、スタッフからは信頼を得なくてはいけません。今回見直したルールは、この考え方が根底にあります。

大きく変えたのは、下記の2点です。

  1. 会社への事前の申請や承認は不要

  2. 年に5日、副業のための特別休暇を付与

「自由さ」と「スタッフへの信頼」を表すため、会社への申請は不要にしました。また、5日間の副業特別休暇は、会社が本気で応援する姿勢の表明でもあります。

この2点を思い切って決めたことで、旧ルールと比べてガラッと印象が変わりました。副業に対するオープンな雰囲気が、リスク解決への第一歩につながっていくと考えています。

スタッフの副業紹介

新ルールができたタイミングで、社内slackに「#副業報告チャンネル」を作りました。「報告」と言えど、以前のように強制的に報告をしてもらうために作ったのではありません。
スタッフから様々な副業の体験レポートや報告が投稿されることで、副業をしていない他のスタッフの知見が広がったり、「このスタッフにはこんな一面もあるんだなぁ」と、普段は見えないスキルや特技を知り、興味を持つこと。そこからみんなが前向きに副業の情報をシェアしたくなるような環境になるといいなと思い作りました。
結果的には色々な副業の投稿がされるようになってきています。

また、スタッフ個人に副業として相談がきたお話で、個人で受けるには規模が大きすぎる案件を逆に紹介してもらい、会社の受注につながるケースも増えてきています。

それではここで、実際に「#副業報告チャンネル」で投稿された副業をいくつかご紹介していきたいと思います!

●SLIMFY FOOD TECHNOLOGY INC. ブランディング

宮坂(Designer)
プロテインが入っているチップス『Protein Slimfy Chips』を扱うSLIMFY FOOD TECHNOLOGY INC. のブランディング。
会社では各セクションごとに担当者がいるので、企業・商品のロゴ、パッケージ、ECサイトのアートディレクション・デザイン領域に加え、企画やコーディング、マーケティングまですべてを完遂できるのは副業ならでは。普段関わらない部分に目を向けることで本業でも他職種への意識や担当できる範囲や経験を広げることができたそうです!

●書籍の監訳

安田(Front-End Developer)
厳密には書籍ではなくWebサイト『Every Layout』になりますが、日本語版の書籍『Every Layout─モジュラーなレスポンシブデザインを実現するCSS設計論』の発売にあたり安田が監訳に携わりました。本書籍について本人が解説しているnoteもあるので、興味がある方は是非読んでみてください!

●Webメディア・YouTubeチャンネルの運営

鎌田(Art Director)
デザイナーの目線で「本当にいいモノを紹介する」Webメディア『Paraph』と、同名義のYouTubeチャンネルを運営しています。メディア『Paraph』は月間最大15万PV、YouTubeのチャンネル登録者数は現在1500人。みなさんも是非チャンネル登録をお願いします!

●卓上カレンダーの制作

藤吉(Art Director / Designer)
印刷加工会社のマジカルプレスさんと活版印刷の卓上カレンダーを制作しています。以前は非売品でしたが、昨年からは一般販売も行っているそうです。(実は自宅に飾ってるスタッフもたくさんいます!)

どの副業も、それぞれスタッフの個性やスキルが生かされていて素敵ですね。今後もどんな副業報告が出てくるか楽しみです!

シフトブレインはこれからもクリエイターが働きやすい環境構築のために、試行錯誤していきます。その中でまたご報告できるような制度や仕組が出来たらこちらでシェアしたいと思っていますので、お楽しみに!



今回ご紹介した副業とは別に、スタッフ個人が仕事外で個人的にやってみたい挑戦を、会社が費用含め支援してる社内プロジェクトもあります。
各プロジェクトもnoteでご紹介していますので、是非ご覧ください!

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Illustration: Kento Ishizuka
Editor:Mihoko Saka

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