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光を見つけに隠岐の島。後編~しまっち!サポーター体験記~

まだ前編を読んでいない方は、ぜひ前編からご覧ください。
こちらは「しまっち!」体験レポート後編です。

前編はこちら

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いよいよ隠岐の島に到着。

飛行機おりたら1分後には隠岐の味。

空港内にある食事処「ライトハウス」。
ここのちゃんぽんオススメです!

特製ちゃんぽん。隠岐の人はちゃんぽんが好き。

わざわざ空港まで食べにくる地元の方もいますし、
帰省した方がそのまま立ち寄ることもあれば、
隠岐を後にする方が、搭乗前に急いで食べる姿もよく見かけます。

はじめて食べた味噌ちゃんぽん。これも美味しい!

具材たっぷりの濃厚なスープに、
もちもち麺がよく合います。

ボリュームもあって大満足。
滞在中にリピートしてしまいました。

島の人と、島を魅力的にする時間。

隠岐の味で栄養補給して、準備万端!
プログラム開催地である「塩の浜」の「海洋スポーツセンター」に向かいます。

津戸という場所も、訪れたことはありませんでした。

えっと・・・
ど、どこだ・・・。
「塩浜」ではなく、「塩の浜」??
(隠岐には、塩浜という有名な海水浴場があります)

そうか!これこそ「しまっち!」でしか体験できないことか!
自分が選ぶいつもの場所ではなく、地域に身を任せて楽しんでしまう感覚。

えーい、ままよ!行ってしまえ!

かわいらしい看板がお出迎え。とてもわかりやすい道のりでした。

道なりに進んで到着した「海洋スポーツセンター」は、よく車で通る道沿いにあって、
キャンプ場らしき施設や、間口の広い海辺が気になっていた場所でした。

テント泊やBBQができるキャンプ場と、SUPもできる穏やかな海。

今回プログラムを主催するのは、一般社団法人隠岐ジオパークツアーデスクのみなさん。
この海洋スポーツセンターを拠点に、地域資源を活かした教育事業やアウトドア体験の提供を通して、地域活性化に取り組まれています。

これまで何度も島民の方とビーチクリーンをしてきましたが、島外の方に呼びかけるのは今回が初めて。
そこで「しまっち!」を利用されたそうです。

隠岐ジオパークツアーデスクの吉田さん。とても明るい方で、歓迎ムードにホッとします。

「海洋ゴミに興味を持ってもらい、塩の浜に来るきっかけになればと思いました。島外の人は、とにかく隠岐に来てもらえたら嬉しいです!」
と吉田さん。隠岐愛あふれる方です。

続々と集まって来る参加者同士で交流しながら、ゆるゆると穏やかな時間が流れていきます。

しっかりやらねば!と妙に気おっていましたが、きっと肩ひじ張らず、気軽に参加してもいいんですね。

開始時間になると、まずは開催趣旨や今日の流れなど説明を受け、それぞれ簡単に自己紹介。
なんとな~くでも、お互いの人となりを知れたおかげで、このあとのビーチクリーン中も、声をかけやすくなりました。

子どもから大人まで、一緒に取り組めるのがいいですね。島外からは4名が参加。
ゴミは3種類に分別。それぞれ違う色のゴミ袋に入れていきます。
軍手もトングもゴミ袋も用意してくださっていました。手ぶらでビーチクリーン!
ビーチクリーン、スタート!初めて会う人同士、協力していきます。

パッと見、この砂浜のどこにゴミがあるんだ~!?
と探し始めた足元を見ると・・・

急にゴミが現れるわけもなく、それまでどうして目につかなかったんだ、というくらい小さいゴミも気になり始めていきます。
また、自然の海と砂浜に、自然のものである木の枝があっても、はじめはゴミだと思っていませんでした。
人工物はわかりやすい形のお邪魔もの(ゴミ)ですが、木や貝殻も、本来の居場所は砂浜ではないことに気がつかされます。

機敏にゴミを拾いまくる子どもたち。負けていられません。


「これ赤い袋(燃えるゴミ)?」と聞いてくれるフレンドリーな子どもたち
子どもに影響されて、大人たちも自然と声をかけあっていきます
ゴミ袋より大きいゴミも発見

海洋ゴミといえばペットボトルや食品袋のイメージがありましたが、
配管や大きな流木、切れてしまった網やブイ、中にはヘルメットなど、大きさと重さのあるゴミも意外と多く目に留まります。

「なんだこれー」
「藻かと思ったら、中に網があるのか」
「これどうしましょう、入らないですね」
そんな会話も、島民とか外から来たとか関係なく飛び交います。

赤いテープが燃えるゴミ、黄色いテープは燃えないゴミ

あっという間に30分が経って、この日のビーチクリーンは終了。
ゴミ袋の量を見ると達成感もあります。
が、吉田さんによると「今日はまだまだ少ない方」とのこと。

年10回、重機を入れて砂を集め、ゴミを分別する清掃作業をされていて、それが少し前にあったそうです。

この砂山が清掃作業によるもの

となると、こんなにすぐにゴミが漂着するのか!という感想に変わります。
まだまだ拾い切れていないゴミはありましたし、きょうはゴミ袋に入りきならない大物は手をつけないことにしていました。

隠岐は周囲360°が海です。
こうした海辺も多いので、島全体の海洋ゴミの量はどれほどあるのだろうか。

それでもゴミを拾ったことと、意識が芽生えたことは大事だと思う

しまっち!のあとは、島の時間。

せっかく隠岐に来たので、いつも遊びに行っている京見屋分店さんにも顔を出そうと思います。

地元の人だけでなく、移住者や関係人口からも「分店さん」と愛されているお店です。

個人的に好みの器が置かれていることが多く、
こちらで島根の出西窯や森山窯の器をいただいて、飛行機で持ち帰ったこともあります。

分店さんオリジナルの「おきのしましまビール」

店内には、立ち寄った方々が交流できるスペースが、店の1/3ほどあって、自然と交流が生まれることも。
離島関係の雑誌や地域づくりの書籍が置いてある「しまとしょ(島の図書室)」の本は、自由に読んでOK。島の時間にひとり耽ることもできます。

ビール片手に店主の谷田さんとお話ししていると、偶然、隠岐の友人が来店!
最近あった隠岐のプロモーション話や、地域の新しいにぎわい、名所に行く道路の復旧具合などなど話は尽きず。
町を歩いているよりも、分店さんにいる方が友人・知人に会う確率は高い気がします。

神社推しでない方にも、このマップが一番わかりやすくてオススメです。

「隠岐の島に、まだ友人も知人もいないから、滞在中にどこに行けばいいかわからない」という方におススメなのが『隠岐島前・島後神社Map』です。

島内の多くの神社を網羅しながら、主要な神社がわかりやすくて、かわいらしいイラストで掲載されていて、名所・観光地もわかりやすく示されています。

私も今回、マップの中からいくつか神社や名所を巡りましたので、ひとつご紹介します。

海洋スポーツセンターと同じ津戸にある花生(はないけ)神社
マップに「ネコのような狛犬」と紹介されていて、思わず見に行ってしまいました。

光を見つけるには、自分で行動することだと思う。

ほかにも、まだまだご紹介したい「島の時間」スポットはありますが、
それはぜひ、みなさんで探しに行ってみてください。

有名なローソク島も、上から見ると岩肌が観察出来て良かったです
離陸直後の、隠岐の島。地形のおもしろさ、緑と青の多さ。
着陸直前の伊丹空港周辺。当たり前だった景色に、違和感を覚えることも。

「観光」という字は、光を観る、と書いてあります。
地域の人と話し、風習とふれあい、お手伝いもする「しまっち!」は、もしかしたら光を観る体験ではないかもしれません。

観光のように受け身でいては、何も味わうことはできず、ただただ時が流れていきます(それはそれでいいけど)。
「地域と関わる、人とつながる」ためには、能動的に光を見つけに行くことが必要かもしれません。

「感光」という字は、光を感じる、と書いてあります。
光を受けて、化学反応を起こすことを指すそうです。

自ら行動を起こして光を感じる、
その経験こそが、自分自身の成長や学びにつながっていき、
やがて自分自身や地域にも化学反応が起きていく。

それこそが地域と関わる効果ではないかと、
今回の「しまっち!」体験によって考えさせられました。

はじめから、わかりやすく面白いと感じることはないかもしれません。
でもそこに「なんかいいな」「心地いいな」「また来たいな」と思う心があるのでしたら、きっと化学反応が起き始めています。
自分の感覚で地域の人や風習と触れるからこそ、自分にしか経験できない「感光」が生まれるのだと思います。

そうした経験をしたいみなさんを、「しまっち!」のプログラムオーナーは、まだかまだか、とお待ちしているはずです。
気おうことなく、まずは気軽に地域に飛び込むこんでみてください。

きっと来てくれただけで、喜んでくれるに違いありません。

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しまね関係人口マッチング・交流サイト「しまっち!」

しまっち!は、"あなたらしい"島根との関わり方を見つけられるポータルサイトです。
島根とゆるくつながりたいあなたも、がっつり貢献したいあなたも、あなたらし距離感で島根との関係をはじめましょう!


隠岐の島町とつながりたい方へ

今回の舞台”隠岐の島町”。
飛行機で行ける場所ではあるものの、それでも少し遠いことは事実・・

隠岐の島へ行けなくても、応援する形があります!
それが『つながり会員』です。

・Uターンは出来ないけれど、生まれ故郷の隠岐の島が好き。
・移住は出来ないけれど、定期的に訪れたい。
・以前住んでいたことがあり、今後も応援していきたい。
・今回の体験記を読んで、気になる!

そんなあなたの想いが、隠岐の島町の力になります。

隠岐の島町では、あなたなりの関わり方で、継続的につながりを築いていただける方を募集しております。

離島という地理的条件を超えて、島民とみなさんを気持ちでつなげる制度となっており、年齢や性別、国籍は問いません。ご興味をお持ちいただいた方は、ぜひお申込みください。

ふるさと「隠岐の島」とつながらぁや。


もう一歩踏み出した隠岐の島とのつながり


隠岐のために何かしたい。

「つながり会員」の中でも、「隠岐のために何かしたい」「もっと関わりをごせ(島根の方言、"ください"の意)」という思いをもった10名が、2023年7月からはじめた活動が『GOSEプロジェクト』(ごせぷろじぇくと)です。

隠岐にルーツがある人、頻繁に訪れている人、最近移住してきた人などなど、みんな「隠岐が好き」で集まっています。

今回の体験記の作者中川さんも『GOSEプロジェクト』メンバーのひとり。

関係人口がつくる、隠岐と関わる活動。

『GOSEプロジェクト』についてもぜひご覧ください。



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