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仕事は結果重視か、プロセス重視か。

時々思い出したように書くお仕事コラム。
これまで「売る方が偉いのか、作る方が偉いのか」「アイディアの出し方」「仕事を丸投げ・丸抱えしない方法」「好きを仕事にするべきかどうか」「現場で戦い続ける意義」と、サラリーマンあるあるのテーマを選んで語ってまいりました。気になる方はリンクから飛んで貰えればと思います。

今回も、仕事人の悩みどころを題材にして、自分の見解をまとめたいと思います。

まず僕の仕事ですが、一昨年前までエンタメ・コンテンツの営業を20年以上続けておりました。(現在はマーケティング部門に異動)

その世界に限ったこととして、自分はプロセスが大事なのだと考えています。以下に理由を述べていきます。


コンテンツ業界は、実際のところ当たり外れの大きい世界で、携わった全てのコンテンツを当てて、事業費を回収することは難しいという現実があります。

そうした現実を踏まえて、マーケティングをしてヒットの確率を高めたり、製作費や宣伝費を効率的にして原価を抑えたり、パートナーを募ってリスクを軽減させたり、タイアップを付けて広がりを持たせたり、と様々な工夫をして、大きく外れることを避けるようにしていきます。

しかし、それでもコケます。陽の目を見ないコンテンツは、まさしく山のようにあります。

そんな状況の中で、結果を出すというのは非常に価値のあるものと思います。結果が出にくい業界であるからこそ、あらゆる手を尽くしてヒットさせる、最低でも事業費を回収する。そういう結果を出せる人間は、大いに評価されるべきでしょう。


ただ、果たしてそれだけでいいのか、という疑念が僕には常に付き纏います。結果を出して評価することとは別角度で、結果を出すべくきちんとプロセスを踏んでいた人間、努力をしてきた人間をきちんと認めてあげることが大事なのではないかと考えています。

自分がキャリアを始めたばかりのころ、ある先輩が深夜作業をしている中でポロっと一言、「(取引先に対して)やれるだけやっている姿勢を見せることで、仮に今回がダメでも、次は当たるだろうと思ってもらえる」というようなことを、まるで自らに言い聞かせるように口にしていました。

何気ない一言ですが、強く印象に残り、その後の仕事に対する考え方の重要な哲学となりました。結果で評価されるのは当たり前。しかしながら、そこ至るプロセスがきちんとしていれば、一時的な成功・失敗に関わらず、長い目で見て信用できる、ということなんだろうと思います。


仕事において、信用される、ということは何事にも代え難いことだと思っています。失敗や成功を繰り返す長い仕事人生において、一回だけの結果で判断されていたら、いつまでも信頼関係など構築できません。

他者に信用されるためには、先ほどの先輩の発言通り、普段の仕事ぶりがきちんとしていることが絶対的に大事であると思います。

人は信用されてなんぼ。その意味で、仕事はプロセス重視なのだというのが、今のところの僕の結論となります。

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