【シェア街住民インタビュー】1人1人はパーフェクトではないけれど、コミュニティを通じて助け合いができる環境に可能性を感じた 共同体研究家 川原健悟さん
自分の力だけでは頑張れない人もいるんじゃないか。そんな疑問への解が「コミュニティ」だった。
現在の活動について、簡単に教えてください。
最近は自身のことを、「コミュニティ研究、共同体研究をする人」と名乗っていますね。
「コミュニティの在り方」というものを、色々な場所で感じながら、コミュニティオーガナイズに携わっています。
コミュニティに興味を持ったきっかけはなんですか?
長崎から東京に出てきて今年で3年目なのですが、それまではずっと奥さんと2人で色々な活動をしてきました。歌を歌ってみたり、Youtubeで自分たちのことを発信したりしていたのですが、だんだんと2人だけで出来ることに限界を感じてきました。
2020年くらいに、お世話になっている地元の先輩が始めたコワーキングスペースに遊びに行くようになりました。新しくできたばかりの場で、「もっとこういう交流があったらいいかも?」というアイディアが浮かんできたんです。自分から提案などをしていくようになり、コミュニティオーガナイザーのような役回りをするようになっていきました。そこからコミュニティに興味を持ち始めました。
加えて、実は私の奥さんがHSS型HSPで、以前から仕事や生活面で不自由を感じる部分がしばしばあったんです。最近はHSPという言葉がだんだんと一般に認知されてきていますが、それでもまだ、自助努力という観点で語られることが多い気がします。なのでYoutubeでは、私たちなりのHSPという特性との向き合い方についても発信しています。
それとともに私たちの中での1つの解となったのが、「共同体=コミュニティ」でした。そこに集まっている1人1人はパーフェクトではない。自分が苦手なことは助けてもらう。相手の苦手なことを自分が手伝う。そういう助け合いができる環境に可能性を感じました。
そこから「もっとコミュニティを勉強したい」「自分たちが望むような共同体をつくっていきたい」と思ったんです。
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YouTubeチャンネル
https://youtube.com/@chicchiworks2630
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長崎から東京に拠点を移したのは、なにか理由があったんですか?
元々奥さんと一緒にアクセサリーを販売していて、ポップアップショップを出展しながら、全国を回っていました。アクセサリー業が忙しくなってきて、家より外に出ていることの方が多くなり、長崎に拠点を持つ必要が無いのかもと考えるようになりました。そんなタイミングで東京の展示会に出ることが決まり上京した時、2人ともこの環境が肌に合うと感じ、拠点にしようと決めました。
今はアクセサリー業は、友人に委託で販売していただいたり、お店の店頭に置いていただいたりして、無理のない範囲で販売を続けています。
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・アクセサリーのInstagram
https://www.instagram.com/chicchi_works/?hl=ja
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合ったその日に意気投合、「ここが僕たちの居場所なんじゃないか」と思った
シェア街以外のコミュニティにも入っているとのことですが、どんなコミュニティに入られているんですか?
令和市というオンライン上の仮想自治体のコミュニティに入っています。
令和市の立ち上げメンバーの1人が元々知り合いで、このコミュニティのことも以前から知っていました。その人が主催したオンラインイベントに参加したことがきっかけで、3,4年ぶりに会おうという話になって会いに行ったら、「実は今日、令和市のお花見なんだよね」と言われました(笑)。そこで令和市のメンバー4人くらいと話したら面白くて、そのまま意気投合して入りましたね。
奥さんと令和市のみなさんとの会話が、オリンピックの卓球のラリーみたいに、レベルが高くスピードも速かったんです。奥さんの楽しそうな姿を見て、「令和市すごいな」「ここが僕たちの居場所なんじゃないか」と思いました。
入ってから1年たって、自分で言うのもなんですが凄く成長しました。それまで私には主体性がなかったんです。奥さんはやりたいことがあり芯もあるので、自分はサポーターなんだ、という思いで生きてきました。ですが、令和市でのコミュニティの活動を通して凄く変わりましたね。
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令和市Twitter
https://twitter.com/ReiwaCityNews
令和市との出会いを描いた記事
https://note.com/cwkengo/n/n97964aa23cec
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令和市の中ではどんな活動をされているんですか?
令和市では「梅の収穫プロジェクト」というイベントを企画しました。
きっかけはオンライン上での何気ない会話の中で、群馬に住むメンバーの1人が「実家に果物がなっているが、手を付けずに落ちていくのがもったいない」ということを言ってました。それをテクノロジーでなんとか課題解決できないかと話が広がっていって、さらには群馬に行こうということになりました。
結果として「梅の収穫プロジェクト」は、リアルとバーチャルを融合して、実際に群馬に来た人も、現地以外から参加している人も、梅の収穫を楽しめるようなイベントになりました。この経験から、自分がやりたいと思ったら周りを巻き込んで何でもやっていいんだ、と思うようになりましたね。
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・梅プロジェクトの記事
立ち上げ当初
https://note.com/yukariitaya/n/na098b29ebb01
開催前
https://note.com/yukariitaya/n/n60b8cc303094
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シェア街に参加したキッカケを教えてください。
令和市が2022年7月24日で消滅することが決まっていたので(笑)。「じゃあ、移住先を決めなきゃな―」と思って、シェア街に参加しました。
実は令和市にいる間も、シェア街とは関わりがあったんです。シェア街で毎週火曜日に開催している「もくもく会」というオンラインイベントに、令和市のメンバーも参加していました。さらに令和市主宰の板谷ゆかりさんがシェア街に参加していることも知っていました。
6月に開催されたシェア街の文化祭には、令和市の「梅収穫のプロジェクト」を出店させていただいて、シェア街のリアルきょてんである東京浅草橋のLittle Japanでクッキーと梅ジャムを作って配布しました。シェア街主催のリアルイベントにも何度か参加していたので、住民募集をしているタイミングでシェア街にも参加することを決めました。
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シェア街文化祭note
https://note.com/sharemachi/n/n90e5a6676376
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バーチャルとリアルどちらでも楽しめる、両方ないと成立しないようなイベントをつくりたい
今後どんなことをしたいですか?
いろんなコミュニティを巻き込んだイベントをしたいです。例えばシェア街と令和市、それから三軒茶屋にあるシェアハウスのモテアマスなど、コミュニティ対抗で運動会ができたら面白いんじゃないかと思っています。
令和市では、「バーチャルまちづくり連合」と銘打ったプロジェクトが動いていて、2025年開催予定の大阪万博の共創チャレンジに選出していただいています。それまでの活動事例の1つとして、いろんな人やコミュニティを巻き込んだことができればと思っています。
コロナ禍でイベントが、「仕方なく」オンライン開催になることが増えていたと思うのですが、僕はバーチャルとリアルのどちらで参加しても楽しめる、もしくは両方ないと成立しないようなイベントを立ち上げたいと思っています。
最後に、シェア街の皆さんに伝えたいことはありますか?
もしこの記事を読んで、この人面白そうじゃんと思ったら絡みに来てほしいですね。Twitterのアカウントにでも、連絡いただけると嬉しいです。
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Twitter
https://mobile.twitter.com/chicchi_works
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執筆:かねこりな
編集:はやかわ英明
写真:提供写真
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