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知らないと失敗する。機械系エンジニアが独立しにくい致命的な理由


私が発信する狙い

大半の機械系エンジニアは、

・大手に入ってキャリアを積めば将来安泰
・専門性を磨けば、市場の価値は上がる
・企業で出世し経験を積めばどこでも通用する
・会社員の業務延長でいつでも副業も独立もできる

と思っている人が多いと思います。


これは誤解で、すべて間違いです。

そのため、私は発信を通して正しい機械系エンジニアのキャリアと独立までのステップを伝えています。


なぜそんな重要な発信を無料でするのか?と思う人もいるかと思います。

怪しい、何かある、悪だと思ったり考えたりする人がいるかと思います。

私自身は一部、人数限定でコンサルサービスをしていますが、それ以外情報商材、アフィリエイトなども行っていません。

これには明確な答えがあります。

①製造業の市場規模は非常に大きいので競合が増えても困らない
②地方の人材不足は深刻で一人でも多くの人が独立して助けてほしい
③発信を通じて面白い人と知り合いたい

ということです。

これは昔出版したKindle書籍にも書いており、変わっていません。


そのため機械系エンジニアとして独立して

・遠回りしたくない、時間を無駄にしたくない
・失敗や損失を極力避けたい

と考えている人は、読んでください。


 私が独立を決意したとき、機械系エンジニアの独立に関する情報は、Web上には無料、有料含めてまったくありませんでした。

 そのため、どうやって独立すればいいのか全く分からず、苦労しました。


おそらく私のように思った人はかなり多いのではないでしょうか?


 多くの人は独立が出来ないと諦めたり、独立を考えていたにも関わらず、キャリア設計の仕方がわからないため、とりあえず新卒で入社。

さらに企業で仕事をしているうちに、10年経ち、気づけば家族もでき、35歳を超えて守るべきものが多く、身動きが取れない。

さらに自分を振り返る時間が出来たときには、思ったように結果が出ないという人が多いはずです。

 転職、副業をしようとしても通用スキルも経験も専門性もない、案件の獲得方法もわからないとなり、会社にしがみつくしかないということは珍しくありません。

 そんな人のため私の経験が少しでも役立ってほしいと考え、このnoteを書いたり、発信をしています。

当たり前なのですが、企業で出世したり、上手く仕事を進める為のスキル・経験と、独立する為のスキル・経験は全く違います。


 使えるスキル経験、専門性はありますが、それだけで独立し、案件を獲得し続けることは相当難しいのが現状です。

 私が独立を決意してから、10年もかかったのはこの当たり前のことさえわからず、自分で試行錯誤するしかなかったからです。

そのため、私のように同じ間違いをしてほしくないと強く思っています。


今ならSNSを通じて知見者にアプローチすることもできますが、当時はスマホが出たばかりでSNSがここまで一般的なコミュニケーションツールにはなっておらず、まったく選択肢にありませんでした。

ただし、今でも昔よりも情報やアプローチ手段が増えたとはいえ、まだまだ機械系エンジニアの独立に関するものは少ないことが事実です。


だからこそ私は、皆さんが同じような失敗や苦労をしてほしくないという思いから

・機械系エンジニアって本当に独立できるの?
・独立の仕方がまったくわからない
・独立しても会社員より稼げないと聞くけど本当?

という疑問、質問に対して、X(旧:Twitter)、YouTubeで発信したり、noteを書いたり、Kindle書籍を通じてお伝えしています。


 私が独立して年収1300万円を超えた仕事術、営業方法からすべて書いてあるのがこちらのKindle書籍です。

今ならKindleUnlimitedからは無料で読めます。



読んだ方からコメントをたくさん頂いています!
一部抜粋です。

 

自己紹介もぜひ読んでもらえるとより理解できます。



 大きな目線で見ると、最近の中小企業の人材不足は加速しており、事業の維持も難しい状況になっています。

 その解決手段の1つとして、機械系エンジニアのフリーランス化により、人材の流動性を上げて、特に地方の製造業の人材不足という課題を一部、解決する手段になるのではないかと考えています。


そうした背景、目的をもちながら

・会社員として雇われ続ける不安を解消する
・独立する為の具体的な方法を知る
・本業をしつつ、副業で月10万円以上稼げるコツがわかる
・手取り17万円から年収1000万円稼げた思考法

を具体的にわかるようにお伝えしています。


私のように遠回りしたり、失敗をしないようになっているので、ぜひ参考にしてください。

それでは本編にいきましょう。




機械系エンジニアが独立しにくい致命的な理由①-全体を把握しにくい産業構造-


 本書は、機械系エンジニアの独立の事例がそもそもなぜ少ないのか、その致命的な欠陥について、書きます。

これをきちんと言語化している人を見たいことがないので、独立を考えている人には参考になると思います。ここを理解しておかないと、あとから出てくる独立の為のキャリア形成で、なぜその方法がいいのか理解できないので重要な章です。

 ちなみに、以前その理由の全体感がわかる内容をXでポストしたことがありますが、リツイートが一度もなく、いいね!が30もつきました!
それだけ皆さん関心興味があるということかなと思っています。

 
 これを知っておく意味はいくつかありますが、一番大事なことは
まず現状を把握し、起こってる現象の課題を整理し、解決策を提示、行動することがもっとも効率的で理にかなっているからです

ぜひ、最後まで読んで理解しておいてください!
知らないと絶対に損します!

それではいきましょう。


機械系エンジニアが独立しにくい理由は、大きくわけて2つの原因があると考えています。 


 1つ目は、「製造業の産業構造が複雑で事業全体を把握することが難しい」ためです。ここで言う全体とは、製品が出来上がる開発、製造工程だけではなく、0→1、研究開発から始まり、試作、開発、生産・量産、そして営業販売、マーケティング、ブランディング、グローバル展開などビジネス事業全体をさしています。

 全体が見えにくいことが独立の妨げになる理由は、例えば、コンサル出身の人が比較的、独立しやすいのは事業全体を俯瞰して、事実関係を整理し課題を明確化できるという点において優れているからと言え、一方で、何かしら特化した専門性というのは市場のニーズとマッチすれば強いのですが、求めている企業を見つけて、上手く説明売り込みをしないと相手に伝わりにくく、コンサルのような全体俯瞰した職種よりも、相対的にマッチングする案件は少なくなるというのは、理解しやすいと思います。
 

-開発製造工程の複雑性

 では、何故製造業は全体を把握する経験を積みづらいのかを考えていくと、大きく2つの問題に分解できると考えています。1つ目は「開発製造工程の複雑性」です。これは工程が細分化され、工程ごとの知識ノウハウが多く、深いことに起因する性質です。
 この複雑性により、製造業界では、全体を掴むのに相当の時間を要し、30代でも、まだまだ若手、中堅手前ということは珍しくないのです。

 私がこの問題に気が付いた理由を、私の経験やエピソードを交えて書いていきます。
 
 前職の話で、私は転職して2社目で中小企業のグローバルニッチな製品を取り扱う中小ベンチャーにいきました。そこでは皆さんが就活で見たことがある大手出身の中堅からベテランまで様々な人がおり、彼らは社会人になって10~20年と幅がありますが、話をしてみるとほぼ全員が製造業のビジネスをしっかりと説明できないのです。
 
 例えば、何故自社の製品が顧客に選ばれているのか、何故自社が長い間売上を伸ばし続けているのか、自社の粗利と営利はいくらか、などいわゆる3Cや4Pの観点を聞くと、きちんと説明できず、そうなるとおのずと商流の重要性も理解していませんでした。

 質問する範囲が広すぎるのかと思い、エンジニア対して、少し技術寄りの話を聞いても、商品を開発している人ならその周辺はわかりますが、研究・量産・調達といったことはわからない人ばかりでした。

 でも確かに思い返すと、私も1社目は比較的大きな会社だったこともあってか、自社のビジネスモデル、販路、利益率などをしっかりと説明できてはいなかったのです。日々の業務外を考える余裕もなかったですし、そもそも知りたいと思うこともありませんでした。
 
 この原因をよくよく考えてみると、日本の製造業は良くも悪くも、トヨタ自動車を手本としていることに起因すると考えられます。
 
 つまり、工程を細分化し、局所的な最適化を図り、全体のバランスを上手く擦り合わせて競争力を保つ方法です。

 部署レベルで考えてみると、例えば開発部は、元々は”開発部”という1つの部署しかありませんでしたが、企業規模が大きくなると、研究開発、技術開発、商品開発、量産開発など分化しています。これは技術の強みを深堀していく上で、テーマも細分化されていくため、仕方がありません。その代わり各所の専門性やノウハウが高くなり、蓄積されることで競争力や参入障壁となります。
 これらの技術やノウハウを製品に上手く融合させる、いわゆる擦り合わせの技術が日本の得意分野だったわけです。
 
 その影響もあって、新人がある工程に配属されたらその工程を把握するのに3年、新しい提案改善に5年、その道と言われるのに7年、10年とかかり、院卒で入社したらその時点で32〜34歳です。そして、ここから転職すると考える人は少なく、社内で別の部署や工程にいくわけですが、異動するとそこではまたゼロとはいかないまでも初歩レベルからスタートになります。これはある意味キャリアが一度リセットされることと似ています。

 そのため、大半の人は最初の工程と近い似た工程を選び、得られる成果の時間を短縮しようとします。そうすると、ある工程のプロフェッショナルや専門家にはなれますが、工程や事業全体を理解できるわけではなく、ごくごく一部の工程を習得することに留まりことになるわけです。
 
 このキャリアを積む方法では、全体を把握することは難しく、独立することには向いていませんが、一方で会社の評価制度に対しては有利に働きます。簡単いうと、特定の工程に、長くいる人の方が自然と評価が高い傾向があります。
 

-キャリア設計の欠陥

 全体を把握しづらい2つ目の問題ですが、それは「全体を把握するインセンティブが働きづらいキャリア設計」になっていることです。今の人事の評価制度では、理想的なキャリア、働く環境や年収を手に入れようとした場合、30代で全体を把握することが難しい設計になっています。

 キャリアに大きな影響を与える人事評価は、上半期や下半期といった期初ごとに直属の上司と擦り合わせ設定した目標に対して、期末に目標に対する達成度合いを評価する方法が一般的です。その為、期初にたてる目標設定の段階で、達成するゴールとステップをイメージしやすく、人脈などを社内に多く持つ人が、評価をコントロールしやすいのです。
 
 私の知る限り、社内で出世したい人や出世する人は、最初から積極的に異動せず、仮に異動しても、今仕事をしている工程から離れた工程にはいきません。それは実績も人脈もないままローテーションしても、成果は出せず、中途半端に広く浅く知っている人という社内の評価にも繋がり社内で、出世するには効率が悪いからです。
 
 また残業できる長さも、その工程に長くいるベテランの方が、解決するのが早くなると考えられ、残業申請は通りやすく、残業が多い=給与が多くなることも、異動して、全体を把握するインセンティブが弱まる方向に働き、悪循環になっています。
 
 このように出世、働きやすい環境、年収を手に入れるなら、今いる工程にいる方が、総合的にメリットが大きくなるインセンティブが働いているわけです。これでは、全体を積極的に把握するために、異動する人や、そもそもそれを許可する上司や人事もいなくなるのは当然の流れです。

 一つ目で述べたように、テーマが細分化されていくとメリットもありますが、無駄で使われないテーマも一定存在することになり、そこに配属された人のキャリアは、世間で通用しないかなりリスクのあるものになります。 

 ちなみに、全体を把握し、開発や事業テーマを決めたり推進したりする部署や人はいます。大手であれば企画部となります。ここは各部署で成果を上げ、ある程度複数の工程か機種を経験した人が集まっている、社内の出世コースの1つです。

 ここに集まる人の特長は、技術系よりも管理職タイプで、異動が早い人でも40半ばだと思います。こういった人が各工程ごとに集まって、会議をして次の戦略や商品を企画立案していくわけですが、私の知る限りこの人たちでも独立している人や成功している人は見たことがありません。

 そもそも独立しないという選択肢を取る人が大半なのですが、以前飲み会で話した時には独立してもやっていけるとは思えない、という回答でした。1社でしか経験しない人では、比較的全体を把握し、統括する側の経験している人も独立に必要なスキル・経験、専門性は積めていないということだと思います。
 
 こういった背景から機械系エンジニアはビジネス全体が把握しにくいため、独立したときに自分がやっていけるのか不安になりますし、実際にこのキャリア形成では対象となる企業の課題を解決できるケースは多くありません。

 独立すると当たり前ですが、案件は自分でとってくるので営業が必要です。X(旧:Twitter)で独立するにあたり、何が1番知りたいかというアンケートを取った所、やはり営業案件の獲得方法が1番多かったです。このように独立に踏み切れない理由はわかっているのですが、キャリア形成の方法を考えると接点がなく、営業の方法がわからない状況が生まれています。

 
 話は少し脱線しますが、逆にこれは採用する企業側の戦略としては成功しています。なぜならせっかく時間とお金を投資して教育した人材に辞められると、企業として大きな損失であり、投資した分長く企業で働いてもらうことは都合がいいのです。


それでは、機械系エンジニアの独立の事例が少ない2つ目の理由をここから書いていきたいと思います。
 
 独立の事例が少ない理由の1つ目で、「開発製造工程の複雑性」や「キャリア設計の欠陥」の観点から全体が把握しにくく、社内で出世するキャリア形成手段と、独立に必要な経験手段は異なるという話を書きました。

 ただそうはいっても社内での経験が向いていないが、独立したいと考えている人は多いです。

 しかし独立の準備をしたくても、そもそも機械系エンジニアで独立した人が少ないこともあり、実際どんな仕事・業務・観点が独立に役立つのか、必要なのかわからないはずです。 

機械系エンジニアが独立しにくい理由②-情報量が圧倒的に少なく、情報の質や精度が低い-

 
 独立したい、独立しようと考える人は、インターネットで"機械系エンジニア 独立"とか、"エンジニア 独立"と検索して、ネットにある情報を参考に、クラウドワークスなどのビジネスマッチングプラットフォームへの登録や、機械設計(CAD)、電気制御設計などのスキル、専門性を身につけようとしたり、自分の経験を活かして技術ブログを書く人が多いと思います。

 また機械系エンジニアでは独立は難しいから、独立している事例の多い専門外のITプログラミング、Web制作/デザインのスクールにいく人、またその業界に転職する人もいます。

 この方法でも独立はできないわけでありませんが、大半の人が挫折するのを見てきており、機械設計などのスキルを活用するものは、独立でき、困らず生活できるようになれるのは、若くても40歳以降が多い印象です。これらの方法で30代で独立して、年商1,000万円以上稼いで生活している人は滅多にいないと思います。
 

-アフィリエイト目的の記事

 しかし、このような方法に行きつくことこそが、機械系エンジニアの独立の事例が少ない2つ目の要因です。つまり独立に関する「情報量が圧倒的に少なく、情報の質や精度が低い」ということです。

 情報が少ない理由は1つ目の理由にも起因し、複雑であるがゆえに全体感をもって情報を届けられる人がいないのです。結果、オープンにまとまった情報がないということ、精度は低く、またブログなどの情報は、雇われの未経験のWebライターが書いた記事で、大半はアフィリエイト目的です。

 そのため、例えば、機械系エンジニアの独立と調べても、色々と表層的なことが書かれ、最終的にはビジネスマッチングプラットフォーム、例えば、クラウドワークスやランサーズ、ココナラに誘導されるという感じです。

 では、そもそもなぜ現在ネットにある独立の方法が成功しづらいのかを説明していきたいと思います。機械メカ設計、ブログでもいいのでは?と思う人も多いはずです。

-独立の成功事例が少ない

 機械系エンジニアの独立は、ITプログラミングに比べて事例が極端に少ないです。

 IT関連は多重下請けのゼネコン体質の問題点はありますが、1人の生産性が全体に与える影響は製造業の比ではないこともあること、活動のコストが低いことからトライ&エラーしやすく成功事例も出てきやすいため、失敗も積み重ねながら、どんどん独立しやすい状況が作られたとも考えられます。

 では、機械系エンジニアの独立の成功事例や、それが主流にならない理由を考えていきます。


①機械メカ設計者編 

まずすぐに思いつくのは、機械設計などの専門性、スキルを活用するパターンです。
 実は、今設計者の独立に追い風も吹いています。国土交通省が出している設計業務委託等技術者単価の推移(https://www.mlIT.go.jp/tec/content/001587145.pdf)をみると単価は上場傾向にあり、現在の単価は令和5年で約45,000円程度です。単価の定義についてはこちらをご確認ください。
https://www.mlIT.go.jp/common/001068050.pdf

簡単に書くと、単純な時給というわけではなく、

1.基本給相当額
2. 諸手当(役職、資格、通勤、住宅、家族、その他)
3. 賞与相当額
4. 事業主負担額(退職金積立、健康保険、厚生年金保険、雇用保険、労災保険、介護保険、児童手当)

が含まれています。これを見ると、単価に含まれないコストもありますが、残業なしの単純計算で、フル稼働で年収1,100万円程度です。これだけあれば独立して暮らしていける金額です。独立が身近になることは大変良いことなので、この資料はぜひ目を通してみてください。大変勉強になります。

しかし、これには独立するにあたりいくつか課題があります。

1つ目は、時間がかかることです。

 私の周りでは、スキルを身に付けて独立するのに、その道で15年以上かかる人が大半です。
 15年以上必要な理由は、機械設計はほとんどの人が社会人からCADソフトを使い、基礎から始めること、そして独立して仕事を受けるには試作から量産レベルまでの対応、そして単にモデル図面を書くだけではなく、コスト削減や立ち上げ時の不具合対応までできる必要があるからです。

 企業の課題はモデルや図面を書くことだけを求めている所もありますが、長く1社と付き合っていくためには、生産管理や原価改善、機械設計周辺の技術も習得する方が絶対に良いです。

 そうすると例えば、22歳新卒で入社した場合、10年たったら32歳になりますが、大半の企業ではそこまでやっても商品の一部が自分で回せるレベルの実務経験しか得られないと思います。そして、その時点で独立できると考える人は少なく、そこから転職して別の業界や周辺知識を身につけることや、マネージャーになって商品全体をみて、組織的な成果をあげる経験を積まないといけません。そこまでやって、初めて独立が見えますが、大概40歳を超えている方がほとんどでしょう。

 
2つ目の理由は、ビジネスモデルです
・労働集約型であること
・CAD購入、運用のコストがかかること
・営業など設計の時間が多く取られること

 労働集約型であるということは、上限の年収は労働時間と時給で決まってくるため、大きな金額を稼ぐことには向いていません。それならば会社員で出世を目指すことの方がリスクが低く現実的です。

 またツールが必要なため、初期コストが高く、足踏みしてしまう人も多いはずです。ただ今の時代クラウドタイプもあるので、SolidWorksなら一括購入で500万、クラウド型で年間100万円のランニングコストが目安で、比較的リスクは小さくなっています。

 専門性、スキル、人脈を手に入れて40代で独立しても、残り20年以上仕事をもらい続け、生活できるか不安な人が多いと思います。今はSNSがあり、発信できるので営業力は多少なくても大丈夫だと思いますが、一部のケースであり、製造業界で仕事をしていく上では、案件獲得は紹介や商社経由が多くなるケースが多く、自身でコントロールしにくい点は、覚えておいた方がいいと思います。その結果、調整やメールのやり取り、トラブルが増え、工数が思ったより多いなということは往々にしてあります。

 しかし、時間軸や経験の課題はあるものの、一般的に機械設計はスキル・経験を身につければ、独立はしやすい方法であり、受託して仕事にする場合、上記を理解し抑えた状態で、それでも独立するのは問題ありません。


②技術ブログ編

 次に、技術ブログも同様で結果が出るまでに時間がかかります。そもそも一般のアフィリエイトのように単価の高い案件も多いわけではありません。そのため製造業関連の技術ブログだけで稼げて生活できている人は、おそらくいないと思います。勿論、それを通じてライティングの仕事、出版、アフィリエイト、コラボなどの依頼もくるので魅力もありますが、メインの収入源にして独立するのは難しいです。

 もちろん、ものづくり太郎氏のようにSNS発信を組み合わせて上限を大きく突破される方も中にはいると思いますが再現性がかなり低いと思います。



③専門外の分野に挑戦する編

 専門外のITプログラミング、Web制作/デザインのスクールにいく人、その業界に転職する人の場合も、考えてみたいと思います。当たり前ですがスキル、専門性、技術で勝負する場合、短時間で得られたものが、すぐに長い間、通用する世界はありません。

 そのため、これも本気で独立するなら、相応の時間を投下する必要があります。その為、もともとプログラミングに触れていたり、何かサービスを作りたいとかであれば、キャリアがある程度ゼロリセットされても、勉強し続けられるので、結果も出やすいと思いますが、私の同期や周りの先輩や後輩をみると、独立して成功している人はゼロです。

 よく考えるとわかることなのですが、大学や大学院まで機械・素材・機電などハード技術を蓄積したのに、独立したい、働き方や将来が不満・不安という理由から、別の道に進んでも中々上手くいきません。

 分野が違えば、大なり小なりの考え方、プロセス、思考の違いがあります。当然、開発の進め方も違うので、余程素養があり、若ければ若いほど成功確率があがると思いますが、20代半ばから後半からでもさえ、参入するのは傍からみていると厳しいと思います。
 
 また仮に、ある一定レベルの技術が身についても、この分野については若くて優秀な人が毎年参入してきていることも、蓄積がない人にとっては厳しい戦いになる要因の1つです。
 
 とくにプログラミングの中でもWeb制作やデザインは比較的参入しやすいことから、競争が激化しています。さらに昨今、ChatGPTの誕生により、もともとプログラミングがある程度出来る人の生産効率が飛躍的に上がったと聞いています。私も少し触ってみましたが、バグの修正や簡単なプログラミングであれば形になっているので、後から参入する人にとってはこの辺りもキャッチアップしながら進めるのはかなり難しいことではないでしょうか。やるのであれば、転職して本業としてやる方法でしか可能性がないように思います。

 それでも独立して生活したり、会社員よりも稼げるようになるかと言われると難しく、せいぜい副業で月5~10万程度稼げるようになれたらいい方だと思います。

 それなら、今まで蓄積した機械系の知識や経験を活かせる方向で考えたほうが成功確率も金額も上がります。
 
 ここまでよく目にする機械系エンジニアの独立の手段と、その現状や問題点について書いてきました。

 まとめると、独立するためのスキル・経験、専門性を身につけようすると、製造業やメーカーの産業構造、企業文化、特長を考えると、開発製造構造に複雑性があることで身につけるまでに時間がかかりすぎることや、独立に必要な事業全体を把握するインセンティブが働きにくい環境・キャリア設計にミスマッチがあります。

 そして更に、ネットにある従来の独立方法では、現実的には限られた人しかできない上に稼げる額を考えると、企業で定年まで働き、退職金ももらえるので、そのまま働く方がいいとなる為、独立の事例が極端に少ないのだと思います。

機械系エンジニアが独立しにくい致命的な理由はいかがでしたでしょうか?
これ以外にもいくつか原因がありますが、まずは全体感を理解していただけたらと思います。

 これまでは、機械系エンジニアも1社にずっと勤める形で良かったのですが、今やトヨタ自動車でさえ、終身雇用が難しく、退職金の税制優遇制度の見直し、働く年齢が上がるなど、機械系エンジニアも長い将来を見据えた働き方を見直す良いタイミングにきており、振り返るとちょうど変化点になるのではないかと感じます。
 
 もし同じように感じている人がいれば、本コンテンツはそのモヤモヤを解消する内容になっていると思います。

ぜひ次章も読んでください!


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