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いのちのやくそく・未来の自分と話す瞑想 117

しかしそうは決めても、「本当に全てを捨てて、行った事もないアメリカでやっていけるのか?」「これは本当に自分がしたいと思っている事なのか?」などと不安になってしまい、自分がわからなくなってしまいました。

その時、思い切って目を瞑理、心を静かにしたのです。それが瞑想をした初めての瞬間でした。本やテレビで瞑想については知っていましたが、実際に誰かに教わったわけでなく、正しいやり方などは知りませんでした。ですが、眼を瞑って静かに呼吸すると自然と心が落ち着いてきて、心の中から思いが浮かんできたのです。

「自分の将来の姿をイメージして、将来の自分に聞いてみればいいんじゃないかな。きっと未来の自分なら答えを知っているはず」

瞑想をまったく知らない当時の僕がそう思ったというのは不思議ですが、その時は必死でしした。自然とそんな方法が浮かんできて、分岐点に立っている自分の姿をイメージしました。目の前にはふたつの道があります。一つの道には「日本」、そしてもう一つの道には「アメリカ」と書いてある看板が立っています。

「日本」を選んだ将来の自分の姿は、日本にいて仕事をしていて、幸せに結婚して子供がいて、ふつうに家庭を持っていました。
そして「アメリカ」を選んだ姿は、苦労しながらも勉強して仕事してなんとかアメリカで生活していました。経済的にはそれほど満たされている感じではなく、結婚もしていないようでした。

僕はそれぞれの道を選んだ20年後の自分に話しかけることにしました。一つ目の道、日本を選んだ自分は無精ヒゲが生えていて、なんとなく疲れている感じでした。

「家庭はあるよ。でもね、これが幸せなのかって思うときがあるんだ。あの時渡米していたら僕の人生はどうなっていたんだろうって、今でも思うことがあるんだよ」

そんなふうに遠くを見つめる彼の選んだ道は、きっと間違ってはいなかったんだろうと思えました。平凡な、多くの人が選んでいる道です。それでもその力ない言葉を聞くと、「ああ、この人きっと後悔してる」と思えたのでした。

それから二つ目の「アメリカ」の道を選んだ20年後の自分と話をしました。「もう、楽しくて楽しくて、しょうがないんだよ」

目を輝かせてそう言う彼の嬉しそうな笑顔を今でも覚えています。彼の姿は光り輝いていて、後光が射しているように眩しく見えました。その姿を見ていると自然と涙が流れてきて、僕の選ぶ道はこれしかないと思えたのでした。

それが僕の人生で初めて、瞑想をして「たましいの声」を聴いた瞬間でした。
そして迷いがなくなった僕は、アメリカに行く決意をしたのです。


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