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バリバリの営業職から総務経理職に転職したらどうなるのか

私は以前バリバリの営業でした。
正確に言うと、販売職から営業職へ転職して、そこから総務経理に転職したのです。

違和感だらけ!

転職してやっぱり感じるのは『違和感』です。

職種によっても、会社によっても、”常識”が違うので当たり前です。

会社によるズレは一旦置いといて…
職種によるズレをお伝えします。

転職を検討中、もしくは就職を控えてる人の参考になれば幸いです。


結論

✿外交的な人や達成感を得たい人は営業職向き
✿計算や整理が好きで淡々と仕事を進めたい人は事務職向き

一概には言えないですが、私が両方の職種を経験してみて感じたことです。

営業職

私が属していた会社は、広告業でした。
🔴広告代理店の営業職についてはこちら

営業職の特徴をまとめると

  1. 目標(ノルマ)がある

  2. 自分で考えて動く力が必要

  3. 先読み力が必要

  4. コミュニケーション能力が上がる

  5. ある程度”自由”にできる

営業職だけではなく、仕事において「目標」はつきものです。

目指す指標がなければやる気もおきません。

ただ、営業職はそれがあからさまであり、絶対であり、露骨であると言えます。(言い過ぎw)

数字(売上)を上げることが仕事ですから当然です。

定性的(数値では表せない)目標ではなく、定量的(数値で表せる)目標が付いて回ります。

例えば、「今月の目標○○万円、新規〇件獲得、シェア率〇%」のような感じです。

販売職でよくある「顧客満足度95%達成」みたいなのは、営業職でいうと”売上達成のための手段”になります。

売上目標を上げるためには、顧客の満足度が高くないと買ってもらえないよね、じゃあ満足度を上げる活動をすることで売上目標を達成していきましょう、となるわけです。

これが最初の『違和感』でした。

お客様<自分の数値目標

それまでやってきた販売職では、来てくれたお客様をいかに満足させ、リピーターになってもらうか、ファン作りのための活動が重点的でした。

それは私にとても合っていたので楽しかったのを覚えています。

その風土にどっぷり浸かったまま、営業職を始めたので「なんで?」と思うことが多かったのです。

上司に報告することは「達成率、着地見込み、乖離をどうするか」の三点。

「他の媒体を使っていたお客様と仲良くなって話を聞いてもらえるようになりました!」は、雑談になります。

それが私には重要なポイントだったのに、会社にとってそこは”過程”なのでそこまで重要ではありません。

「仲良くなって買ってもらえたの?」
ということです。

あくまでも、売上目標が達成できるかどうかです。

そのために、あまり必要そうではない顧客に対しても必要性を訴え購買に繋げたり、買わない顧客に対して強引な方法でアタックしたりする場面があり、
「そこまでするのは違う気がする…」とモヤモヤしました。

お客様の都合ではなく、会社の売り上げ達成の都合だったからです。

私はわたし。やり方はいろいろあるんだと思えた

『違和感』の波に飲まれていた時は全然うまくいきませんでした。

今思えば中途半端な対応になっていたので当然だと分かります。

顧客に対しても自信を持って接することができていませんでしたし、上司や同僚に対してもモヤモヤしたままだったのでハッキリした対応ができていませんでした。

そんな状態ではダメだと思い、本を読んでみたり、いろいろな人に話を聞いてみたりしました。

そうして徐々に「私なりのやり方でやればいい」と思えるようになったのです。

そう思えるようになってからは自分の強みを活かして営業活動ができ、成績も自然と伸びていきました。

顧客の信頼も得ることができるようになり、「あなたなら任せられる」とたくさんのお仕事を受ける事ができました。


人生の転機 営業職から総務経理職へ

せっかく成績も安定して伸ばせるようになっていた頃、旦那さんの独立が決まりました。

お金の管理をしなくてはいけない!家計簿すらつけてないのに(焦💦

ということで、せっかくなら仕事をしながら覚えようと思い、転職を決意しました。

総務経理職で未経験、商業簿記の勉強もしたことがないのに無謀w

よく転職先が見つかったと思います。

そこで経理業務を勉強しながら働き始めました。

やっぱり発生した違和感

業種が変われば生まれる『違和感』

総務経理という仕事は、いかに”正確に処理できるか”が重要でした。

総務経理職の特徴をまとめると

  1. 請求書などの書類を間違いなく処理する

  2. 数字を正確に出す

  3. 期日があり、月初は忙殺される

  4. 月初以外はゆっくり作業できる

  5. エクセルが得意な人が人気


目標はあるとは思いますが、営業職のように毎日追い込まれるようなことはなく、基本的には穏やかな心構えで仕事ができます。

私はほぼ定時で帰れていますし、休日に仕事のことを考えたり、家に仕事を持ち込んだりすることはありません。

管理職になるとまた違いますが、営業職のようなプレッシャーは全くありません。

ただ、月初と期の変わり目はたまりませんw

月初には膨大に請求書が届き、内容を確認し、台帳に記録して提出できるようにします。

請求書の内容が間違っている
期日までに届かない
見積額と違う金額になっている

そんなことが多発し、確認し、訂正してもらい、修正された請求書を再度確認する・・・

時間はあっという間に過ぎていきます。

焦って作業をすれば入力ミス・記入漏れ・数字間違いが発生し、やり直しになることも・・・

電卓をたたく指が攣りそうですw


コミュニケーション力よりも冷静さが大事


事務職とはいえ、電話応対や社員とのやりとり、取引先との交渉などが発生しますので、まったくコミュニケーション力が必要ではないとは言えません。

むしろ、コミュニケーション力が大きな助けになってくれます。

早めに書類を出してもらいたい、間違えている部分を早急に直してほしい、
そういうトラブル対処を他者に依頼することも多いので、日頃からしっかりコミュニケーションをとっていれば聞き入れてもらいやすいのです。

ただ、やはり注力すべき点は「ミスなく書類を作成すること」です。

自分で作ったものを、”他人の目”になって確認をしてミスがないかをすべて調べる。

これは結構大変です。

思い込みでスルーしてしまうこともありますので、「間違えている」と思いながら見直します。

他の人が作成して自分が最終確認をしているつもりで見ていくと、思い込みが軽減され、ミスに気が付きやすくなったりします。

冷静に無の感情で黙々と数字と向き合うのです。


達成感が得られにくい

営業のように「契約獲得した」「数字目標を達成した」ということがありません。

毎日ほぼ同じ作業で淡々とこなしていく業務が多い事務職は達成感を感じにくいかもしれません。

その分心的ストレスも少ないのです。

私が感じた『違和感』はそこではありませんでした。

『違和感』は、何か改善した方が良いと思い提案をしたり、他部署のことを手伝ったり、業務以上のことをやろうとしたとき、とても反発を食らうことでした。

今までのやり方を変えることや、仕事を増やすことはご法度だったのです。


出る杭は打たれる 無難が最適解

可もなく不可もなく、とにかく静かに今まで通り、仕事をする。
自分の仕事ではないことは気が付いたとしてもやらない。

そういう姿勢の人が多く、「お役所仕事か…」と呆れました。

ですが、一生懸命な姿を見せること、営業時代に培ってきたコミュニケーション能力を全開で使うことによって、徐々に人間関係を構築して改善をしていくことはできました。

つまり、どちらの仕事でも『コミュニケーション力が大事』ということはよくわかりました。

まとめ

今後AIが多くの仕事をこなすようになり、人がいらなくなる時代が来ると言われています。

ですが、人にしかできないことがたくさんあります。

どんな仕事でも向き不向きはあります。

自分の強みは何かを知ること
その強みを活かせるのはどんな時かを考えること

そうすることで天職に出会えるかもしれません。

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