新卒フリーランスより就職しよう、保険をかけて夢に挑戦する選択
こんにちは。人材系企業で人事総務/派遣コーディネーターをしています、しぶやです。Twitterはこちら
今日はこのtweetに関連して、安易な新卒フリーランスはおすすめしないという話をしたいと思います。若い人向け記事です。
新卒フリーランスは食えなくなった時が厳しい
弊社は派遣事業も展開しておりまして、最近気になっているのが、「好きを仕事に」した人からのご登録です。劇団員、モデル、ライター、YouTuberなど。専門派遣も取り扱っているので、フリーランス経験を生かして働きたいと思う方がそれなりの数いらっしゃいます。
しかしながら、フリーランスの中でも上位の人しかお仕事をご紹介できない現実があります。「フリーランス経験を生かして就職したい」と思っても、それが職務経験とみなされないことがある。
フリーランス上位とはどういう人なのか。たとえばライティング系であれば、新聞記者、雑誌編集者、インハウスライターなど、しっかりした企業勤めを経験したうえでフリーランスになった方。こういう方は、フリーになってからも大物にインタビューしていたり、取材でしっかり裏取りしてから読み応えのある記事を書いており、実績が詰みあがっていきます。
一方で厳しいのが、新卒フリーランスや第二新卒フリーランスです。企業勤めの経験がないまま、フリーになった方、企業を3年未満で辞めてフリーになった方。
引き続きライティング系で例を出しますが、こういう方は、Webライティングの経験しかない場合が多い。取材やインタビューの経験が少なく、アフィリエイト記事を量産していた場合などは編集者を介した経験すらない。弊社が取り扱う大手企業の専門派遣だと、ライターとしての職務経験はほぼないとみなされ、ご紹介まで至りません。
他にもモデルやタレントの卵などは職務経験とならないことが多く、なかなかお仕事紹介に至らないのが現状です。(すごく差別的ですが、一昔前まではお顔立ちのよい方は受付の仕事がありましたが、コロナで壊滅的になりました)
新卒時が一番就職しやすい
好きを仕事にしたいという気持ちはわかりますが、安易な新卒フリーランスはおすすめしません。下記の記事でも説明していますが、新卒カードを失った後の就職はハードルが高くなり、職種や業界の幅が狭くなってしまうので、まずは企業に勤めておくのがいいと思います。
藤井聡太竜王や大谷翔平選手、久保建英選手、芦田愛菜さん、橋本環奈さん、綿矢りささんなど、保険などかけなくても成功する人は、中学生高校生のときにはもう、その頭角を現しています。厳しい言い方ですが、大学卒業時に目立った存在でないならば、保険をかけて夢を追うのが良いのではないでしょうか。
劇団員やモデルなど、公演や撮影があって就職は難しいという人も、学生時代にインターンで企業経験をしたり、シフト制のお仕事を選んだり、出来る範囲で企業との接点を持っておくといいと思います。
納得感ありまくりのフワちゃんのスピーチ
2023年5月7日の「行列のできる法律相談所」において、フワちゃんが入学祝のスピーチをしていました。ものすごく良かったです。
夢を追うのはとても素晴らしいことです。ただ、夢破れることもありますし、夢を追う中で方向転換したくなることもある。そういうときに、企業勤めをしていると転職の選択肢が広がるし、安定収入があれば資格を取ったり別の道を探ることもできる。
YouTuberが「好きを仕事に」というキャッチコピーでCMに出ていましたが、あのヒカキンさんでさえ、高校卒業後スーパーマーケットに就職しています。仕事をしながら動画投稿もするのはとても大変ですが、収入源を確保してから好きなことに打ち込むのは、とても良いやり方ではないでしょうか。
就活に心折れて、もうフリーでいいやと思う人もいるかもしれません。でももう少し踏ん張ってみて、未来の選択肢を広げてほしいなと思います。
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