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悪い出来事はただの自然災害。ポジティブなことに時間を使おう

私の夫がよくできた人というのは折に触れて周囲に言いふらしているのですが、最近また「ほんまよくできた人や」と思う出来事がありました。

久し振りのnoteがただの夫自慢ですみませんが、おかげで私の人生がまたひとつ生きやすくなったので、ぜひどなたかの参考にもなればと思い書かせていただきます。

新生活の引越しに潜んでいた罠

諸事情により4月に引越しすることになり、1月から色々な物件の内覧をしていました。
幸いにも良い物件に出逢い、1月末には仲介業者に契約したい旨をお伝えしました。
その後、家主との細かい条件確認などを経て、審査も通り、契約書にサインし、契約金も入金し、あとは家主から契約書を返してもらうだけ!というところまで進んでいたのですが、その後約2週間音沙汰がなく…。

そして、入居まで1ヶ月を切ったタイミングで突然、家主から「やっぱり貸すのやめた」と(仲介業者経由で)言われました。

私たちのことが気に食わなかったわけではなく、そもそも物件自体他人に貸すのがいやになったらしいのです。


い、今更〜〜〜!!?!!!????

1ヶ月以上やり取りしてたやろがーい!!
悩む時間その前に十分あったやろがーーーーーい!


あまりの唐突な手のひら返しに動揺した私は、脳内から「おっさん家主」を追い出し、代わりに「可愛くって優柔不断でちょっとドジな女の子家主」を召喚することで心の平静を保とうと試みました。

※私は、何か理不尽な問題が起きた時は、
「とは言え相手がドジっ子可愛い美少女だったらどうよ...?むしろ萌えるんちゃうか...?」
と考えるようにしているのです。


(以下妄想)

「どうしよう...この物件...。
このまま誰にも貸さずに寝かせてても有効活用はできないし...税金だけがかかっちゃう...。
だったらやっぱり、誰かに貸した方がいいの....かナ...?


でも、私、ほんとに貸したい...の......?

ほんとうに...貸しちゃってもいいの...?


ウン......もしかしたら...後悔しちゃうのかもしれないよネ...

今はまだ分かんないけど...


だけど...何もせずにウジウジしてたって...現状は何も変わんないだもん...


だったらとりあえずでもいいから、物件情報、出してみようかナ...

思いきって...一歩...踏み出してみよう...かナ...?」


いやペアーズに登録する女子の心の葛藤かよ、こっちは引越業者もインターネットも手配済で実害出てるんだよってなったところでこの脳内ドジっ子美少女による穏便自己解決モードは失敗に終わり、私は激おこモードに突入しました。

ゴネて無理やり借りる気もないですが(そんな家主と関係が継続してもあとあとしんどそう)、現実的に発生する引越代の損害や、3週間で別の物件を探して契約まで終わらせるコストなどの賠償を求めようと考え、弁護士案件にすることを決めました。

夫は事業の繁忙期や諸々が重なりとても余裕がない状態なので、この件は私に一任させてほしいと伝え、友人の弁護士に依頼して書類作成などを進めました。

夫の思いは…

しかし簡単に「弁護士を立てる」と言っても実際には数々の面倒な準備が必要です。
何より、契約の手続きや仲介業者とのやり取りは夫がやっていたので、結局は夫に逐一確認しないと前に進められません。

数日のやり取りののち、友人弁護士が作成した書面の細かい事実や文言確認をしてもらうために夫に時間を作ってもらいました。

書面を前にして、果たして夫はこのように述べました。

「Shaniちゃんがどうしてもこのまま引き下がれないのならもちろん協力する。
だけど、俺個人の意見としては、正直に言ってもうどうでもいいと思ってる。
こういう考え方はよくないかもしれないけど、俺、ネガティブな事に自分の時間を取られたくないな、もういいや、って思っちゃうんだよね。
それよりはもっと前向きなことに時間を使った方がポジティブになれるし、楽しいし」


ああ、夫らしいなぁと思いましたね。


夫は、誰かに嫌なこと言われたり理不尽なことされたりしても、それはもちろん嫌なことだけど、「なんか自然災害に遭っちゃったな」くらいの心持ちでさっさと気持ちを切り替えられるような人なんですよね。

宿泊業を経営している夫は、時たまゲストからむちゃくちゃな罵詈雑言を浴びせられることもあるんですが、そんな時でも割と平然としていることが多くて、それも夫はよく自然災害に例えてこう言うのです。

自然災害って、こっちが良い悪い関係なく来る時は来るし、避けられないじゃん。
だから来ちゃったら、運悪かったなって思うだけ。
必要以上にヘコむ必要ない。別にこっちは何も悪くないから

私なんて、お客様からめちゃくちゃ怒鳴られたりしたら、腹も立つししばらくは思い出しては凹むし傷つくし超引きずりますが...。

でも今回の件は、夫から「前向きなことに時間を使いたい」と言われたことで、私の中でもモヤモヤが晴れて、ずいぶんすっきりした気持ちになることができました。

その通りだね、この件はもう忘れてもっといい家探そうぜ!ってことで夫婦で前を向き、実際いい家も見つかったので、今は本当によかったと思っています。まぁまだ荷造り1個もしてないですけど。

ポジティブなことに時間を使おう

前向きでいたい、ポジティブでいたいってまぁ誰しも思うことですが、頭で分かっててもなかなか気持ちが付いていかないことって多いです。

ただ夫の言うように、お客様からのクレームも理不尽な契約放棄も、自然災害なんだと思えば、だいぶ気持ちの整理をつけやすくなることを、夫との結婚生活の中で学びました。

私に瑕疵はないのだから、私が苦しむ必要はない。
相手に責めを帰すこともしない。

そういう考え方のできる人がそばにいることで、私も日々ネガティブに傾きがちな思考を引っ張ってもらえていて、助かっています。


私も夫になんか貢献できてるといいな、
てか、絶対できてると思うんだよね、
いや、言うて私だって結構できた女だし、何だかんだほら、頭の回転もいいし、日々夫の仕事も手助けしてるし、子どもたちの面倒もよく見るし、夫の手の回らないような事に気が回るし、いつも明るくて朗らかだし、可愛くてセクシーだし。

と思って結構な頻度で
「私と一緒にいて良かったところ」
みたいなのを夫に聞いてるんですが、いつもロクな回答が返って来ないです。

「んー、まぁ、そうだね…」

みたいな。

でもきっとすごく私には感謝してくれてて、でもそれが当たり前のことになってるから改めて聞かれてもうまく答えられないだけなんだろなって思ってます。
ポジティブ!



まぁそんな感じで仲の良い夫婦ですが(たぶん)、新しい家での生活も前向きで明るく楽しいものにしたいと思います!

とりあえず数日後の引越しが無事終わるようにイイネください!


※このお話は決して『自然災害は大したことじゃないよ』と言いたい訳ではない、ということは念の為お伝えしておきます。
自然災害は人間の意志の埒外にあるアンコントローラブルなものであること、自分に降りかかる災難もアンコントローラブルであることを受け入れてなるべく振り回されずに生きることが日々の生活の安寧に繋がるのではないか、というのがこのnoteの主旨です。

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