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いなくなった時は、後悔ばかりだ

親戚の犬が亡くなった、と報せを受けた。

動物好きなので犬には大抵好いてもらえるのだけど、あの子は珍しく初めて会った時に噛みつかれた。

その後会う回数を重ね、慣れたと思ってからも撫でさせてくれなかった。
犬らしくない、いつもふてぶてしい態度。
それでもやはり仲良くなりたくて、いつも一歩離れたところからあの子を観察する…という不思議な距離感だった。


ちょうど1年前くらいに撮った写真たち。


まともな写真がほとんど残ってなくて、もっと撮ってあげれば良かったなぁ。フィルム写真も2枚くらいしか撮ってやれなかった。
誰かがいなくなった時は、後悔ばかりだ。

けど、

「生きているうちにあの人とやりたいことはすべてやり切った!
未練は無い!」


…なんて言い切れる機会は、これから先一度も来ないような気もする。
いなくなったら、「もしまだここにいたら」なんてことばかり考えてしまうから。


あの子も、永遠に手の届かない存在になってしまった。


30年近く生きても、喪失感にだけは慣れない。

遊びに行ったらまた、あのふてぶてしい態度で
だけど短い尻尾を振って
玄関先まで出迎えにきてくれるような気がしてしまう。

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思ったことや考えたこと、感性を忘れてしまうのが怖いです。
写真と文章で今の自分が見たもの、感じたものを残しておきたくて
インスタグラムでフォトエッセイを綴っています。

Instagramアカウント▶︎  @38st_film

読んでいただきありがとうございます!何か心に引っかかるものがあれば嬉しいです。