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男なんていくら傷つけてもかまわないと思っていた過去の恋愛を振り返る

男の子が好きです。

女の子もめちゃくちゃ好きなのだけど、男の子に対する「好き」はまた特別なもので、「いとしさ」と「ドキドキ」が加わる点が大きな違いかな、と思います。

そして私は(たぶん)自他共に認める恋愛体質ですが、過去に恋愛関係になった男の子たちにはかなり非礼を働いてきたと思います。

今日はそれについての懺悔と、その考えから脱却するきっかけになったできごとについて書いてみようと思います。

※今回は20代の話のみを書きますが、10代の話も自分にとってはかなり重要なので、いずれ必ず書くと思います。

大学時代 : 学業を捨てて恋愛に全振りするも…

大学時代、特にやりたいこともなく、友人も超少なかった私は完全に迷走しておりました。
授業を頻繁にサボり、学食では毎回ぼっち飯、家でネットサーフィン三昧からのバイト、という枯れた毎日の繰り返しでした。

そんな状態でしたが一応恋人はいました。
高校時代はお互い内面にがっつり入り込んで心理的消耗戦を繰り広げるような恋愛ばかりで完全に恋愛疲れしていた反動で、比較的ライトに付き合える人たちと付き合っていたのですが、それはそれで物足りず、結局またがっつり消耗戦の恋愛に舞い戻ってしまい、かなり恋愛に振り回された生活になっていました。

社会人 : 恋愛総当たり戦へ突入

いくら恋しても上手くいかないまま社会人になり、自分にどういう人が合っているのかも分からなくなった私は、対象を女の子にまで広げてとにかく色々な人との出会いを探っていました。

それでもやっぱりなかなか上手くいきませんでした。

恋愛パターンはいつも同じでした。
好きになる相手は、ちょっと心の内に闇を抱えているような人です。
私が誰に対しても一気に心を開くタイプなので、そこに惹かれて相手も私に心を開いてくれて急速に仲が深まります。
しかしやがて、相手の存在が逆に私には重荷になってしまい、私の態度が粗雑になっていきます。
そして最後は相手から「裏切られた」的なことを言われて関係が終わるのでした。

残酷で無責任な「繋がりたい」

やがて自分のevilな部分も自覚されてきました。

私は「心の内に闇を抱えている人」が単に「好物」なだけだったのです。
「相手の内側に深く入り込む」ことを趣味として楽しんでいるだけで、その行動に伴う責任を放棄していました。

けれど相手からしたら「自分の深い闇の部分まで見せた特別な人」と私を認識しているので、だんだんと素っ気なくなる私に裏切られたと思うのも当然です。

今思えば本当にひどいんですよね...。

しかし、別れ際にいくら男の子から罵倒されても
「でも、これが私なんだから仕方ないじゃん」
とどこか開き直っている自分がいました。


けれど、そんな恋愛総当たり戦の中で出会った一人の女の子を激しく傷つけてしまったことが、私の中で大きな転機となりました。

彼女は私にとって最初で最後の同性の恋人です。
付き合ったのはほんの一瞬だったけど。

あんなに男の子をいくら傷つけても平気だった私が、女の子を傷つけてしまった時には全く違う感情が生まれました。

激しい後悔と、申し訳なさと、自分を恥じる感情です。

男の子は私の人生のツールじゃない

自分の中のどこかで「男は傷つけてもかまわない」と思っていました。

それは10代の恋愛経験や、母から受けた思考が大きく影響しているんじゃないかと思います。
「女は男に虐げられてきた存在なのだから、むしろ女は男を踏み台にして生きてもいいんだ」
くらいのことを無意識で考えていたのではないかと思います。
「自分の型を貫く」という一見耳触りのいい信条の元に、あるいは、「男に負けない強い女性」という大義名分の元に、私は自分勝手を通すことを正当化していたのです。

けれど、恋愛という土俵で同性と対峙した時に初めて、自分の歪みを自覚しました。

男だとか女だとかは関係なかったのです。
自分の楽しみのために他者を利用し傷つける権利なんてないという単純で当たり前のことに、この時ようやく思い至ったのでした。

(正直に言えば、それに気づいたからと言ってすぐにその悪癖が治ったわけではないのですが、以降は自分のそういった傾向にはかなり自覚的になれるようになったと思います。)


さて、その後まもなく、感情を持たない悲しきアンドロイド(笑)である夫に出会いました。
夫には感情もなければ「コンプレックス」とか「辛い原体験」とか「心の闇」とかそういう薄暗い部分もこれっぽっちもないのですが、そういう人こそ、私がパートナーとするにはふさわしかったろうとしみじみ思います。

相手の心の闇を経由しないと人と繋がれないと思っていた私にとっては大きな進歩だったと思います。

今後の人間関係のために

でも一方で、「心の闇」がある人に惹かれるという傾向も、そういう人と少しずつ関係を深めていくことに喜びを感じるという傾向も、いまだにあります。
ただ、徒らに相手を傷つけないようにフェアな姿勢でいることは心がけている、つもりです。(上手くいってるか分からんけども)

そういう「心の交流」的な関係性は様々な形で実現可能なはずなので、今後の長い人生を大切な人と豊かに生きていくためにもよりブラッシュアップさせていきたいですね。


あとは逆に今、普通に男の子に恋をするとしたら、シンプルに見た目がタイプで、服装とか趣味とか佇まいが好き、みたいな、どストレートな恋愛になる気がします。



あっ...

私、既に恋してました...

ハヤシサンに。


あの、私のイマジナリーボーイフレンド・ハヤシサンのことをご存知でない方は、ぜひ以下をご一読いただきたいです。
私の「恋」がすべてここに詰まっております。

これですよ、これ。
恋ってこういうことです。

この先するとしたら、こういう恋がいいです。
ややこしくないシンプルなスキのやつ。

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