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人から教わるばばさ菓子 ー吉原殿中ー
嬉しい情報
ばばさ菓子研究をしてると言っているけれど、ものすごくマイペースでやっているし、普段リサーチをする場所は近所のスーパーやバイト帰りに立ち寄る店など狭い行動範囲内に限られているので、少ない情報の中でやっている状況だ。でも、たまにばばさ菓子研究ノートを読んだ方から、私の近所では見ないようなばばさ菓子の情報をいただくことがある。
2021年の8月、twitterで漫画家のdolllyさんに
ごんじりを知っているか
「ごんじり」を知っているだろうか。私は知らなかった。
これがごんじりだ。ある日スーパーの「おつまみ・ばばさ菓子」の棚をうろついていたところ、この存在に気づいた。一口大の大根の漬物(「寒干大根漬け」とパッケージにある)が個包装になっていて、食べたいと思ったら即大根の漬物が食べられるというものだ。
私は漬物は食事の時に食べるもので、お菓子のように「好きな時に食べる」ものではないという先入観があった
あなた、ばばさ菓子でしょう
私のよく行くコンビニは、パートの職場の近くのローソンだ。繁華街からは少し離れていて、近くには信用金庫や郵便局、マンションなどがある。
リモートワークで済んでいた期間が終わり、久々にコンビニに寄ってお菓子でも見よう、プライベートブランド「ローソンセレクト」の商品のあたりを見ていたら、「あ、この感じ…あなた、ばばさ菓子でしょう」というお菓子がいくつかあったのだ。
私は今まで、コンビニには若い層に売
塩とレモンと 「へえ…ハイクオリティじゃん」
ばばさ菓子を少しずつ買うようになった私に対して、姉が「ねえ、それはおいしいと思って買ってるの?」と言ってきた。難しい。確かにおいしいとは思っている。今まで出会ってこなかったような味や食感だったり、懐かしさにウワッとなるようなお菓子に出会えるのはうれしいものだ。でも確かに、「これおいしい!おすすめ!」と誰にでも言えるものばかりとは限らないのがばばさ菓子だ。
スーパーの「一軍コーナー」、明治のチョコ
甘い味噌 そしてピーナツ
私の母は「ピーナツ味噌」が好きだ。ピーナツ味噌とは、「もう飴じゃない?」というくらい砂糖の入った甘い味噌でピーナツをあえたもので、スーパーでは佃煮などが売られている横にある場合が多い。
「このピーナツ味噌を舐めながらご飯を食べるとうまい」と言われても、若いうちはピンとこなかった。甘いものでご飯を食べるのはなんかイヤだな、くらいに思って、積極的に食べることもなかったと思う。五平餅なんかもそうで、あ
「おばあちゃんちにあるまずいゼリー」問題
初めに謝りたいけれど、そんな問題はない。
ただ、私の中にあるばばさ菓子の寒天ゼリーに対する複雑な思いをここに書いておきたい。ばばさ菓子の寒天ゼリーが「おばあちゃんちにあるまずいゼリー」とひと口に括られてしまうのは、私の中で納得いってないところがあるし、もう少しいろいろなばばさ菓子の寒天ゼリーを食べれば、何か掴めるのではないか、という気もしている。
まず、「清流ミックス」の紹介をさせて欲しい。私
羨望 マジのばばさ菓子
私はまだおばあさんという年齢ではないが、ばばさ菓子をチェックしてたまに買って食べる程度のばばさ菓子ルーキーだ。そんな私にも、マジのばばさ菓子の現場を垣間見られる機会がある。
友達がお盆に義実家に行った時に、家族制度の緊張感と人間の暖かさが交互に押し寄せるようなエピソード実況とともに「義実家で本当に振る舞われたばばさ菓子」の写真を送ってくれたのだ。写真に写る菓子盆のなかに「巨峰の味」の姿があった。
あなたはパンケーキなのか
ばばさ菓子の持ち味といえば、やはり他ジャンルにはない渋さ。
例えば、パッケージといえばこんな感じ。
渋い。商品名が漢字だ。(ちなみに桃山は白餡と卵黄をベースにした、いわゆる黄身餡のお菓子で、いろいろなメーカーから出ているかなりポピュラーなもの。和菓子専門店にもある)渋い色合い、筆文字、ゴールド使い、このテイストを見ると「ばばさ菓子だな」とピンとくる。
でも今実際にばばさ菓子売り場に行くと、こ
なにはなくともサラバンド
ばばさ菓子研究を始めた者として、一番最初に紹介したいお菓子、それは「サラバンド」。
なぜかというと、めちゃくちゃ美味しいからだ。
長野県安曇野市の小宮山製菓が作っている「サラバンド」は、「欧風せんべい」というものらしい。派手さはないけれどレトロな雰囲気がナイスなパッケージが売り場で目立っていて、手に取ってみた。表面の感じやクリームが挟まっているっぽいところから、いわゆるゴーフレットみたいなお菓
ばばさ菓子研究ノート
去年からばばさ菓子への興味が盛り上がって、自分なりに研究している。
ばばさ、というのは私の住んでいる地域のややディープめな田舎で「おばあさん」を指す言葉だ。私が10代か20代だったある日、実家のお菓子の棚をみていたら母に「今はばばさ菓子しかねぇよ」と言われたのだ。棚にはかりんとうだったか、甘納豆だったかがあったと思う。
ばばさ菓子という言い方も、母の職場の同僚が使っていた言葉らしいので、なにか