見出し画像

【4】「吉本興業の地獄のライブシステム〜辞めていく同期たち〜」@月給500円の元吉本芸人が「新卒でエイベックス」⇨「中途でLINE」に入社するまで

プロデビュー〜地獄の1分ネタ〜

NSCは1年間で卒業というシステムで、その次の年度から晴れて「吉本興業所属タレント」の1年目の芸人としてデビューします。

前の投稿でもお話ししましたが、入学当初は500人くらいいましたが、最後まで残ってるのは約100名くらいでしたね・・・。
やはり

「この世界は自分に向いてない」

などの考えの人が多く、NSCの在学期間中に来なくなってしまうという人が大半でした。でもそれはそれで良い判断だと思います。

「いつだって判断は早い方がいい」

というのは私の考えでもありますし。
そんな中、我々のコンビ「シバカゼ」は無事に吉本興業所属の芸人として一応プロデビューすることができました。(シカバネ⇨シバカゼにしれっと改名しました。)

1年目の若手に待ち受けていたのは大きなピラミッド型のオーディション「AGE AGE LIVE」でした。

見るだけで果てしないピラミッドですね・・・。1年目はここの一番最下層である、月に1回の1分ネタオーディションからスタートします。ここの1分ネタオーディションで落ちてしまうと「AGEプロ」にも参加できないという残酷な仕組みです。

地獄ですよね・・・。

当時、A AGEにはピースさんや平成ノブシコブシさん等、錚々たるメンバーが君臨しておりました。
我々のコンビは、何とか1年目の秋にAGEプロ⇨AGEチャレに上がり、2年目の春にはMAE AGE(その時はばちーんんんSTEPという名前に変更)まで上がることができました。MAEAGEまでに昇格すると、ギャラ500円が振り込まれます。ここで初めて、芸人としてのお給料を手にしました。
その時の感想は・・・

「え!?お金貰えるの?やったー!」

という感覚でした。というのも、それまでは、いわゆる「チケットノルマ制」で、若手芸人がチケットを買取して、それを売り捌くというのが基本ルールだったからです。なので、AGEチャレ以下のステージでチケットが売れなかったら、

「ライブに出るだけで赤字になる」

という仕組みだったのです。まぁでも売れてない芸人であれば、それが普通なのかな〜?とも思いましたし、今になってもそこに関してはそこまで疑問もありません。「だって売れてないんだもん」という言葉ですべて納得できていました。

続く


サポート頂けると大変ありがたいです。精一杯頑張ります!