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「「赤光」の著者 一つの惠まれたる友情󠄁の歴史」 佐藤春夫
※素人が、個人の趣味の範囲で入力したものです。
※一通り見直してはいますが、誤字脱字等の見過ごしがあるかもしれません。悪しからずご容赦ください。
「赤光」の著者 一つの惠まれたる友情󠄁の歴史 佐藤春夫
あれは「赤光」初版の出た直後だから大正二年であらう。年月日の記憶は正確でないが、「赤光」の出た直後で氣候のいい季節であつたことには間違ひがないから多分大正二年の十月末か十一月のはじめごろの
「左千夫趣味」斎藤茂吉
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左千夫趣味 斎藤茂吉
この夏、私は左千夫先生の小説全體を通讀した。そして、釋迢空氏と、宇野浩二氏との左千夫小説に對する評言を大體手本にして通讀したのであるが、讀後いつのまにか氣づいて、心を離れないことが一つある。それは小説の中に出てくる男でも女でも
「伊藤左千夫先生」斎藤茂吉
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伊藤左千夫先生 斎藤茂吉
私の歌の師匠は、伊藤左千夫先生であつたが、先生が私等の歌を見てくださるのに、丁寧でなかなか暇どるのを通例とした。時には一首を見てくださるのに三十分ぐらゐかかることなどもあつた。それを催促したりすると『君らのやうにさう急いて
「左千夫先生のこと」斎藤茂吉
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左千夫先生のこと 斎藤茂吉
伊藤左千夫先生は反省だの修養だのといふことについてよくよく話されたが、先生自身の内から動いてくる力が、あの大きな體でも抑へきれないほどであつたやうである。そこで先生は短氣で、何事も我慢が出來なかつたやうに見え見えした。