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”コンテンツに走りがち”な大学の広報を特長にする考え方
こんにちは。そろそろ大学や専門学校も来年度以降の戦略を考え始めている頃だと思います。
昨年の1月に 大学はコンテンツの宝庫という記事を書きました。
これは正しくもあり、突き詰めてしまうと大学広報マーケティングの間違いにハマってしまいます。ということを今回書きます。
コンテンツを挙げているだけはマーケティングではない
大学広報をやっていると「企画の記事をどんどん書いていくか?」「いかに先生からネタを仕入れるか?」に注視しがちです。澁谷としては、ネタを集めて発信すること、これはブランディングとしては非常に大切なことだと考えています。
言ってみれば、記事を書いたりSNSを投稿することは、大学全体の活気やモチベーションを上げるために「空気を作る」ことだと考えます。
ただし、大学はネタの宝庫になりがちです。イベントや企業コラボなど学生体験をイキイキした記事を集めると心が踊ります。
これを高校生が見てくれるといいな!
みんなが素敵な体験をしてくれるといいな!
特に高校生をターゲットすると、初見の高校生が見るのはまず「大学名」で何が学べるか、どんな職業に就けそうか?で判断します。
その次が学部名、そして学科名(コース名)
そこで初見の高校生は学校を判断します。特にリクルートやマイナビ、ベスト進学ネットなどの大手検索サイトでは、いくら良いイベントや授業、企画を行なっていても初見にはこの段階で届かないのです。高校生が大学を判断するレイヤーを見間違えると疲労感ばかりが溜まってしまうパターンです。
冷静に考えると「ネタ作り合戦」はマーケティング的に見ると徒労に終わることも多いのです。
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レイヤーは
大学名
→学部名
→学科名
→授業名
→授業の1企画
→イベント
→オープンキャンパスの授業の一コマと深くなるにつれて、高校生には伝わらなくなります。
特にある学科のある授業の一コマで90分のイベントをやったからと言って、それが高校生に伝わり志望動機になることは極稀です。
ではどうしたらよいのか?
まず上位のレイヤーに、大学として伝えたいことを入れるべきです。
極端に言えば、大学名に学びたいこと、分かりやすく、なれそうな職業が入っていればベストです。
〇〇ビューティメイク大学(どこかで聞いたことあるな)
過去の記事にも書いたのですが
一つひとつの点と点は光っていて、線として繋がっているように見えるのですが、イベントやコンテンツが大学としての面になっていないのです。
大学には多くの教授や学科の思惑があり、それを押し並べて広報として全て拾っていくと「平たい特長のない大学」が出来上がってしまいます。
ブランディングとマーケティングの違い
戸板女子短期大学の取り組みとして、学生、教職員全てがライターという話を以前しました。HPに掲載される記事数は年間500本を超えています。
学内の広報案件を全てフォローすることができないので、”全員が広報パーソン”という土壌を作ってきたのが3年前で、いわゆる”空気を作る” という発想が”ブランディング”です。
かたや一方、それを全て自分の中で咀嚼して 大学として"伝えたいことを正しく伝える”のがマーケティングになります。
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「先生のやっていること、いいですね!」「この取り組みも記事にしましょう」「このイベントを大学案内に載せていきましょう!」…
全てのことを何も考えずに掲載をしていくと、大学案内やHPがコンテンツがありすぎて「この大学の特長は何だっけ?」となってしまうのです。
その上で、ホームページやSNSはそれを貯めておく単なる壺でしか、ないとも考えています。
売りとなる特長をどのように表現するのか?
大学名や学部の改組はなかなかできないものです。その上でどのように授業やイベントを表現していくかと言うと、大学名の横に並ぶくらいに コンテンツの量と質を上げて表現することが大切になっていきます。
一つの企画は弱かったとしても、大学としてこの企画が集合体になれば、面として機能し、それは立派な大学の特長=高校生に選ばれる理由となるのです。
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戸板女子短期大学では、家政系という”特徴”の他に
産学連携(企業コラボ) とプレゼンテーション
というコンセプトとは別の大きな2本柱を特長としています。
大学案内やホームページで標榜するだけではダメで、このタイトルの課題である”コンテンツをコンテンツとしてフル活用する”ことで、高校生に選ばれる理由になっています。
次回は 企業コラボというコンテンツを使い倒す についてお話ししていきます。
最後までご覧くださり有難うございます。これまで20年間、コンビニやヘルスケアベンチャー企業でマーケティングやブランディングに携わってきた澁谷の経歴やストーリーはこちらをご覧ください
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