書き出し_休載小説の話をなんとか終わらせよう_アステリアの鎖 484
「え? もしかして、プルートス殿ですか」
『はいそうです。コイオス観光のプルートス兼魔導王国オルテュギアー 王立警察 警視総監 プルートス・オケアノスでございます。不詳の部下が、姫様の御心を乱したようで、汗顔の至り。どうぞ、私に免じて話を聞いてくださいな』
おどけつつも、声の芯に凛としたものを感じさせるプルートスの言葉。
ギチギチとティアの傍らに控えている【異形(カーラ)】がプルートスの声に頭を重たげに持ち上げて、歯をカチカチと鳴らしている。
『全部終わってから、存分