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女子高生の”ガッタイマイ”とは?太宰治と過ごす贅沢なひととき。

先日、たいして意味も分からないのに太宰治を読みながら電車に乗っていました。

ピース又吉氏が好きな作家は太宰治だというので、読んでみる事にしたんですが…

あまりワカラン。

まだちょっとしか読んでないからなんとも言えないけど、とりあえず頭使いながら読まないと、すぐストーリーが分からなくなる。
まずカギ括弧が少ない。段落までが長い。

正直、解説が欲しい。

よほど脳みそに純文学の下地というか基礎というか、そういうのがないんだろうな。

太宰治読んでるオレってかっこよくね?と読んでる自分に酔ってるプレイばかりである。

2人の女子高生の会話

そんなこんなで純文学に読みふけっていると、駅で停車した際に女子高生が2人、おしゃべりしながらオレの前に立ちました。

「ふむ。ラッキーである」
と純文学風に喜んでいると、次の駅についた時、今度は隣に座っていた乗客が降りていきました。

車内は他の座席も埋まっていた為、すぐさま空いた席へ女子高生たちが座りました。

すると女子高生のひとりが、

「今ね〜、実はね〜、ワタシこの人がこの駅で降りるの分かってたんだよ」

「えっマジで〜??なんで??」

「なんかね〜、定期券持っててー。それに書いてあった」

「マジ〜!それかなり、エグいね!」


エ、エグい!?


「じゃなくって・・・」

「きわどい!」


き、きききわどい!?


「じゃなくって・・・あ、するどいね!」


・・・。

純文学を読みながら女子高生の会話を聞く・・・。
うーん、なんと粋なことでしょう。

「なんか最近お母さんのガッタイマイがしょっぱいんだけど〜」

「あんた最近めっちゃ喉乾いてるもんね」


・・・ガッタイマイ?


「しかも具がヒジキってウケるくない?」

「ヒジキ?昆布じゃなくて?」

「あ、昆布かアレ」

「キャハハ」
「キャハハ」


・・・ガッタイマイ、ガッタイマイ。

ガッタイ・・・あ、”合体米”ね。

おにぎりのことか。


うーん、太宰さんいかがですか。
なんと、斬新な発想だとは思いませんか。
おにぎりは元号の移り変わりとともに名を変え、今や合体米となりました。

古き良き純文学を読みながら、時代の最先端の会話もたしなむ。
まさに粋です。贅沢です。

はっ。そんなことしてるからなかなか頭に入らないのか。

1ページ目にいた寝グセ頭の太宰さんが少し笑ってくれたような気がしました。

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