#心理学
精神科救急医療実録1 薬物依存の家族と救えなかった命
今回は、私のなかで悔やみ続けている事例をお伝えしながら、薬物依存の危険性を感じていただけたらなと思います。
この事例は選択を変えていたら、命だけは救えたかもしれないと悔いの残る、忘れられないケースの一つになります。
※個人や事例の特定ができない様に事実を一部改変しています
ある日の救急当番日 あれは、ある日の救急当番日のことでした。
夜間、救急隊から「過量服薬」の診察を依頼されたこと
誰からも煙たがられる人
以前、ある患者さんが入院中に問題を起こし、弊社スタッフも同席のもと、主治医の先生とお話をしたことがあります。そのとき、先生が患者さんに「このままじゃ、頭が悪くて性格の悪いおじさん(おばさん)になっちゃうよ」と諭したことがありました。
言葉尻を捉えられる現代では、ともすれば「ハラスメント」と批難される発言かもしれません。しかし実際のところ、その患者さんが院内のルールを無視してわがままを言い、思い通