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書き出し用__アステリアの鎖

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休載してしまった小説をぼちぼちとかきあげるマガジン。 最終的には加筆修正バージョンをのこして、作業用の小話は消す予定です。
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2023年12月の記事一覧

書き出し_休載小説の話をなんとか終わらせよう_アステリアの鎖 490

「…………」  頭上に影が差すが、三人は気づかない振りをする。  振り返ったら最後、まと…

書き出し_休載小説の話をなんとか終わらせよう_アステリアの鎖 489

「おい! 話が脱線しているぞ」  ファウストが鋭い声で指摘すると、ジンはぼりぼりと頭を掻…

書き出し_休載小説の話をなんとか終わらせよう_アステリアの鎖 488

 ジンがそう語って、指を鳴らすと水槽から金魚が消えて、黒いタコだけが残った。 「上位世界…

書き出し_休載小説の話をなんとか終わらせよう_アステリアの鎖 487

「だけどな、だからこそ、分析できるんだよ。こんな状況を作り出した種神の心理状態がな」  …

書き出し_休載小説の話をなんとか終わらせよう_アステリアの鎖 486

 話は少し遡る。 「わからんなぁ。なんで、アンタらはアステリアを殺したんだ? 新しい新天…

書き出し_休載小説の話をなんとか終わらせよう_アステリアの鎖 485

「こんな状況だけど、一時停戦をしましょう。どうやら、この状況を打開する妙案があるらしいわ…

書き出し_休載小説の話をなんとか終わらせよう_アステリアの鎖 484

「え? もしかして、プルートス殿ですか」 『はいそうです。コイオス観光のプルートス兼魔導王国オルテュギアー 王立警察 警視総監 プルートス・オケアノスでございます。不詳の部下が、姫様の御心を乱したようで、汗顔の至り。どうぞ、私に免じて話を聞いてくださいな』  おどけつつも、声の芯に凛としたものを感じさせるプルートスの言葉。  ギチギチとティアの傍らに控えている【異形(カーラ)】がプルートスの声に頭を重たげに持ち上げて、歯をカチカチと鳴らしている。 『全部終わってから、存分

書き出し_休載小説の話をなんとか終わらせよう_アステリアの鎖 483

『姫様、そして、その場にいる方々にお願いします。この世界を救うために、そして種神がアステ…

書き出し_休載小説の話をなんとか終わらせよう_アステリアの鎖 482

「それは、種神に許された500通りの結末だろう」  アステリアが低い声で言った。 「アタシ…

書き出し_休載小説の話をなんとか終わらせよう_アステリアの鎖 481

『姫様、聞こえていますか! 自分です、ファウストです』 「え、ファウスト殿」 「……っ!」…

書き出し_休載小説の話をなんとか終わらせよう_アステリアの鎖 480

「どうか、僕に決心させてくれ。地球(故郷)への帰還を諦めさせてくれ。そして、どうか一緒に…

書き出し_休載小説の話をなんとか終わらせよう_アステリアの鎖 479

「だが、話を聞いた限りは、お前さんは種神の意に沿えるかもしれない――最適解を見つけたんだ…

書き出し_休載小説の話をなんとか終わらせよう_アステリアの鎖 478

「だからこそ、介入するなら今なんだ。この上位世界は、つまり第一世界の情報をもとに、第二世…

書き出し_休載小説の話をなんとか終わらせよう_アステリアの鎖 477

 キラキラと粒子が舞う神秘的な空間に影が差した。  自分たちの足元が夜空のような空間に変化して、そこで少女たちが死闘を繰り広げている。 「これは、もしかして殿下か!」 「まさか、先祖返り……いや、だとするなら形態があまりにも」  ティアの背に生えている黒い翼。ショートカットがロングヘアーに伸びて、毛先に近づくにつれてマンダリンオレンジの色が金色に近くなる。エルフのような耳に、腰から伸びる海洋生物の触手と、纏うドレスが黒炎のように不規則に動いて、なんとも歪なデザインだ。