新作映画公開記念!「ドラえもん」空と雲の作品集(未完)
ついに公開まで一週間切った「映画ドラえもん のび太と空の理想郷(ユートピア)」。我が家ではムビチケを購入し、特典もゲット済み。さっそく息子と共に最初の週末に鑑賞予定で、後は座席販売を待つばかりである。
藤子Fノートでは、鑑賞後速やかにレビューするつもりなのでどうぞよろしく・・。
今回の映画の舞台は空に浮かぶユートピア、テーマは飛行船ということで、いかにも藤子作品らしい活劇が期待できる。
藤子先生はいつも空への憧れを隠さず、あらゆる漫画の中で主人公たちを空に飛ばせていた。藤子ワールドの住人たちは、いつだって空に浮かび、雲の中に入り、空中を縦横無尽に駆け巡っているのである。
さて、そんな新作の公開に関連して、「ドラえもん」の短編の中から空と雲に関する作品をざっと集めてみたい。
タケコプターなどで空を飛ぶシーンは無数にあるのだが、今回は空と雲を感じさせる作品を独断で選出した。漏れも多数あるだろうが、その辺は暖かい目で見て欲しい。
そしていかに空と雲に関する作品が多かったかを感じてもらいたい。
まず最初に取り上げるのは、「幼稚園」掲載のたった4ページの作品。本作は単行本未収録となっている。履くと雲に乗ることができるという「雲ぐつ」と「雲スキー」を使って、あたかも雪原の上のように、雲の上をスキーで滑るというお話。
確認できているところでは、「ドラえもん」で初めて雲の上で遊ぶお話である。
さて、続けて「ドラえもん」の定番道具の一つである「雲かためガス」が初登場するお話がこれ。意外にも初めて使ったのはなんとジャイアンである。
ひょんなことから未来のひみつ道具がたくさん入ったカバンを拾ったジャイアンが、世界征服を企んで色々と悪さをしていくというスゴイお話である。
本作では、ジャイアンが「雲かためガス」を使って雲の上で昼寝をしている様子が描かれる。レビュー済みなので、宜しければ・・。
「雲ねんど」で作った様々な形の雲に乗って空に浮かぶお話である。低学年向けでは、本作のような雲をテーマにした作品が割と多い印象。
巻きつけると空を飛ぶ「フワフワオビ」で、しずちゃんが天人のように空に浮かび上がる。空高く飛ぶと風が強くなるという、いかにも科学的な藤子っぽいリアルな描写が印象的。
本作は別切り口で記事化を予定している。
「ふわふわぐすり」という空気より軽くなれる薬を使って空に浮かび、雲の中に消えてしまった凧を探しにいく。
雲の上では、みんなでおにごっこやかくれんぼをする場面があって、大胆にも一ページぶち抜きで描かれている。何とも伸びやかな夢のあるシーンとなっている。
かけると空気より軽くなるガスを使って、パパに作ってもらった飛行機に乗って空を飛び回るお話。ガスを掛けすぎて、どこまでも上昇を続けてしまう大ピンチに陥るが、雨が降ってきてその重みで降りることができました、というお話。
単行本未収録作品となっている。
小さくなって乗り込むと空を飛び回ることができる「ミニ飛行機」。これを使って、のび太たちとジャイアンが、空中でドッグファイトをするというお話。
戦いはあっさりとジャイアンが全機撃ち落として圧勝となるが、東京タワーでひと休みしたばかりに、ミニ飛行機を地上に落下させてしまい、降りることができなくなる。
「風神」という超強力なうちわの揚力を使って、雲が浮かぶ空を飛び回るのび太たち。上昇気流を掴んで浮かぶ様子がとっても気持ち良さそう。子供の頃、憧れた作品であった。
「うき水ガス」を雲に吹き付けると、空に浮いたまま雲が水になる。要するに空に浮かぶプールを作る道具である。
これを使えば、混んでいるプールに行く必要もなく、伸び伸びとプール遊びをすることができる。最終的にはジャイアンとスネ夫と対立するような展開となるが、空で泳ぐと言う描写がなんとも清々しい一本となっている。
空を飛ぶお話ではないので、厳密には今回のテーマとは少しかけ離れた作品ではあるが、一応「雲」のお話ということで・・・。「雲コントローラー」という地上から雲を作ったり動かしたりする、あまり必要そうもない道具でもしっかり遊べるのび太が素晴らしい。
「バタバタフライ」という蝶々のように飛ぶことができる機械で、のび太・ドラえもん・しずちゃんで空を舞う。移動手段である「タケコプター」とは趣きが異なり、空を飛ぶことを純粋に楽しめるような道具である。
熱気球、ハングライダー、スカイダイビングの人気空のレジャー三点セット(ミニサイズ)を使って、のび太が空のスポーツにチャレンジするお話。空とは関係なく怪我をするというギャグ篇である。
スモールライトで小さくなって、紙飛行をラジコンにして空に飛び上がり、そこからパラシュートで落下する・・・。子供たちの夢を真正面から描き切る最高の作品である。
タイトル通りに長いお正月のお話。全20ページを使って、のび太がお正月を遊び尽くす。その中で、二度目の登場となる「雲がためガス」を使って、雲の上で雲合戦や雲スキーなどで存分に楽しむシーンが描かれる。
気球による世界一周を見守るお話。のび太たちが冒険するのではなく、冒険家の冒険を助けるという少し変わったエピソードである。
しずちゃんが幼少期に憧れた魔女っ子になって、困った人たちを救うというお話。こちらは記事になっているが、ほうきにまたがって空を飛ぶことがどういうことか、非常にリアルに描かれている。
見所満載の傑作。こちらは次稿にて詳細を記事にするので、ここではタイトルのご紹介のみで。
・・・さて、作品発表順に17作もの「空と雲」のエピソードをまとめてきたが、もちろんまだまだ多くの類似作品が存在する。本日は力尽きたのでここまでとするが、近く続編記事に取り組むようにしたい。
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