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社会に大学をPRする 教員のマーケティング的フル活用の方法 

大学は学生、教員、職員、ステークホルダーのストーリーが集まる「集合体」です。
大学を広報する上で学びや施設、学生など様々なキーワードがありますが、大学のカルチャーを伝えるための手段として、今年から「教員」先生をどうマーケティング活用していくか、力をいれています。

大学広報やマーケティングというと進学媒体やHPからのプロモーションという意味合いがほとんどですが、澁谷が考える大学PRとは スバリ「パブリック・リレーションズ」です。
大学→学生、高校生だけでなく、社会・メディアとの関係を構築していくことが、戸板女子短期大学なりのブランディング方法
です。

その上で大切な要素は、社会へのアプローチ方法です。大学には、様々な人がいます。最初にも述べたように、大学=学生、教員、職員など構成されている人のストーリーが集積されています。

その中で、一番社会に「大学ブランド」の影響を与えるのは「教員」です。特に、社会と結びつきの強い「経営者」「実務家教員」「インフルエンサー」×「教員」はいい意味で使わない手はありません。
社会的にPRができる、先生の各々の大学での物語を通じて、大学の人的魅力を広め、大学で働くことや学びの魅力を社会に伝えています。

これは「学生」→「高校生」とは全く違った形で行なっています。

実際に戸板女子短期大学では、専任教員だけでなく、非常勤、ゲスト講師をはじめとした多くの先生が戸板女子短期大学の講義で教鞭をとっていることや戸板女子短期大学の魅力を発信していただいています。

広報パーソン 小野茜さん

東京純豆腐とのプロジェクトで登壇していただいた 小野茜さんのTwitterから。プロジェクトや大学を好意的にPRしていただいています。マーケティング界隈で非常に顔の広い方です。

小野茜さんは今後もゲスト講師として、HPにも記載しました。今後も継続的に関わっていただきます。

ダイエットの女王 伊達友美先生

ダイエットの女王 管理栄養士の指導をする伊達由美先生、昨年から戸板女子短期大学でビューティ&ウェルネスゼミを指導していただき、毎回Facebookやインスタグラムに投稿していただいています。

ウエディング会社経営者 安東徳子教授

安東先生は専任教授ですが、戸板女子短期大学の授業やトピックスを随時facebookやインスタグラムに投稿していただいています。
こちらは、学内でウエディング会社を起業する学生団体の投稿です。

大学のホームページなどに書かれている「魅力的な講師陣がいます」という言葉よりも、実際に教えている先生がイキイキと自分の授業やプロジェクトをSNSに掲載してもらうストーリーの方が、先生方の周辺にいるフォロワー=社会にダイレクトに大学の魅力が伝わります。

では、戸板女子短期大学でやっていること

戸板女子短期大学のマーケティング手法は、一人ひとりのストーリーを通じて、年に1回だけしか発行しないパンフレットや更新頻度の少ない学科のページだけでは分からない「戸板女子短期大学の中身」の解像度を上げることを細やかにやっています。
この思想に共感してくれている先生や学生の多くが、自分が大学に関わった際のストーリーがイメージしやすいと言ってくれています。

1)経歴、スキル、ビジョンなどを深掘りするプログレス

その一つが、先生の思想、現在のやっていること、未来、過去を紐解いていく「プログレス」コンテンツです。
PRできる先生や学生を公に紹介するために、取材やインタビューを活用し、その人を立体的に見せます。その人の経歴、スキル、ビジョンなどが広く知られるようになります。
広報PR発想を持っている先生や学生の多くがこの企画に賛同して、積極的に参画してくれています。

国際コミュニケーション学科 ビジネスITゼミ講師 吉田さんは戸板と関わり10年経ちますが、初めて戸板女子短期大学への思いや考え方、自分の考える短大生の未来を語ってくれました。
これを見ることで、吉田さんの凄さや奥深さを学生が知ることができます。

2)講師一覧ページを一新、遊びとCMSで内製化を入れる

今年から新規コンテンツとして立ち上げたものが「講師一覧」ページの一新です。これまでは一覧+pdfで経歴を入れる程度で味気ない、「あるだけのページ」でしたが、デザインを一新したことに加えて、ハッシュタグを入れ、先生のプライベートが垣間見える「遊び」を取り込みました。
また写真も1枚目と2枚目を変えることで、クリックしたくなるギミックをいれています。

また自分たちで簡単に講師を増やせるCMSを導入し、ゲスト講師や非常勤、またコンテンツが更新しやすくなりました。これで一番初めに書いた、経営者や起業家、インフルエンサーを講師登録することができます。

まだまだβ版ですが、ライター機能やSNS連携などもう少し発展させ、魅力的な教員、教員の深掘りと立体的にPRしていきます。

https://www.toita.ac.jp/toitapicks/teacher/

3つ目は… 

3つ目は、やはり”広報PR視点を持つ”教員やゲスト講師を集めること、選球眼になります。
「自分のやってきたことを若者に伝えたい」社会には成功している方ほどその傾向が高まります。
そうした方たちが、教鞭を取る場としての提供とPRにつながる、写真やコンテンツ提供を必ず行なっています。

通常の大学では、HPに授業風景を掲載することで満足してしまいますが、それではターゲットは「高校生のみ」でしかなりえない、それを「社会」に対して大学をPRするために、先生という大学しては最大のコンテンツをフル活用する発想を持つことが大切です。

最後までご覧くださり有難うございます。これまで20年間、コンビニやヘルスケアベンチャー企業でマーケティングやブランディングに携わってきた澁谷の経歴やストーリーはこちらをご覧ください

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