シリーズ屈指のグロと血飛沫!この母親はトラウマ級!「死霊のはらわた ライジング」【ホラー映画を毎日観るナレーター】(440日目)
「死霊のはらわた ライジング」(2023)
リー•クローニン監督
◆あらすじ
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互いに疎遠になっていた2人の姉妹。その感動の再会に水を差したのは「死者の書」によって復活し、人間の肉体を手に入れた死霊たちだった。生か死か?極限のバトルが繰り広げられ、これ以上ないほどの悪夢が襲いかかる最恐ホラー!(公式より引用)
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ホラー映画の金字塔「死霊のはらわた」の最新作で、サム・ライミ氏は製作総指揮として加わっています。
“落ち武者スタイルの頭皮ズル剥け美女”が冒頭から登場し、死霊に取り憑かれたジェシカが湖から現れ、後ろの山からデカデカとタイトルが出てくる
(見ていただければ分かると思います)
という豪快な開幕で期待値が爆上がりしました。
その他の「死霊のはらわた」シリーズの記事はこちらから↓
ここは賛否が別れるところだと思いますが
“人里離れた山小屋”、“そこに集まる男女数名”
というそれまでの定番の設定を取っ払い
ロサンゼルスのアパートを舞台に死霊たちとの攻防を繰り広げる様子を描いています。
現在、Netflixで配信中です。
もはや名物と化しているハイクオリティのグロ描写と血の量はシリーズ屈指で圧巻の一言です。
鼻血ドバドバ、大量のウジ吐き、グラスをボリボリ咀嚼、チーズとかを削るやつで太腿ゾリゾリ、そして伝家の宝刀“嘔吐”等など
エレベーター内が血で溢れかえり、その重さで一階まで落下して血と一緒に流れ出るシーンは何度も見返したくなるほどのインパクトがありました。
登場人物も非常に個性的で関係性も分かりやすくてとても良かったです。
そんな登場人物の中で断トツのMVPが母•エリーです。
一番最初に死霊に取り憑かれ、身内やアパートの住人を襲うのですがこれがまぁ兎にも角にも怖すぎます。
演じられたアリッサ・サザーランドの存在感+特殊メイクで最後の最後まで極上の恐怖を提供してくれます。
個人的には今まで見てきた幽霊や怪物の中でもトップクラスに怖かったです。
良い部分もたくさんあったし、作品としてはすごく楽しめたんですけども「死霊のはらわた」シリーズとして見ると少し微妙なところもありました。
まず舞台も登場人物の数もそれまでのシリーズとは異なります。そして“死者の書”と“レコード”以外はあまり「死霊のはらわた」要素があまり感じられませんでした。
『アパートを舞台に死霊と攻防を繰り広げる』
という大筋だけを見るとまったく別の作品にも見えます。後半からは死霊に取り憑かれた人々の数も増えるためゾンビパニック系の作品にも思えてきます。
逆に言えば“これ単体で見ても楽しめる”という風にも取れるんですけど「死霊のはらわた」シリーズの最新作と謳っている割には要素が薄いように感じました。
あと、クライマックスは派手でめちゃくちゃ見応えがあるんですけど死霊の集合体はラスボスとして用意した感じが否めず、どうしても「クライマックスでっせ!」という雰囲気になってしまいあまりハマりませんでした。
良い意味でも悪い意味でもエンタメ映画になってしまった感じはしましたがとても面白かったです。
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